TOAに関する妄想文だったり、日記だったりを書いていきます。ネタバレ有り。いわゆる"女性向け"の文章表現多々。
出版元・製作元様方には一切関係ありません。
また、突然消失の可能性があります。
嫌いな方は他のところに逃げてくださいね。
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有無をいわさないジェイドの圧力により、ルークはかつての自分たちの旅に再びついていくことになった。
もちろん、他人には見えない精神体の姿で。
ルークにしてみれば、しばらくついていけばアッシュには会えるはずだからついていくこと自体には問題はないのだが、唯一の難点はいかにジェイドをごまかすかという点。
いや、すでにジェイドからは疑われているため、正しくはいかに目的を隠し通すか、だ。
ルークはふわふわとジェイド達から少し離れたところを移動しながら考える。
しかし、旅の最中だって一度としてジェイドに隠し事などし通せたことなどないのだから、いい考えなど浮かぶわけもない。
ここは、見えるのがジェイドだけでよかったと思うべきかもしれない。
…ガイにまで見えてたら即行で白状させられるしなぁ…
そんなことをつらつらと考えているといつの間にかジェイド達から距離があいていた。
慌てて元の位置までもどると、最後尾を歩いていたジェイドが横目でルークをみた。
何を言われるかと一瞬身構えたルークだったが、周りに仲間達がいるせいか、ジェイドは何も言わない。
それに、ルークはほっと胸をなで下ろした。
イオンの遺した預言をもとに訪れたベルケンドではかつての自分達にとっては衝撃の…ルークにとっては過去はまだ変わっていないという事を再確認する事実が突きつけられた。
レプリカ情報を抜かれたせいで亡くなってしまったであろう人々。
そして、障気の中和にはローレライの鍵のような、力を増幅する媒介と一万人もの犠牲が必要だという事。
いくらジェイドに無理だと言われていても、当時のルークは諦めきれなかった。
それで障気が中和できるなら…それしか方法がないなら…と幾度も考えていた。
「一万人の命…」
「…これだから物分かりの悪い子どもは嫌なんですよ」
そう呟きながらうつむいているかつてのルークに苛ついたジェイドが離れていく。
それをルークは複雑な思いで見つめた。
この時は自分なりにに必死に考えていたつもりだった。
それでも、自分を気遣ってくれているジェイドの意見もきいて、話し合っていたらレムの塔での結果は少しは変わっていたかもしれない…
そこまで考えて、ルークは首を振った。
自分は覚悟を決めて彼らの命をもらったのだ。いまさら、悔やむことなど許されない。
だからもう、後悔なんかしない。
ルークはかつての自分から目をそらすと、歩いて先に行ってしまったジェイドを追いかけた。
ルークを監視すると言ったのはジェイドだから、近くに行った方がいいと思っての行動だったのだが、ルークが近くにきたことに気づいたジェイドは意外そうにルークを見つめた。
『…何だよ。自分がついてこいっていったんだろ』
「いえ、あなたがルークなら勝手にふらふらして、素直についてくるとは思ってなかったので」
ジェイドには聞こえないことを承知で言ったにもかかわらず、答えが返ってきてルークは驚いた。
その様子を見てジェイドは笑みを浮かべて小さな声でルークに話す。
「読唇術ですよ。姿だけは見えますからね」
『あんた…ホント万能だよな…』
ルークは内心呆れながらジェイドを見る。
ジェイドのほうはそれを知ってか知らずか、いつもの笑みを浮かべたまま。
しかし突然、その笑みが消える。
「…あなたが本当に未来からきたのなら…その時この世界の結末はどうなっているのでしょうね」
ジェイドにしては珍しい…いや、初めての弱気ともとれる発言。
ルークはそれを意外だが、このときジェイドも不安であったのだとどこかほっとした気持ちで聞いた。
『…俺が教えることは簡単だけど、それは預言に縛られた世界と変わらない。それに…俺が今の世界に干渉したらどうなるか…あんたにはわかるだろ?』
「…そうですね、変なことを言いました。忘れてください」
『でもさ…俺、後悔はしてないぜ。ジェイド』
話を終えて仲間の元にいこうとしたジェイドに、ルークはそういって笑いかける。
それを見たジェイドはめがねの位置をもどしながら、呟いた。
「あなたも少しは利口になったんですねぇ。昔はなーんにも考えられない子どもだったのに」
『…わるかったな』
「ほめてるんですよ。未来が過去に及ぼす影響・その危険性を知っているし、過去という異常な状況下で狼狽えていない。…あなたが本当にいきなり飛ばされてきたのだとしたら上出来ですねぇ。」
ルークを見たジェイドの顔にはいつものくえない笑み。
そしてその意味深な言葉にルークはひきつった笑みを浮かべ、やがて大きなため息をつく。
すでに隠し通す自信がなくなってきたルークだった。
もちろん、他人には見えない精神体の姿で。
ルークにしてみれば、しばらくついていけばアッシュには会えるはずだからついていくこと自体には問題はないのだが、唯一の難点はいかにジェイドをごまかすかという点。
いや、すでにジェイドからは疑われているため、正しくはいかに目的を隠し通すか、だ。
ルークはふわふわとジェイド達から少し離れたところを移動しながら考える。
しかし、旅の最中だって一度としてジェイドに隠し事などし通せたことなどないのだから、いい考えなど浮かぶわけもない。
ここは、見えるのがジェイドだけでよかったと思うべきかもしれない。
…ガイにまで見えてたら即行で白状させられるしなぁ…
そんなことをつらつらと考えているといつの間にかジェイド達から距離があいていた。
慌てて元の位置までもどると、最後尾を歩いていたジェイドが横目でルークをみた。
何を言われるかと一瞬身構えたルークだったが、周りに仲間達がいるせいか、ジェイドは何も言わない。
それに、ルークはほっと胸をなで下ろした。
イオンの遺した預言をもとに訪れたベルケンドではかつての自分達にとっては衝撃の…ルークにとっては過去はまだ変わっていないという事を再確認する事実が突きつけられた。
レプリカ情報を抜かれたせいで亡くなってしまったであろう人々。
そして、障気の中和にはローレライの鍵のような、力を増幅する媒介と一万人もの犠牲が必要だという事。
いくらジェイドに無理だと言われていても、当時のルークは諦めきれなかった。
それで障気が中和できるなら…それしか方法がないなら…と幾度も考えていた。
「一万人の命…」
「…これだから物分かりの悪い子どもは嫌なんですよ」
そう呟きながらうつむいているかつてのルークに苛ついたジェイドが離れていく。
それをルークは複雑な思いで見つめた。
この時は自分なりにに必死に考えていたつもりだった。
それでも、自分を気遣ってくれているジェイドの意見もきいて、話し合っていたらレムの塔での結果は少しは変わっていたかもしれない…
そこまで考えて、ルークは首を振った。
自分は覚悟を決めて彼らの命をもらったのだ。いまさら、悔やむことなど許されない。
だからもう、後悔なんかしない。
ルークはかつての自分から目をそらすと、歩いて先に行ってしまったジェイドを追いかけた。
ルークを監視すると言ったのはジェイドだから、近くに行った方がいいと思っての行動だったのだが、ルークが近くにきたことに気づいたジェイドは意外そうにルークを見つめた。
『…何だよ。自分がついてこいっていったんだろ』
「いえ、あなたがルークなら勝手にふらふらして、素直についてくるとは思ってなかったので」
ジェイドには聞こえないことを承知で言ったにもかかわらず、答えが返ってきてルークは驚いた。
その様子を見てジェイドは笑みを浮かべて小さな声でルークに話す。
「読唇術ですよ。姿だけは見えますからね」
『あんた…ホント万能だよな…』
ルークは内心呆れながらジェイドを見る。
ジェイドのほうはそれを知ってか知らずか、いつもの笑みを浮かべたまま。
しかし突然、その笑みが消える。
「…あなたが本当に未来からきたのなら…その時この世界の結末はどうなっているのでしょうね」
ジェイドにしては珍しい…いや、初めての弱気ともとれる発言。
ルークはそれを意外だが、このときジェイドも不安であったのだとどこかほっとした気持ちで聞いた。
『…俺が教えることは簡単だけど、それは預言に縛られた世界と変わらない。それに…俺が今の世界に干渉したらどうなるか…あんたにはわかるだろ?』
「…そうですね、変なことを言いました。忘れてください」
『でもさ…俺、後悔はしてないぜ。ジェイド』
話を終えて仲間の元にいこうとしたジェイドに、ルークはそういって笑いかける。
それを見たジェイドはめがねの位置をもどしながら、呟いた。
「あなたも少しは利口になったんですねぇ。昔はなーんにも考えられない子どもだったのに」
『…わるかったな』
「ほめてるんですよ。未来が過去に及ぼす影響・その危険性を知っているし、過去という異常な状況下で狼狽えていない。…あなたが本当にいきなり飛ばされてきたのだとしたら上出来ですねぇ。」
ルークを見たジェイドの顔にはいつものくえない笑み。
そしてその意味深な言葉にルークはひきつった笑みを浮かべ、やがて大きなため息をつく。
すでに隠し通す自信がなくなってきたルークだった。
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いらっしゃいませ
ちまちまと続きを書いております。
アシュルクと銘打ったはずが、なぜか今のところジェイルクになってる気がしてならないのですが、ジェイドは今回お父さん的に・・・。
肝心のアッシュはほとんど出てくる幕がないような・・・(ぁ)
・・・アッシュが出せるように頑張りたいと思います。
アシュルクと銘打ったはずが、なぜか今のところジェイルクになってる気がしてならないのですが、ジェイドは今回お父さん的に・・・。
肝心のアッシュはほとんど出てくる幕がないような・・・(ぁ)
・・・アッシュが出せるように頑張りたいと思います。