TOAに関する妄想文だったり、日記だったりを書いていきます。ネタバレ有り。いわゆる"女性向け"の文章表現多々。
出版元・製作元様方には一切関係ありません。
また、突然消失の可能性があります。
嫌いな方は他のところに逃げてくださいね。
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「見つかったようですねぇ」
「ちっ…簡単にはいかねぇか」
イオンとナタリアを救出するためにダアトの神託の盾本部まで乗り込み、無事に合流したまではよかったものの、どうやら連れ出したのがばれたらしい。
今まではアッシュの威光で比較的楽に進めていたのが一変。
多くの神託の盾兵に追われることとなった。
「あーもう、サイアクー!!」
「急いでここを出るしかないわ」
ここで議論をしている暇はない。
本部だけあって、兵は山ほどいる。足止めをくってしまえばその分状況は悪化していく。
それに、下手をすれば六神将もでてきかねない。
戦闘を地理に詳しいアッシュとアニスが行き、その後をティアとナタリア、イオン。そして、後ろをジェイドとガイが守りながら進む。
出口まであと少しというところで、一番会いたくない人物の声が響いた。
「止まれ」
「シンク…ラルゴ…ッ!」
目の前に立ちふさがった人物を、アッシュは睨みつけた。
この二人が一筋縄では行かない相手だということは、一緒にいたアッシュが一番良く知っている。
しかし、退こうにもこの二人が見逃してくれるわけはない。
アッシュは剣を抜くと、臨戦態勢をとった。
「…退け」
「退くわけないでしょ。そっちこそ、導師を渡してもらおうか」
「渡せるわけないでしょ!イオン様を利用なんてさせないんだから!」
「そうですわ!私たちは戦争を止めなくてはならないのです!」
「ならば、力ずくで奪うのみ」
「覚悟してもらうよ」
ギィンといやな音をたてて、刃が合わさった。
「…遅いな…」
シンクたちが出て行って既に30分。
悲鳴とかはおさまったけれど、まだ慌しいのは変わらない。
時間がたてばたつほど不安がつのる。
アッシュたちに会うのは怖い。
でも、居場所をくれたシンクがいなくなるのは、ルークにとって一番の恐怖だった。
利用されているのかもしれないと、考えたこともある。
でも、例え利用されていたとしても…もう構わないと思った。
最期までシンクと一緒に行くと決めたのだ。
部屋を見回すと、シンクがつけてある予備のものと思われる仮面があるのが見えた。
ルークはしばらくそれを眺めていたが、やがて意を決したように立ち上がり、部屋を出て行った。
「ちっ…流石、鮮血のアッシュ。なかなかやるね」
「ふんっ」
状況はあまりよくなかった。
同じ六神将であり、実力が互角のアッシュが敵側にいるというのが、予想以上に戦況を狂わせた。
イオンを傷つけるわけにはいかないため一般の神託の盾は下がらせてある。
故に、事実上二人でアッシュたちを相手にせねばならなかった。
多勢に無勢。
シンクは憎々しげに舌打ちをした。
「ほら!隙だらけだ!」
一瞬の気の緩み。
それを見逃すアッシュではなかった。
とっさに身を守るものの、それ相応の衝撃は覚悟する。
しかし、訪れたのは剣の衝撃ではなく、目が覚めるような赤。
大きな金属音とともにアッシュの剣が受け止められる。
それを見て、シンクは仮面の奥で大きく目を見開いた。
驚いたのはアッシュも同じようで、一瞬、剣に込めた力が緩んだ。
そこをラルゴの鎌が狙い、アッシュは後ろに飛退く。
言葉を発することなく、剣を構えている乱入者に、アッシュは叫んだ。
「貴様、何者だ!」
「……」
シンクと対のような姿。
仮面に隠された顔は見ることができず、どこか異様な雰囲気を感じさせる。
こんな人物を、アッシュは知らない。
「…来たの?」
「……ごめん」
「いいよ、そのまま黙ってて」
小さな声でのやり取りは、アッシュたちには聞こえない。
ラルゴはその様子をちらりと見たが、再び警戒するように前方を見据えた。
「これが誰でもアンタにはもう関係のないことだよ、アッシュ」
「何?」
「敵のことなんて、知らなくていいってことさ。それより、十分余裕だね。居場所を取り戻して、気でも緩んだ?」
「黙れ!」
再びアッシュがシンクに斬りかかった時、再び先程の赤が割って入った。
「邪魔を…するなぁ!目障りなんだよ!!」
剣を振り下ろそうとしたとき、小さな蒼が横切った。
「ご主人様!」
「ミュウ!危ない!」
アッシュの一撃を受け流そうと動いていた赤は、とっさに動きを変え、その剣を真っ向から受け止めた。
赤の足元には、すがりつく小さな生き物。
「ご主人様ですの!ミュウにはわかるですの!ご主人様ですの!!」
その言葉に、空気が止まった。
まさか…
「ルーク!?」
叫んだのはティアだったか…ガイだったか。
アッシュの剣を退けた赤は、対照的な緑の横に悠然と咲いていた。
☆アクゼリュスでのミュウには泣けました。
よってここでもちょっと活躍。
「ちっ…簡単にはいかねぇか」
イオンとナタリアを救出するためにダアトの神託の盾本部まで乗り込み、無事に合流したまではよかったものの、どうやら連れ出したのがばれたらしい。
今まではアッシュの威光で比較的楽に進めていたのが一変。
多くの神託の盾兵に追われることとなった。
「あーもう、サイアクー!!」
「急いでここを出るしかないわ」
ここで議論をしている暇はない。
本部だけあって、兵は山ほどいる。足止めをくってしまえばその分状況は悪化していく。
それに、下手をすれば六神将もでてきかねない。
戦闘を地理に詳しいアッシュとアニスが行き、その後をティアとナタリア、イオン。そして、後ろをジェイドとガイが守りながら進む。
出口まであと少しというところで、一番会いたくない人物の声が響いた。
「止まれ」
「シンク…ラルゴ…ッ!」
目の前に立ちふさがった人物を、アッシュは睨みつけた。
この二人が一筋縄では行かない相手だということは、一緒にいたアッシュが一番良く知っている。
しかし、退こうにもこの二人が見逃してくれるわけはない。
アッシュは剣を抜くと、臨戦態勢をとった。
「…退け」
「退くわけないでしょ。そっちこそ、導師を渡してもらおうか」
「渡せるわけないでしょ!イオン様を利用なんてさせないんだから!」
「そうですわ!私たちは戦争を止めなくてはならないのです!」
「ならば、力ずくで奪うのみ」
「覚悟してもらうよ」
ギィンといやな音をたてて、刃が合わさった。
「…遅いな…」
シンクたちが出て行って既に30分。
悲鳴とかはおさまったけれど、まだ慌しいのは変わらない。
時間がたてばたつほど不安がつのる。
アッシュたちに会うのは怖い。
でも、居場所をくれたシンクがいなくなるのは、ルークにとって一番の恐怖だった。
利用されているのかもしれないと、考えたこともある。
でも、例え利用されていたとしても…もう構わないと思った。
最期までシンクと一緒に行くと決めたのだ。
部屋を見回すと、シンクがつけてある予備のものと思われる仮面があるのが見えた。
ルークはしばらくそれを眺めていたが、やがて意を決したように立ち上がり、部屋を出て行った。
「ちっ…流石、鮮血のアッシュ。なかなかやるね」
「ふんっ」
状況はあまりよくなかった。
同じ六神将であり、実力が互角のアッシュが敵側にいるというのが、予想以上に戦況を狂わせた。
イオンを傷つけるわけにはいかないため一般の神託の盾は下がらせてある。
故に、事実上二人でアッシュたちを相手にせねばならなかった。
多勢に無勢。
シンクは憎々しげに舌打ちをした。
「ほら!隙だらけだ!」
一瞬の気の緩み。
それを見逃すアッシュではなかった。
とっさに身を守るものの、それ相応の衝撃は覚悟する。
しかし、訪れたのは剣の衝撃ではなく、目が覚めるような赤。
大きな金属音とともにアッシュの剣が受け止められる。
それを見て、シンクは仮面の奥で大きく目を見開いた。
驚いたのはアッシュも同じようで、一瞬、剣に込めた力が緩んだ。
そこをラルゴの鎌が狙い、アッシュは後ろに飛退く。
言葉を発することなく、剣を構えている乱入者に、アッシュは叫んだ。
「貴様、何者だ!」
「……」
シンクと対のような姿。
仮面に隠された顔は見ることができず、どこか異様な雰囲気を感じさせる。
こんな人物を、アッシュは知らない。
「…来たの?」
「……ごめん」
「いいよ、そのまま黙ってて」
小さな声でのやり取りは、アッシュたちには聞こえない。
ラルゴはその様子をちらりと見たが、再び警戒するように前方を見据えた。
「これが誰でもアンタにはもう関係のないことだよ、アッシュ」
「何?」
「敵のことなんて、知らなくていいってことさ。それより、十分余裕だね。居場所を取り戻して、気でも緩んだ?」
「黙れ!」
再びアッシュがシンクに斬りかかった時、再び先程の赤が割って入った。
「邪魔を…するなぁ!目障りなんだよ!!」
剣を振り下ろそうとしたとき、小さな蒼が横切った。
「ご主人様!」
「ミュウ!危ない!」
アッシュの一撃を受け流そうと動いていた赤は、とっさに動きを変え、その剣を真っ向から受け止めた。
赤の足元には、すがりつく小さな生き物。
「ご主人様ですの!ミュウにはわかるですの!ご主人様ですの!!」
その言葉に、空気が止まった。
まさか…
「ルーク!?」
叫んだのはティアだったか…ガイだったか。
アッシュの剣を退けた赤は、対照的な緑の横に悠然と咲いていた。
☆アクゼリュスでのミュウには泣けました。
よってここでもちょっと活躍。
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