TOAに関する妄想文だったり、日記だったりを書いていきます。ネタバレ有り。いわゆる"女性向け"の文章表現多々。
出版元・製作元様方には一切関係ありません。
また、突然消失の可能性があります。
嫌いな方は他のところに逃げてくださいね。
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「…つまり、地核が振動していることが魔界の大地液状化の原因だってことか…」
「そうです。よって地核の振動と逆の振動を与えることで、相殺してしまえば大地の液状化は止まるということです」
「それで、その装置が必要になるってことかい。しかし…急を要するんならこれは私たちだけじゃ骨が折れるねぇ…」
タマラが意味深にイエモンとアストンを見つめるのに対し、二人は苦虫を噛み潰したような顔をしている。
「ぐぬぬぬ…」
「大人気ないよ」
「わかっとるわい!おい、あんたら!ベルケンドに行ってい組の連中を連れてきてくれ」
「い組?」
何のことだかさっぱりわからないという様子のアニスに、ガイが補足する。
「ベルケンドの技術者さ。め組のライバルってとこだな」
「奴らの手を借りるなど、本来ならもってのほかじゃが…この際仕方がない」
「わしらはその間にタルタロスをとりに行ってくる。あの頑丈さは地核に沈めるにはちょうどいいじゃろ」
「あんたらはついでにこれで、セフィロトの振動数を測定してきてくれ」
「わかりました。では、移動にはアルビオールを使いますよ?」
「わかっとるわい。頼んだぞ、ノエル」
「はい。お任せください」
そして、ノエルの力をかりて一同はまずはベルケンドへと向かった。
ベルケンドへ向かうアルビオールの中。
「そういえば、イオン様。セフィロトの場所を御存知ありませんか?」
「セフィロト…ですか?」
イオンが思い出すために考え込んでいると、少しはなれたところに座っているアッシュが声を上げた。
「タタル渓谷だ」
「タタル渓谷?」
「そうだ。その奥にセフィロトがあるとヴァンが言っていた」
「そこに在るのでしたら、まだダアト式封呪は解除していません」
「なら、振動数を計測するのはそこがいいでしょう」
「では、ベルケンドへ行ったあとにタタル渓谷へ?」
「そうですね」
タタル渓谷と聞いて、ティアは複雑な思いに駆られた。
超振動で飛ばされた時の場所。あの頃と比べて随分と状況が変わってしまったように思う。
なにより、ここに彼はいなかった。
彼の名前を出すのはこのパーティでは躊躇われて、今は彼の名前がでることなんてほとんどない。
『ルーク…あなた、今どこにいるの?本当にもうそちら側についたの?』
窓の外を見ながら心の中で問うが、答えなど出てくるわけもない。
ティアはため息をついて、これからのことへと意識を戻した。
ベルケンドについたアッシュたちは、秘密裏に研究所内のい組のもとを訪れた。
ここがヴァンの拠点となっていたこと、スピノザはヴァンと強いつながりがあることから、まずは他の二人を騒ぎにならないように探した。
見つけ出した二人は話を聞くと、怒鳴り声を上げた。
「何で先にわしらにその話をせんかったんじゃ!」
「そうよ!そんな重要なことを!いつもタマラたちばかり…」
「こうしてはおれん!奴らばかりにいい思いをさしてたまるか!!いくぞ、キャシー!」
「わかってるわ!」
老人パワーに圧倒され、ガイは苦笑を浮かべる。
「はは…ま、了解ってことだな」
「では、我々は先にタタル渓谷へ向かいましょう。お二人はその間に準備をお願いしますよ」
そして、その場を離れたのだが、この会話をスピノザが盗み聞いていたことに誰一人として気づいていなかった。
タタル渓谷へついた一行は、その美しさに目を細めた。
しかし、それすらも目に入らないというように進むアッシュとガイの二人。
その様子に、ジェイドがため息をついた。
「お二人とも。焦ったっていいことはありませんよ~」
「あ~…」
「黙れ。一刻を争うんだ。急いで何が悪い」
ばつが悪そうに頭をかくガイと、開き直って睨みつけてくるアッシュ。
その様子に、ジェイドとアニスが同じようなしぐさで呆れを示す。
それを見たアッシュの目が一層険しくなったが、そんなことを気にする二人ではない。
なんともいえない微妙な空気が流れる中、ティアの足元にいたミュウが一方を見つめた。
「何かいるですの」
「何か?」
「わからないですの…魔物じゃないみたいですの」
一同は警戒を強め、そちらのほうへ歩いていく。
木々が草花が生い茂る中、見えたのは一頭の馬のような生き物。
美しい羽の生えた生き物は川のほとりで羽を休めていた。
「ユニセロスだ!!」
アニスが思わず声を上げる。
同時に、全員の目もユニセロスに向けられ、その足元に横たわっている人物に気づいた。
「あれは…」
「ご主人様ですの!!」
「ルーク!!」
ガイが大声で呼びかけるが、横たわった姿に反応はない。
逆に反応を示したのは側にいたユニセロスだった。
ユニセロスはルークの体が見えなくなる位置に立ちはだかると、威嚇するようにその翼を広げた。
こちらに敵意を向けてくるユニセロスに戸惑うが、むざむざやられるわけにはいかない。
剣をぬこうかと構えた一同の後ろから、意外な声がかかる。
「何してるの?剣をおさめなよ」
「お前…シンク!」
敵意ある視線を向けられても、シンクは顔色一つ変えることなく、アッシュたちの立っているところからユニセロスのいるところへ飛び降りた。
興奮している様子のユニセロスであったが、シンクに敵意がないことを察したのか落ち着きを取り戻した。
ユニセロスの顔をひとなでし、シンクはルークの横に膝をつく。
「いつまで寝てるの?」
「……ん…」
「レンティス」
シンクに揺さぶられ、ルークはようやく目を覚ます。
「あれ…?シンク?」
「そうだよ。で、このユニセロスは?」
「ユニセロス…?あ、その馬のこと?なんか散歩してたらいて…しばらく遊んでたら眠くなって…」
寝起きだからか、たどたどしい口ぶりで話すルークにため息をつきたいのを堪え、シンクはだいたいの事情を察する。
ま、要するに寝ていたところあいつらがやってきて、しかも敵意を向けるからユニセロスがルークを守ろうとして威嚇したというところだろう。
ようやく意識がはっきりとしてきたのか、ユニセロスの向こうに見えるアッシュたちの姿に体を強張らせた。
「ルーク!!」
皆からの呼びかけに、ルークは目を伏せて背を向けた。
「シンク、行こう」
「わかってる」
背を向けて立ち去ろうとする二人をみて、ジェイドが足止めのために譜術を詠唱し始める。
しかし、それに気づいたユニセロスが二人を背に乗せ、空へと舞い上がった。
詠唱が終わる前には効果範囲を超えるところまで逃げられており、ジェイドはため息をつく。
「まさかユニセロスに邪魔されるとは思いませんでしたよ」
「ユニセロスが人間になつくなんて聞いたことないよぅ」
やれやれといったように呟く二人に反して、他の四人は重苦しく口を閉ざしていた。
それを振り払うように首を振ると、アッシュは歩みを再開する。
タタル渓谷のセフィロトは目の前だった。
☆なんか・・・はなしすっ飛ばしまくってますね。
私の文章力なんて所詮こんなもの・・・。
「そうです。よって地核の振動と逆の振動を与えることで、相殺してしまえば大地の液状化は止まるということです」
「それで、その装置が必要になるってことかい。しかし…急を要するんならこれは私たちだけじゃ骨が折れるねぇ…」
タマラが意味深にイエモンとアストンを見つめるのに対し、二人は苦虫を噛み潰したような顔をしている。
「ぐぬぬぬ…」
「大人気ないよ」
「わかっとるわい!おい、あんたら!ベルケンドに行ってい組の連中を連れてきてくれ」
「い組?」
何のことだかさっぱりわからないという様子のアニスに、ガイが補足する。
「ベルケンドの技術者さ。め組のライバルってとこだな」
「奴らの手を借りるなど、本来ならもってのほかじゃが…この際仕方がない」
「わしらはその間にタルタロスをとりに行ってくる。あの頑丈さは地核に沈めるにはちょうどいいじゃろ」
「あんたらはついでにこれで、セフィロトの振動数を測定してきてくれ」
「わかりました。では、移動にはアルビオールを使いますよ?」
「わかっとるわい。頼んだぞ、ノエル」
「はい。お任せください」
そして、ノエルの力をかりて一同はまずはベルケンドへと向かった。
ベルケンドへ向かうアルビオールの中。
「そういえば、イオン様。セフィロトの場所を御存知ありませんか?」
「セフィロト…ですか?」
イオンが思い出すために考え込んでいると、少しはなれたところに座っているアッシュが声を上げた。
「タタル渓谷だ」
「タタル渓谷?」
「そうだ。その奥にセフィロトがあるとヴァンが言っていた」
「そこに在るのでしたら、まだダアト式封呪は解除していません」
「なら、振動数を計測するのはそこがいいでしょう」
「では、ベルケンドへ行ったあとにタタル渓谷へ?」
「そうですね」
タタル渓谷と聞いて、ティアは複雑な思いに駆られた。
超振動で飛ばされた時の場所。あの頃と比べて随分と状況が変わってしまったように思う。
なにより、ここに彼はいなかった。
彼の名前を出すのはこのパーティでは躊躇われて、今は彼の名前がでることなんてほとんどない。
『ルーク…あなた、今どこにいるの?本当にもうそちら側についたの?』
窓の外を見ながら心の中で問うが、答えなど出てくるわけもない。
ティアはため息をついて、これからのことへと意識を戻した。
ベルケンドについたアッシュたちは、秘密裏に研究所内のい組のもとを訪れた。
ここがヴァンの拠点となっていたこと、スピノザはヴァンと強いつながりがあることから、まずは他の二人を騒ぎにならないように探した。
見つけ出した二人は話を聞くと、怒鳴り声を上げた。
「何で先にわしらにその話をせんかったんじゃ!」
「そうよ!そんな重要なことを!いつもタマラたちばかり…」
「こうしてはおれん!奴らばかりにいい思いをさしてたまるか!!いくぞ、キャシー!」
「わかってるわ!」
老人パワーに圧倒され、ガイは苦笑を浮かべる。
「はは…ま、了解ってことだな」
「では、我々は先にタタル渓谷へ向かいましょう。お二人はその間に準備をお願いしますよ」
そして、その場を離れたのだが、この会話をスピノザが盗み聞いていたことに誰一人として気づいていなかった。
タタル渓谷へついた一行は、その美しさに目を細めた。
しかし、それすらも目に入らないというように進むアッシュとガイの二人。
その様子に、ジェイドがため息をついた。
「お二人とも。焦ったっていいことはありませんよ~」
「あ~…」
「黙れ。一刻を争うんだ。急いで何が悪い」
ばつが悪そうに頭をかくガイと、開き直って睨みつけてくるアッシュ。
その様子に、ジェイドとアニスが同じようなしぐさで呆れを示す。
それを見たアッシュの目が一層険しくなったが、そんなことを気にする二人ではない。
なんともいえない微妙な空気が流れる中、ティアの足元にいたミュウが一方を見つめた。
「何かいるですの」
「何か?」
「わからないですの…魔物じゃないみたいですの」
一同は警戒を強め、そちらのほうへ歩いていく。
木々が草花が生い茂る中、見えたのは一頭の馬のような生き物。
美しい羽の生えた生き物は川のほとりで羽を休めていた。
「ユニセロスだ!!」
アニスが思わず声を上げる。
同時に、全員の目もユニセロスに向けられ、その足元に横たわっている人物に気づいた。
「あれは…」
「ご主人様ですの!!」
「ルーク!!」
ガイが大声で呼びかけるが、横たわった姿に反応はない。
逆に反応を示したのは側にいたユニセロスだった。
ユニセロスはルークの体が見えなくなる位置に立ちはだかると、威嚇するようにその翼を広げた。
こちらに敵意を向けてくるユニセロスに戸惑うが、むざむざやられるわけにはいかない。
剣をぬこうかと構えた一同の後ろから、意外な声がかかる。
「何してるの?剣をおさめなよ」
「お前…シンク!」
敵意ある視線を向けられても、シンクは顔色一つ変えることなく、アッシュたちの立っているところからユニセロスのいるところへ飛び降りた。
興奮している様子のユニセロスであったが、シンクに敵意がないことを察したのか落ち着きを取り戻した。
ユニセロスの顔をひとなでし、シンクはルークの横に膝をつく。
「いつまで寝てるの?」
「……ん…」
「レンティス」
シンクに揺さぶられ、ルークはようやく目を覚ます。
「あれ…?シンク?」
「そうだよ。で、このユニセロスは?」
「ユニセロス…?あ、その馬のこと?なんか散歩してたらいて…しばらく遊んでたら眠くなって…」
寝起きだからか、たどたどしい口ぶりで話すルークにため息をつきたいのを堪え、シンクはだいたいの事情を察する。
ま、要するに寝ていたところあいつらがやってきて、しかも敵意を向けるからユニセロスがルークを守ろうとして威嚇したというところだろう。
ようやく意識がはっきりとしてきたのか、ユニセロスの向こうに見えるアッシュたちの姿に体を強張らせた。
「ルーク!!」
皆からの呼びかけに、ルークは目を伏せて背を向けた。
「シンク、行こう」
「わかってる」
背を向けて立ち去ろうとする二人をみて、ジェイドが足止めのために譜術を詠唱し始める。
しかし、それに気づいたユニセロスが二人を背に乗せ、空へと舞い上がった。
詠唱が終わる前には効果範囲を超えるところまで逃げられており、ジェイドはため息をつく。
「まさかユニセロスに邪魔されるとは思いませんでしたよ」
「ユニセロスが人間になつくなんて聞いたことないよぅ」
やれやれといったように呟く二人に反して、他の四人は重苦しく口を閉ざしていた。
それを振り払うように首を振ると、アッシュは歩みを再開する。
タタル渓谷のセフィロトは目の前だった。
☆なんか・・・はなしすっ飛ばしまくってますね。
私の文章力なんて所詮こんなもの・・・。
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