TOAに関する妄想文だったり、日記だったりを書いていきます。ネタバレ有り。いわゆる"女性向け"の文章表現多々。
出版元・製作元様方には一切関係ありません。
また、突然消失の可能性があります。
嫌いな方は他のところに逃げてくださいね。
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ピオニーからセントビナー周辺に崩落の危険があることを知らされ、アッシュたちはひとまずそちらへ向かうことになった。
ルークからのあの謎かけのような言葉と本について、アッシュは聞きたがったが、まだ確証がないため一度セフィロトに言って確かめなくては詳しいことは言えないというジェイドに仕方なく従い、ひとまず大人しくセントビナーに向かうことになった。
セントビナーについた一行は、確かに大地に亀裂が入り崩落が始まっている現状に息を呑んだ。
しかし、それと同時に予想に反して街が静まり返っているのが気にかかる。
「…変ですね。人が見当たりません」
「避難したのか?」
「わかりません。陛下はまだ避難はできていないと言っていましたが…」
戸惑う一同のもとに、マクガヴァン将軍が声をかけた。
「ジェイド・カーティス大佐」
「これは、将軍。民がいないようですが、これはどういうことです?」
「……民は既にケセドニアに避難を開始しております」
「どういうことです?」
ジェイドのまなざしを受け、マクガヴァン将軍はため息をつくとことの顛末を話し始めた。
始まりは昨日のこと。
大地がひび割れ、不安と恐怖に包まれていた街に大変な数の馬車が現われた。
それは『暗闇の夢』と呼ばれる旅のサーカス一団だった。
彼らは街が崩落を始めているのを見て、軍が動けないならば自分たちがケセドニアにまで送り届けると伝えてきたのだ。
マクガヴァンは最初渋ったが、民の中からここ脱出することを強く希望した者が出たため、混乱を避けるために行きたいものは自主避難という形でここから避難をしたというのだ。
それを聞いたアッシュたちは皆一様に驚きと戸惑いの表情を浮かべた。
「えー!!だってそいつらって、漆黒の翼でしょ!?」
「…あいつらは自分で義賊だって言ってたからな。人助けするってのもありえなくはないんだろうが…」
「けれど、ここの住民を避難させることができるだけの馬車を、あの方たちはどうやって用意したのかしら」
アッシュとジェイドは、この望ましすぎる結果に眉をひそめた。
グランコクマでさえまだ十分な対策を練られていなかったこのときに、大量の馬車を準備して、住民避難を完了させるということが偶然でできるだろうか。
答えは否だ。
偶然でできるわけない。
できるとすれば、あらかじめここの崩落を知っていた何者かが事前に準備を行っていれば、だ。
何者かの意図が働いていることに気味悪さを感じるが、ここで立ち止まるわけにはいかなかった。
「事情はわかりました。では、駐留軍もエンゲーブまで退避してください。そこで、キムラスカの警戒を」
「しかし…」
「ピオニー陛下からの許可は頂いてます」
「わかった…そのようにしよう」
マクガヴァンの背を見送ってから、ジェイドはイオンを振り返った。
「イオン様。この地域を支えるセフィロトがどこにあるのか知っていますか?」
「たしか、シュレーの丘です」
「では、そこへ向かいましょう。ただ、もしかすると…」
「罠かもしれない…か?」
アッシュの言葉に、ジェイドは頷く。
その様子に、ナタリアたちは息を呑んだ。
「…たしかに、この現状はできすぎている。慎重に行くのがいいと思うわ」
「ティアの言うとおりです。何が待ち受けているのかわからない。慎重に…かつ迅速に行きましょう」
ジェイドの言葉に、一同は皆無言で頷く。
そして、シュレーの丘目指して歩み始めた。
「シンク、アレで本当に大丈夫なのか?」
ラルゴからの声かけに、先を進んでいたシンクは足を止めて振り返った。
「大丈夫だよ。あいつらはアリエッタと同郷で預言を憎んでる。特に秘密預言をね。ああ言ってあげれば進んで動くさ」
シンクはどこから仕入れたのか、暗闇の夢…もとい漆黒の翼がフェレス島の出身であり、秘密預言へ恨みがあることを利用したのだ。
預言にセントビナーの崩落が詠まれていると、嘘の情報を漆黒の翼に伝えた。
始めはダアトの人間と言うこともあって信用していなかった漆黒の翼の連中だが、実際にセントビナーの現状を目にすると、慌ててどこかに走って言った。
避難が開始となる前にシンクたちは次の目的地に向かい始めたため、漆黒の翼があの後どのように動いたかは確認できていなかった。
だからこそ、ラルゴは大丈夫なのかと心配しているのだが、シンクは何も気にしていない様子。
ルークのほうはシンクの大丈夫という言葉を信用しきっている。
これ以上追求しても無駄だと判断したのか、ラルゴは一つため息をついて歩みを再会した。
「それで、これからはどうするんだ?」
「一応は手は打ったからね。後はあいつらがどう動くかしばらく見るだけだよ」
「…そんな簡単でいいのか?」
ヴァンはいくつもの策略を巡らし、預言を潰すために準備を行っていた。
しかし、シンクの行動はかなり単純といえば単純なものばかりである。
ラルゴが不信に思っても仕方のないことだ。
だが、シンクの余裕の笑みは崩れない。
「ヴァンの計画をいわば利用しているからね。それに、あっちには死霊使いがいる。うまく立ち回ってくれるさ。ヒントは十分に与えたんだ」
「…ひとまずは様子を見るしかないということか」
「ま、そういうことだね」
「シンクー!ラルゴー!」
話をしている二人に、少し離れていたところで空を見上げていたルークが呼びかけた。
「どうしたの、レンティス」
「アレ何ー?」
ルークが指差した先にあるのは遠くに見える鳥のような物体。
しかし、鳥にしては大きく、そして、翼部光のようなものが二本でていた。
「…なんだアレは。譜業機関か?」
「あの方向はシェリダンだね。そういえば…飛行譜石の開発がされるとか言ってたね」
「では、それか」
「シンク…あのさ…」
ルークはいいにくそうに口ごもってはいるが、その目はあの飛ぶ物体に興味を示しているのがありありと伺える。
シンクは数秒考えるようなしぐさをしてから、ルークの考えを了承するかのように頷いた。
「いいよ、使えるかも知れなし、行こうか」
「そうだな。上手くいけば移動も楽になる」
「うん!行こうぜ!!」
ルークの笑顔に誘われるまま、三人はシェリダンへと足を向けた。
☆捏造といえども…難しいなぁ。
ルークからのあの謎かけのような言葉と本について、アッシュは聞きたがったが、まだ確証がないため一度セフィロトに言って確かめなくては詳しいことは言えないというジェイドに仕方なく従い、ひとまず大人しくセントビナーに向かうことになった。
セントビナーについた一行は、確かに大地に亀裂が入り崩落が始まっている現状に息を呑んだ。
しかし、それと同時に予想に反して街が静まり返っているのが気にかかる。
「…変ですね。人が見当たりません」
「避難したのか?」
「わかりません。陛下はまだ避難はできていないと言っていましたが…」
戸惑う一同のもとに、マクガヴァン将軍が声をかけた。
「ジェイド・カーティス大佐」
「これは、将軍。民がいないようですが、これはどういうことです?」
「……民は既にケセドニアに避難を開始しております」
「どういうことです?」
ジェイドのまなざしを受け、マクガヴァン将軍はため息をつくとことの顛末を話し始めた。
始まりは昨日のこと。
大地がひび割れ、不安と恐怖に包まれていた街に大変な数の馬車が現われた。
それは『暗闇の夢』と呼ばれる旅のサーカス一団だった。
彼らは街が崩落を始めているのを見て、軍が動けないならば自分たちがケセドニアにまで送り届けると伝えてきたのだ。
マクガヴァンは最初渋ったが、民の中からここ脱出することを強く希望した者が出たため、混乱を避けるために行きたいものは自主避難という形でここから避難をしたというのだ。
それを聞いたアッシュたちは皆一様に驚きと戸惑いの表情を浮かべた。
「えー!!だってそいつらって、漆黒の翼でしょ!?」
「…あいつらは自分で義賊だって言ってたからな。人助けするってのもありえなくはないんだろうが…」
「けれど、ここの住民を避難させることができるだけの馬車を、あの方たちはどうやって用意したのかしら」
アッシュとジェイドは、この望ましすぎる結果に眉をひそめた。
グランコクマでさえまだ十分な対策を練られていなかったこのときに、大量の馬車を準備して、住民避難を完了させるということが偶然でできるだろうか。
答えは否だ。
偶然でできるわけない。
できるとすれば、あらかじめここの崩落を知っていた何者かが事前に準備を行っていれば、だ。
何者かの意図が働いていることに気味悪さを感じるが、ここで立ち止まるわけにはいかなかった。
「事情はわかりました。では、駐留軍もエンゲーブまで退避してください。そこで、キムラスカの警戒を」
「しかし…」
「ピオニー陛下からの許可は頂いてます」
「わかった…そのようにしよう」
マクガヴァンの背を見送ってから、ジェイドはイオンを振り返った。
「イオン様。この地域を支えるセフィロトがどこにあるのか知っていますか?」
「たしか、シュレーの丘です」
「では、そこへ向かいましょう。ただ、もしかすると…」
「罠かもしれない…か?」
アッシュの言葉に、ジェイドは頷く。
その様子に、ナタリアたちは息を呑んだ。
「…たしかに、この現状はできすぎている。慎重に行くのがいいと思うわ」
「ティアの言うとおりです。何が待ち受けているのかわからない。慎重に…かつ迅速に行きましょう」
ジェイドの言葉に、一同は皆無言で頷く。
そして、シュレーの丘目指して歩み始めた。
「シンク、アレで本当に大丈夫なのか?」
ラルゴからの声かけに、先を進んでいたシンクは足を止めて振り返った。
「大丈夫だよ。あいつらはアリエッタと同郷で預言を憎んでる。特に秘密預言をね。ああ言ってあげれば進んで動くさ」
シンクはどこから仕入れたのか、暗闇の夢…もとい漆黒の翼がフェレス島の出身であり、秘密預言へ恨みがあることを利用したのだ。
預言にセントビナーの崩落が詠まれていると、嘘の情報を漆黒の翼に伝えた。
始めはダアトの人間と言うこともあって信用していなかった漆黒の翼の連中だが、実際にセントビナーの現状を目にすると、慌ててどこかに走って言った。
避難が開始となる前にシンクたちは次の目的地に向かい始めたため、漆黒の翼があの後どのように動いたかは確認できていなかった。
だからこそ、ラルゴは大丈夫なのかと心配しているのだが、シンクは何も気にしていない様子。
ルークのほうはシンクの大丈夫という言葉を信用しきっている。
これ以上追求しても無駄だと判断したのか、ラルゴは一つため息をついて歩みを再会した。
「それで、これからはどうするんだ?」
「一応は手は打ったからね。後はあいつらがどう動くかしばらく見るだけだよ」
「…そんな簡単でいいのか?」
ヴァンはいくつもの策略を巡らし、預言を潰すために準備を行っていた。
しかし、シンクの行動はかなり単純といえば単純なものばかりである。
ラルゴが不信に思っても仕方のないことだ。
だが、シンクの余裕の笑みは崩れない。
「ヴァンの計画をいわば利用しているからね。それに、あっちには死霊使いがいる。うまく立ち回ってくれるさ。ヒントは十分に与えたんだ」
「…ひとまずは様子を見るしかないということか」
「ま、そういうことだね」
「シンクー!ラルゴー!」
話をしている二人に、少し離れていたところで空を見上げていたルークが呼びかけた。
「どうしたの、レンティス」
「アレ何ー?」
ルークが指差した先にあるのは遠くに見える鳥のような物体。
しかし、鳥にしては大きく、そして、翼部光のようなものが二本でていた。
「…なんだアレは。譜業機関か?」
「あの方向はシェリダンだね。そういえば…飛行譜石の開発がされるとか言ってたね」
「では、それか」
「シンク…あのさ…」
ルークはいいにくそうに口ごもってはいるが、その目はあの飛ぶ物体に興味を示しているのがありありと伺える。
シンクは数秒考えるようなしぐさをしてから、ルークの考えを了承するかのように頷いた。
「いいよ、使えるかも知れなし、行こうか」
「そうだな。上手くいけば移動も楽になる」
「うん!行こうぜ!!」
ルークの笑顔に誘われるまま、三人はシェリダンへと足を向けた。
☆捏造といえども…難しいなぁ。
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