TOAに関する妄想文だったり、日記だったりを書いていきます。ネタバレ有り。いわゆる"女性向け"の文章表現多々。
出版元・製作元様方には一切関係ありません。
また、突然消失の可能性があります。
嫌いな方は他のところに逃げてくださいね。
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「なぁ、シンク」
「何?」
「はいっても大丈夫かなぁ」
「…いつまでもここにいるわけにはいかないし。いいんじゃない?」
物陰に身を潜めてシンクとルークは門の内を伺っていた。
二人がいるのはマルクト首都、グランコクマの門の外。
あの出来事から既に一年。
二人は町で時折食材などを買いながら、旅をしてまわっていた。
人目を避けるように、小さな村で補給をし、大きな街には近寄らないようにはしていたのだが、なんとも間の悪いことにグランコクマ付近で水と食材がきれた。
徒歩での移動のため、ほかの街に行くには日数がかかりすぎるので、グランコクマで補給をするしかない。
しかし、ここはあの男…ジェイドがいる場所である。
できれば行きたくないのだが、こればかりは仕方ない。
せめて、日が傾くのを待って二人はグランコクマへと足を踏み入れた。
旅人の風除けマントに、目元をバイザーで隠したシンクと、マントは同じだが、この一年の間に長くのびた髪で目元を隠したルーク。
顔は隠れてはいても、彼らの色はとても人目をひいた。
すぐに補給をして、今日は野宿をしよう。
そう言って、走ったはずなのに・・・
人生はそう上手くはいかない。
それは、食材を揃えて店を出た、まさにその時だった。
目の前を走り抜けていく金髪に浅黒い肌の男。
その表情は妙に真剣で、男はルークと目が合った途端、食いつくように迫りよった。
「ネフリーを見なかったか!?」
「ね・・・ねふりー?」
「目がくりっとしてて、さわり心地がよくて、すごく愛らしい奴だ!」
「えっと・・・」
真剣な男には悪いが、はっきり言って知るわけがない。
「今までご飯も食べずに、どこかに行くことなんてなかったのに・・・。どこいったんだー俺のネフリー!」
「えっと・・・」
すぐにでもここを離れたいのは山々だが、目の前でこうも騒がれては離れることもできない。
ルークは助けを求めるようにシンクを見た。
しかし、シンクも呆れているばかりで何も言わない。
「えっとさ・・・とりあえず、一回家に帰ってみれば?もしかして帰ってきてるかもしれないし」
「そうか」
「そうそう」
ルークにしては上手いきり返し。
これでこの男が家に帰ってくれれば、自分たちはここを離れることができる。
しかし、ルークの願いとは裏腹に、男はしっかりとルークの腕をつかんで言った。
「じゃぁ、お前らも付き合え」
「はぁ!?」
「自分の言ったことには、責任を持つんだな。もし帰ってなかったら、お前らもネフリー捜索につきあえ」
「なにそれ!?」
「心配するな。礼ははずむぞ」
「そんな問題じゃ・・・」
そんな言い争いをしている間にも、ルークの手は男に引かれていく。
シンクも止めようとするが、これ以上人目についても困る。
シンクは忌々しげに舌打ちをすると、大人しく男のあとに続いた。
「まさか・・・」
「アンタの家って・・・」
「家かって言われると違うが、すんでるのはここだな」
呆然と見上げるシンクとルークに、男はあっけらかんとして言う。
「あ、お互い名乗ってもなかったな。俺は・・・」
「陛下!!」
「「・・・陛下?」」
「お、ガイラルディア」
思考回路が追いつかず、ぽかんとするルークをよそに、陛下と呼ばれた男は、声をかけてきた人物に目を向けた。
それにつられるようにして、ルークとシンクもそちらに目を向けたが、見た瞬間に激しい後悔に襲われた。
・・・やっぱりこんなところに来るんじゃなかった。
「どこ行ってたんですか。ネフリーはちゃんと戻ってきましたよ」
「お、流石は俺のネフリー」
「で、陛下。その二人は?」
「あ、こいつらは・・・」
そろそろと逃げる準備を進めていた二人に、男たちの目が向く。
薄暗い中でもわかる、鮮やかな赤と緑。
その色に、嫌というほど見覚えがあった。
「おまえら、まさか・・・」
「行くよ!」
「わかってる!」
シンクの言葉を合図に、二人は走り出す。
追おうにも、その速さは一瞬でも出遅れたらついていけるものではない。
逃げられる・・・!!
「“雷雲よ我が刃となりて敵を貫け…サンダー・ブレード”」
「なっ・・・」
「チッ」
目の前に打ちつけられた雷の刃に、二人は足を止めることを余儀なくされる。
そして、背後に近づいた気配に動きすらも奪われた。
「はい、お疲れ様です。大人しく御同行願いましょうか」
「おーい、ジェイド。乱暴はするなよ。俺の客だ」
「・・・はいはい。わかってますよ、陛下」
周りを取り囲むマルクト兵。
後ろにはジェイドに、なぜここにいるかはわからないが、ガイ。
そして・・・
「で、さっきの続きだが、俺はピオニー。望んだわけじゃねぇが、一応ここの皇帝だ」
・・・人は見かけによらない。
ルークはシンクと目を見合わせて、深々とため息をついた。
ちまっとあとがき
「何?」
「はいっても大丈夫かなぁ」
「…いつまでもここにいるわけにはいかないし。いいんじゃない?」
物陰に身を潜めてシンクとルークは門の内を伺っていた。
二人がいるのはマルクト首都、グランコクマの門の外。
あの出来事から既に一年。
二人は町で時折食材などを買いながら、旅をしてまわっていた。
人目を避けるように、小さな村で補給をし、大きな街には近寄らないようにはしていたのだが、なんとも間の悪いことにグランコクマ付近で水と食材がきれた。
徒歩での移動のため、ほかの街に行くには日数がかかりすぎるので、グランコクマで補給をするしかない。
しかし、ここはあの男…ジェイドがいる場所である。
できれば行きたくないのだが、こればかりは仕方ない。
せめて、日が傾くのを待って二人はグランコクマへと足を踏み入れた。
旅人の風除けマントに、目元をバイザーで隠したシンクと、マントは同じだが、この一年の間に長くのびた髪で目元を隠したルーク。
顔は隠れてはいても、彼らの色はとても人目をひいた。
すぐに補給をして、今日は野宿をしよう。
そう言って、走ったはずなのに・・・
人生はそう上手くはいかない。
それは、食材を揃えて店を出た、まさにその時だった。
目の前を走り抜けていく金髪に浅黒い肌の男。
その表情は妙に真剣で、男はルークと目が合った途端、食いつくように迫りよった。
「ネフリーを見なかったか!?」
「ね・・・ねふりー?」
「目がくりっとしてて、さわり心地がよくて、すごく愛らしい奴だ!」
「えっと・・・」
真剣な男には悪いが、はっきり言って知るわけがない。
「今までご飯も食べずに、どこかに行くことなんてなかったのに・・・。どこいったんだー俺のネフリー!」
「えっと・・・」
すぐにでもここを離れたいのは山々だが、目の前でこうも騒がれては離れることもできない。
ルークは助けを求めるようにシンクを見た。
しかし、シンクも呆れているばかりで何も言わない。
「えっとさ・・・とりあえず、一回家に帰ってみれば?もしかして帰ってきてるかもしれないし」
「そうか」
「そうそう」
ルークにしては上手いきり返し。
これでこの男が家に帰ってくれれば、自分たちはここを離れることができる。
しかし、ルークの願いとは裏腹に、男はしっかりとルークの腕をつかんで言った。
「じゃぁ、お前らも付き合え」
「はぁ!?」
「自分の言ったことには、責任を持つんだな。もし帰ってなかったら、お前らもネフリー捜索につきあえ」
「なにそれ!?」
「心配するな。礼ははずむぞ」
「そんな問題じゃ・・・」
そんな言い争いをしている間にも、ルークの手は男に引かれていく。
シンクも止めようとするが、これ以上人目についても困る。
シンクは忌々しげに舌打ちをすると、大人しく男のあとに続いた。
「まさか・・・」
「アンタの家って・・・」
「家かって言われると違うが、すんでるのはここだな」
呆然と見上げるシンクとルークに、男はあっけらかんとして言う。
「あ、お互い名乗ってもなかったな。俺は・・・」
「陛下!!」
「「・・・陛下?」」
「お、ガイラルディア」
思考回路が追いつかず、ぽかんとするルークをよそに、陛下と呼ばれた男は、声をかけてきた人物に目を向けた。
それにつられるようにして、ルークとシンクもそちらに目を向けたが、見た瞬間に激しい後悔に襲われた。
・・・やっぱりこんなところに来るんじゃなかった。
「どこ行ってたんですか。ネフリーはちゃんと戻ってきましたよ」
「お、流石は俺のネフリー」
「で、陛下。その二人は?」
「あ、こいつらは・・・」
そろそろと逃げる準備を進めていた二人に、男たちの目が向く。
薄暗い中でもわかる、鮮やかな赤と緑。
その色に、嫌というほど見覚えがあった。
「おまえら、まさか・・・」
「行くよ!」
「わかってる!」
シンクの言葉を合図に、二人は走り出す。
追おうにも、その速さは一瞬でも出遅れたらついていけるものではない。
逃げられる・・・!!
「“雷雲よ我が刃となりて敵を貫け…サンダー・ブレード”」
「なっ・・・」
「チッ」
目の前に打ちつけられた雷の刃に、二人は足を止めることを余儀なくされる。
そして、背後に近づいた気配に動きすらも奪われた。
「はい、お疲れ様です。大人しく御同行願いましょうか」
「おーい、ジェイド。乱暴はするなよ。俺の客だ」
「・・・はいはい。わかってますよ、陛下」
周りを取り囲むマルクト兵。
後ろにはジェイドに、なぜここにいるかはわからないが、ガイ。
そして・・・
「で、さっきの続きだが、俺はピオニー。望んだわけじゃねぇが、一応ここの皇帝だ」
・・・人は見かけによらない。
ルークはシンクと目を見合わせて、深々とため息をついた。
ちまっとあとがき
なぜか、短編で書く気だったのが長編になった罠。
うーん・・・どうしたものか。
その上、陛下の口調がわかりません。
のりで書きました。
違和感あってもお許しを。
しかも、シンクほとんどしゃべってないや(ぁ)
ま、いいか(ぇ)
しかし、わざわざサンダーブレードを唱えさすためにゲームを起動させましたよ・・・。
黒いほうの攻略本ほしいなぁ・・・
うーん・・・どうしたものか。
その上、陛下の口調がわかりません。
のりで書きました。
違和感あってもお許しを。
しかも、シンクほとんどしゃべってないや(ぁ)
ま、いいか(ぇ)
しかし、わざわざサンダーブレードを唱えさすためにゲームを起動させましたよ・・・。
黒いほうの攻略本ほしいなぁ・・・
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お久し
はーいこんばんは。
待ってましたよ、レプリカン続編!
ついに陛下まで…捜しているのはやはり〇〇サギでしょうか?(笑)
続きがすっごく楽しみです。忙しいだろうけど是非書いて下さいねー放置はイヤンです。
ではではこの辺で。
失礼いたしました。
息吹
待ってましたよ、レプリカン続編!
ついに陛下まで…捜しているのはやはり〇〇サギでしょうか?(笑)
続きがすっごく楽しみです。忙しいだろうけど是非書いて下さいねー放置はイヤンです。
ではではこの辺で。
失礼いたしました。
息吹
お久しぶりでーす
こんばんわー。
短編にするはずが、なぜか長編になりました。
ちなみに、マルクトなのはただの趣味。だって、キムラスカよりマルクトのほうがすきなんですもん(ぁ)
陛下が探すものと言えばもちろん、ぶう○○ですv
・・・どんどんアッシュの影が薄くなりますが、愛は多分あります(笑)
ちまちま頑張りますので、どうぞよろしくおねがいします。
短編にするはずが、なぜか長編になりました。
ちなみに、マルクトなのはただの趣味。だって、キムラスカよりマルクトのほうがすきなんですもん(ぁ)
陛下が探すものと言えばもちろん、ぶう○○ですv
・・・どんどんアッシュの影が薄くなりますが、愛は多分あります(笑)
ちまちま頑張りますので、どうぞよろしくおねがいします。
無題
こんにちは!!まってました番外編☆Let’sシンルク!←テンションが上がりすぎて意味不明
やっぱどのサイト回ってもシンルクって極端に少ないんですよね~、欠乏症出そうです。
という訳で、これからもバンバンシンルクを書き綴ってくださー!!
それでは。
やっぱどのサイト回ってもシンルクって極端に少ないんですよね~、欠乏症出そうです。
という訳で、これからもバンバンシンルクを書き綴ってくださー!!
それでは。
こんばんは。
なんとなく始めてみました、シンルク番外。
アシュルク連載と併行になるのでのろのろな連載になるかと思いますが、お付き合いいただけたら嬉しいです。
確かに、シンルクはあまり見ないですかね・・・マイナー街道まっしぐらv(ぇ)
設定からしてありえないので、カップリングもありえない方向でいいかなーと(マテ)
とりあえず、自己満足で書いていきますので、気に入ったら反応していただけたら嬉しいです(笑)
では、書き込みありがとうございました。
アシュルク連載と併行になるのでのろのろな連載になるかと思いますが、お付き合いいただけたら嬉しいです。
確かに、シンルクはあまり見ないですかね・・・マイナー街道まっしぐらv(ぇ)
設定からしてありえないので、カップリングもありえない方向でいいかなーと(マテ)
とりあえず、自己満足で書いていきますので、気に入ったら反応していただけたら嬉しいです(笑)
では、書き込みありがとうございました。
きゃあああっ!!
出ました出ましたっ!!待ってましたっ!! レプリカンティスの続き物っ!! (なんかすごくびっくりマーク多いような・・?)
まあ、いいとして、あの後気になってたんです~(笑) ホント、コレは嬉しいです♪ 次回も楽しみに待ってます~☆
まあ、いいとして、あの後気になってたんです~(笑) ホント、コレは嬉しいです♪ 次回も楽しみに待ってます~☆
こんばんわ
シンルク、楽しみにしていただいてたみたいで嬉しいです。
おそらく、マルクト贔屓でのろのろ更新になるかと思いますが、のんびりとお付き合いいただけたら嬉しいです。
おそらく次回もピオニー陛下が出張ってくると思います。
陛下にからかわれる二人とか、ほのぼのな二人とか書いていけたらいいなと思います。
では、書き込みありがとうございました。
おそらく、マルクト贔屓でのろのろ更新になるかと思いますが、のんびりとお付き合いいただけたら嬉しいです。
おそらく次回もピオニー陛下が出張ってくると思います。
陛下にからかわれる二人とか、ほのぼのな二人とか書いていけたらいいなと思います。
では、書き込みありがとうございました。