TOAに関する妄想文だったり、日記だったりを書いていきます。ネタバレ有り。いわゆる"女性向け"の文章表現多々。
出版元・製作元様方には一切関係ありません。
また、突然消失の可能性があります。
嫌いな方は他のところに逃げてくださいね。
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「これは…!やられましたね」
シュレーの丘でセフィロトの制御装置を見たとき、ジェイドは愕然と呟いた。
制御盤の上では大きな譜陣があり、ところどころ赤く色づいたものがあった。
ジェイドと同じようにそれを見上げていたアッシュも、これが表す状況がどんなものかを悟り憎々しげに舌打ちをした。
「ヴァンか…」
「おそらくそうでしょうね」
「おい、俺たちにもわかるように説明してくれ」
ガイの声にジェイドは気を静めるように一度ゆっくり息を吐くと、説明を始めた。
「セフィロトに暗号が取り付けられてしまっています。これにより、セフィロトは弁が閉じたような状態になっている。このままでは制御もできませんし、外殻は落ちるのを待つばかりです」
「そんな…!」
「何か…何か方法はありませんの!?」
「大佐なら、その暗号っての解けるんじゃないんですかぁ?」
それぞれが不安に満ちた声を上げる中、ジェイドは冷静に答える。
「私に第七音素が使えるなら解いて見せます。しかし…」
「じゃぁ、アッシュとかティアは…?」
「私には…無理だわ」
「…できたらとっくにやっている」
その言葉でこの中の誰もが暗号を解くことはできないことがわかり、一同は肩を落とした。
「もう一つ、方法がないわけではありません」
「何!?」
「アッシュの超振動で無理やりに書き換えるのです。しかし、もう外殻大地を支えるほどのセフィロトツリーは再生できない。魔界への崩落は避けられないでしょう」
「それじゃ、意味ないじゃないですかぁ!!」
「魔界へ崩落する際の衝撃を和らげることはできます。それに、上手くいけば液状化した大地の上でも浮いていられるでしょう」
「でも…」
「ぐだぐだうるせぇ!時間がねぇんだ!やるしかないだろうが!」
アッシュの怒声にまだなにかいいたそうだったアニスも口を閉じる。
納得したかしてないかはさておき、一同が落ち着いたところでジェイドはアッシュに指示を出した。
そして、その指示通りにアッシュが制御盤に手を加えたところで、振動が走った。
「みゅぅぅぅ!怖いですの~!」
「ちょっと大佐!このまま落ちたら私たちも魔界に行っちゃうじゃないですかぁ!」
「ここのセフィロトはルグニカ平野全域を支えてますから、上手くすればタルタロスも一緒に落ちるでしょう」
「旦那、もし…落ちてなかったら?」
「さぁ?」
「さあって…」
不安を抱えつつも、既に崩落は始まってしまっているため、どうにもならない。
ガイはため息をついてこの振動が収まるのを待った。
外に出た一同の前に見えたのは、魔界の瘴気に犯された大気。
それはここが魔界だという間違いようのない証拠だった。
「では、ひとまずタルタロスをとめたところまで戻るんですよね?」
「いえ…ちょっと待ってください。何かが近づいてきてます」
ジェイドの言葉に警戒を強めて辺りを見回す。
すると、上空に大きな機体が姿を現した。
「あれは…浮遊機関!?」
「ガイ、知ってるのですか?」
「あぁ…シェリダンで開発中の創世歴時代の譜業機関だ。…完成してたのか」
ガイが瞳を輝かせて空を見上げる。
するとその機体はアッシュたちから少し離れたところで着陸し、中から一人の女性が姿を現した。
その女性は警戒をまだ解いていない一同に向かって深々と礼をする。
「はじめまして。私はアルビオール二号機のパイロットをしてます、ノエルです。導師イオンの御命令で皆様をお迎えに上がりました」
「イオン様の…命令?」
「はい」
皆が戸惑いの表情を浮かべるのに、ノエルは首をかしげる。
その様子からは、ノエルが嘘をついているとは到底思えない。
「あの…本当に、僕の命令ですか…?」
イオンが一歩進み出て確認を取ろうとすると、今度はノエルの表情が驚愕に染まった。
「導師イオン!?こちらにおいでになってたのですか?でも、あれからどうやって…?」
「あれから?」
「シェリダンにアルビオールを借りに、おいでになりましたよね?」
お互いにいまいち話が食い違っていて、先に進めない。
ジェイドはため息をつくと、とりあえず外殻に戻ることを提案し、アルビオールに乗り込んだ。
外殻に戻ると、まぶしい光が彼らを迎えた。
「あー!!あれってタルタロスですよぉ!!」
崩落したルグニカ地方を見て回っていると、崩落跡のぎりぎりのところで船が浮いているのが見えた。
「おや、落ちてなかったようですねぇ」
「大佐…」
「誰だかはっきりしませんが、“イオン様”に感謝ですね」
皆に咎められるような視線を向けられようとも、全く堪えた様子のないジェイドに皆ため息をつく。
ひとまず、崩落と魔界に取り残される危機からは脱出したものの、また謎が生まれてしまった。
「悪いが、シェリダンに向かってくれ」
「わかりました」
「シェリダンでことの経緯を聞くのか?」
「まぁ、そのほうがいいでしょう」
「そうですね…」
アッシュの言葉をきっかけにシェリダンへ向かった一行は、集会所でめ組の三人と面会した。
「これは、イオン様。アルビオールは役に立ったかのぅ」
「え…えぇ。とても助かりました。それで…ここにアルビオールを借りに来たイオンはどんな様子でしたか?」
アストンはなぜそんなことを聞くのかというように首を傾げるが、イオンの問いに素直に答える。
「どのような様子も何も…フードつきの外套を着ていらっしゃったことぐらいしか」
「だれか…一緒にいませんでしたか?」
「おぉ、ラルゴとか言う大男と、顔を隠した赤い坊主が一緒じゃったぞい」
その瞬間、皆に衝撃が走る。
これで、誰がアルビオールを手配したかはわかった。だが、“イオン”は誰だというのだろう。
特に変わった様子はないという。そんなよく似た影武者がいるのだろうか…。
戸惑いを浮かべる一同の中で、ジェイドとイオン、ガイの三人はどこか思い悩むような様子である。
しかし、彼らはそれぞれ確証を持っていなかった。
ジェイドは理論と推理。
イオンは推測。
ガイは素顔を見たという事実。
それぞれが合わされば、一つの結果にたどり着くのだが、彼らはお互いが知りえている情報を知らなかった。
故に、ほぼわかっているといってもいいジェイドも言及は避けている。
「おい。そいつらがどこに行ったかわかるか?」
「それはわからないわ」
「クソッ」
アッシュが苛立たしげに悪態をつく横で、ジェイドは荷物の中から本を取り出した。
それは、ルークから渡された例の本。
その本を手にしたジェイドは一通り皆を見回した後、口を開いた。
「ひとまず、先に進みましょう。我々には時間がありません。それで…あなた方にも協力をしていただきたいのです」
裏で何かが動いているのは確か。
しかし、その目的が確かでない今、自分たちは前に進むしかなかった。
☆私がジェイドを書くと、彼は理論的でなくなりますね。
・・・だって、私理解しきれてないんですよ;
もう、さらっと見逃してください。
シュレーの丘でセフィロトの制御装置を見たとき、ジェイドは愕然と呟いた。
制御盤の上では大きな譜陣があり、ところどころ赤く色づいたものがあった。
ジェイドと同じようにそれを見上げていたアッシュも、これが表す状況がどんなものかを悟り憎々しげに舌打ちをした。
「ヴァンか…」
「おそらくそうでしょうね」
「おい、俺たちにもわかるように説明してくれ」
ガイの声にジェイドは気を静めるように一度ゆっくり息を吐くと、説明を始めた。
「セフィロトに暗号が取り付けられてしまっています。これにより、セフィロトは弁が閉じたような状態になっている。このままでは制御もできませんし、外殻は落ちるのを待つばかりです」
「そんな…!」
「何か…何か方法はありませんの!?」
「大佐なら、その暗号っての解けるんじゃないんですかぁ?」
それぞれが不安に満ちた声を上げる中、ジェイドは冷静に答える。
「私に第七音素が使えるなら解いて見せます。しかし…」
「じゃぁ、アッシュとかティアは…?」
「私には…無理だわ」
「…できたらとっくにやっている」
その言葉でこの中の誰もが暗号を解くことはできないことがわかり、一同は肩を落とした。
「もう一つ、方法がないわけではありません」
「何!?」
「アッシュの超振動で無理やりに書き換えるのです。しかし、もう外殻大地を支えるほどのセフィロトツリーは再生できない。魔界への崩落は避けられないでしょう」
「それじゃ、意味ないじゃないですかぁ!!」
「魔界へ崩落する際の衝撃を和らげることはできます。それに、上手くいけば液状化した大地の上でも浮いていられるでしょう」
「でも…」
「ぐだぐだうるせぇ!時間がねぇんだ!やるしかないだろうが!」
アッシュの怒声にまだなにかいいたそうだったアニスも口を閉じる。
納得したかしてないかはさておき、一同が落ち着いたところでジェイドはアッシュに指示を出した。
そして、その指示通りにアッシュが制御盤に手を加えたところで、振動が走った。
「みゅぅぅぅ!怖いですの~!」
「ちょっと大佐!このまま落ちたら私たちも魔界に行っちゃうじゃないですかぁ!」
「ここのセフィロトはルグニカ平野全域を支えてますから、上手くすればタルタロスも一緒に落ちるでしょう」
「旦那、もし…落ちてなかったら?」
「さぁ?」
「さあって…」
不安を抱えつつも、既に崩落は始まってしまっているため、どうにもならない。
ガイはため息をついてこの振動が収まるのを待った。
外に出た一同の前に見えたのは、魔界の瘴気に犯された大気。
それはここが魔界だという間違いようのない証拠だった。
「では、ひとまずタルタロスをとめたところまで戻るんですよね?」
「いえ…ちょっと待ってください。何かが近づいてきてます」
ジェイドの言葉に警戒を強めて辺りを見回す。
すると、上空に大きな機体が姿を現した。
「あれは…浮遊機関!?」
「ガイ、知ってるのですか?」
「あぁ…シェリダンで開発中の創世歴時代の譜業機関だ。…完成してたのか」
ガイが瞳を輝かせて空を見上げる。
するとその機体はアッシュたちから少し離れたところで着陸し、中から一人の女性が姿を現した。
その女性は警戒をまだ解いていない一同に向かって深々と礼をする。
「はじめまして。私はアルビオール二号機のパイロットをしてます、ノエルです。導師イオンの御命令で皆様をお迎えに上がりました」
「イオン様の…命令?」
「はい」
皆が戸惑いの表情を浮かべるのに、ノエルは首をかしげる。
その様子からは、ノエルが嘘をついているとは到底思えない。
「あの…本当に、僕の命令ですか…?」
イオンが一歩進み出て確認を取ろうとすると、今度はノエルの表情が驚愕に染まった。
「導師イオン!?こちらにおいでになってたのですか?でも、あれからどうやって…?」
「あれから?」
「シェリダンにアルビオールを借りに、おいでになりましたよね?」
お互いにいまいち話が食い違っていて、先に進めない。
ジェイドはため息をつくと、とりあえず外殻に戻ることを提案し、アルビオールに乗り込んだ。
外殻に戻ると、まぶしい光が彼らを迎えた。
「あー!!あれってタルタロスですよぉ!!」
崩落したルグニカ地方を見て回っていると、崩落跡のぎりぎりのところで船が浮いているのが見えた。
「おや、落ちてなかったようですねぇ」
「大佐…」
「誰だかはっきりしませんが、“イオン様”に感謝ですね」
皆に咎められるような視線を向けられようとも、全く堪えた様子のないジェイドに皆ため息をつく。
ひとまず、崩落と魔界に取り残される危機からは脱出したものの、また謎が生まれてしまった。
「悪いが、シェリダンに向かってくれ」
「わかりました」
「シェリダンでことの経緯を聞くのか?」
「まぁ、そのほうがいいでしょう」
「そうですね…」
アッシュの言葉をきっかけにシェリダンへ向かった一行は、集会所でめ組の三人と面会した。
「これは、イオン様。アルビオールは役に立ったかのぅ」
「え…えぇ。とても助かりました。それで…ここにアルビオールを借りに来たイオンはどんな様子でしたか?」
アストンはなぜそんなことを聞くのかというように首を傾げるが、イオンの問いに素直に答える。
「どのような様子も何も…フードつきの外套を着ていらっしゃったことぐらいしか」
「だれか…一緒にいませんでしたか?」
「おぉ、ラルゴとか言う大男と、顔を隠した赤い坊主が一緒じゃったぞい」
その瞬間、皆に衝撃が走る。
これで、誰がアルビオールを手配したかはわかった。だが、“イオン”は誰だというのだろう。
特に変わった様子はないという。そんなよく似た影武者がいるのだろうか…。
戸惑いを浮かべる一同の中で、ジェイドとイオン、ガイの三人はどこか思い悩むような様子である。
しかし、彼らはそれぞれ確証を持っていなかった。
ジェイドは理論と推理。
イオンは推測。
ガイは素顔を見たという事実。
それぞれが合わされば、一つの結果にたどり着くのだが、彼らはお互いが知りえている情報を知らなかった。
故に、ほぼわかっているといってもいいジェイドも言及は避けている。
「おい。そいつらがどこに行ったかわかるか?」
「それはわからないわ」
「クソッ」
アッシュが苛立たしげに悪態をつく横で、ジェイドは荷物の中から本を取り出した。
それは、ルークから渡された例の本。
その本を手にしたジェイドは一通り皆を見回した後、口を開いた。
「ひとまず、先に進みましょう。我々には時間がありません。それで…あなた方にも協力をしていただきたいのです」
裏で何かが動いているのは確か。
しかし、その目的が確かでない今、自分たちは前に進むしかなかった。
☆私がジェイドを書くと、彼は理論的でなくなりますね。
・・・だって、私理解しきれてないんですよ;
もう、さらっと見逃してください。
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