TOAに関する妄想文だったり、日記だったりを書いていきます。ネタバレ有り。いわゆる"女性向け"の文章表現多々。
出版元・製作元様方には一切関係ありません。
また、突然消失の可能性があります。
嫌いな方は他のところに逃げてくださいね。
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アッシュがいるかもしれないと、向かったロニール雪山。
相変わらずで、厳しい雪に囲まれていて皆どこか覇気がない。
しかし、今や実体を持たないルークは、時折吹雪く風もものともせず、どこかそわそわした様子で辺りを見回していた。
記憶どおりなら、もうすぐアッシュに会えるためだ。
イオンの死を再び見たり、辛い過去を思い出したことで少し沈みがちだった気分も、アッシュに会え得ると考えると、弾んでくる。
そんなルークの様子をジェイドがいぶかしげに横目で見るが、ルークはそれには気づかず、文字通り今にも飛んでいきそうな様子でふわふわと進んでいく。
そして、ようやくルークの待ちわびた瞬間が訪れた。
「またお前たちか」
自分たちを振り返った、自分より濃い赤。
自分より低い声。
記憶どおりのそれに、ルークは思わずアッシュの側に近づいた。
ルークを見ることなく通り過ぎる視線。
今の自分をのけ者にしてすぎる時間。
仕方ないと理解していても、自分の胸に湧き起こる寂寥感。
しかし、それを何倍も上回る歓喜。
アッシュが自分の前にいる。
話す。
動く。
その姿を見るだけで、ルークは歓喜に震えた。
できれば触れたい。
しかし、ここで実体化などしては、混乱を巻き起こしてしまう。
未来が大きく変わってしまう。
それは避けなくてはならない。
ルークは自分の欲望をぐっと押さえ込んだ。
しかし、それでもどうしても触れたくて、透き通ったままの自分の手をアッシュへと伸ばす。
触れないのはわかっているから、その手をアッシュの頬に触れるか触れないかで止める。
アッシュはかつての自分に向かって怒っている最中だけれど、ルークにはもう何も聞こえていない。
ただ、目の前のアッシュを見つめて微笑んだ。
『・・・アッシュ・・・』
愛しそうにその名を呼ぶ。
アッシュはルークに苛立っていた。
ローレライの宝珠を受け取り損ねたレプリカへの苛立ち。
それに加え、神託の盾の妨害に探しても見つからない宝珠。
それらが積み重なって、蓄積されたイライラをルークにぶつけていた。
そのとき、突如として感じた優しい風。
それは自分の頬をなで、自分の名を呼んだ気がした。
不意にルークから目を離し、何もないはずの虚空を見上げる。
アッシュと目が合った。
かつての自分から視線を逸らし、突然アッシュが自分のいるほうを見たことで、ルークは驚いた。
自分が見えているはずはない。偶然だ。
そう思っていても、鼓動が早くなる。
程なくして、アッシュの視線はそらされ、アッシュはまたどこかに言ってしまったけれど、しばらくルークはその場から動けなかった。
ただ呆然とアッシュの背を見送る。
その一部始終を、ジェイドが見ていることをルークは忘れていた。
そして、彼の口元に笑みが浮かんだことも、ルークは気づかなかった。
☆アッシュに夢中のあまり、ジェイドを忘れてたルーク。
ばれましたね、確実に。
・・・しかしお話どおりにすすめるってムズカシイ・・・。
いろいろ飛ばそうかな・・・(ぁ)
相変わらずで、厳しい雪に囲まれていて皆どこか覇気がない。
しかし、今や実体を持たないルークは、時折吹雪く風もものともせず、どこかそわそわした様子で辺りを見回していた。
記憶どおりなら、もうすぐアッシュに会えるためだ。
イオンの死を再び見たり、辛い過去を思い出したことで少し沈みがちだった気分も、アッシュに会え得ると考えると、弾んでくる。
そんなルークの様子をジェイドがいぶかしげに横目で見るが、ルークはそれには気づかず、文字通り今にも飛んでいきそうな様子でふわふわと進んでいく。
そして、ようやくルークの待ちわびた瞬間が訪れた。
「またお前たちか」
自分たちを振り返った、自分より濃い赤。
自分より低い声。
記憶どおりのそれに、ルークは思わずアッシュの側に近づいた。
ルークを見ることなく通り過ぎる視線。
今の自分をのけ者にしてすぎる時間。
仕方ないと理解していても、自分の胸に湧き起こる寂寥感。
しかし、それを何倍も上回る歓喜。
アッシュが自分の前にいる。
話す。
動く。
その姿を見るだけで、ルークは歓喜に震えた。
できれば触れたい。
しかし、ここで実体化などしては、混乱を巻き起こしてしまう。
未来が大きく変わってしまう。
それは避けなくてはならない。
ルークは自分の欲望をぐっと押さえ込んだ。
しかし、それでもどうしても触れたくて、透き通ったままの自分の手をアッシュへと伸ばす。
触れないのはわかっているから、その手をアッシュの頬に触れるか触れないかで止める。
アッシュはかつての自分に向かって怒っている最中だけれど、ルークにはもう何も聞こえていない。
ただ、目の前のアッシュを見つめて微笑んだ。
『・・・アッシュ・・・』
愛しそうにその名を呼ぶ。
アッシュはルークに苛立っていた。
ローレライの宝珠を受け取り損ねたレプリカへの苛立ち。
それに加え、神託の盾の妨害に探しても見つからない宝珠。
それらが積み重なって、蓄積されたイライラをルークにぶつけていた。
そのとき、突如として感じた優しい風。
それは自分の頬をなで、自分の名を呼んだ気がした。
不意にルークから目を離し、何もないはずの虚空を見上げる。
アッシュと目が合った。
かつての自分から視線を逸らし、突然アッシュが自分のいるほうを見たことで、ルークは驚いた。
自分が見えているはずはない。偶然だ。
そう思っていても、鼓動が早くなる。
程なくして、アッシュの視線はそらされ、アッシュはまたどこかに言ってしまったけれど、しばらくルークはその場から動けなかった。
ただ呆然とアッシュの背を見送る。
その一部始終を、ジェイドが見ていることをルークは忘れていた。
そして、彼の口元に笑みが浮かんだことも、ルークは気づかなかった。
☆アッシュに夢中のあまり、ジェイドを忘れてたルーク。
ばれましたね、確実に。
・・・しかしお話どおりにすすめるってムズカシイ・・・。
いろいろ飛ばそうかな・・・(ぁ)
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無題
うわああああああああっ!!!6からつなげて読んでるカイですっ!! これまた気になりますっっ!! 前回よりも気になりますっ!! これ、次回ジェイドにいろいろいびられそうなルークですね~(笑) ジェイドの毒舌全開っ! みたいな♪
次回も期待させていただきますっ!!
次回も期待させていただきますっ!!
書き込みありがとうございます
すいません、期待を裏切ってしまいましたぁぁああ!
ジェイドはただのお父さんになりました(ぇ)
うちのジェイドはルークには甘いらしいです。
しかし、本当にアッシュの出番がない・・・いっそジェイルクにしたほうがいいのではというような、ジェイドの出張り具合です。
この先どうなるか怪しいところですが、楽しんでいただけたら嬉しいです。
ジェイドはただのお父さんになりました(ぇ)
うちのジェイドはルークには甘いらしいです。
しかし、本当にアッシュの出番がない・・・いっそジェイルクにしたほうがいいのではというような、ジェイドの出張り具合です。
この先どうなるか怪しいところですが、楽しんでいただけたら嬉しいです。