TOAに関する妄想文だったり、日記だったりを書いていきます。ネタバレ有り。いわゆる"女性向け"の文章表現多々。
出版元・製作元様方には一切関係ありません。
また、突然消失の可能性があります。
嫌いな方は他のところに逃げてくださいね。
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アッシュに会ったあと、ルークたちはその日はケテルブルグに宿泊することになった。
皆がホテルの中に入っていくのを見て、ルークはどうしようかと悩んでいると、ジェイドがルークを振り返った。
気味の悪いくらいの満面の笑みで手招きされる。
ルークはその姿に一抹の不安を感じながらも、逃げたら何をされるかわかったものではないので、大人しくジェイドのあとに従った。
ケテルブルグの高級ホテルは個室。
他に聞かれることがないため、安心して話ができる。
だからこそ、ジェイドは鍵を閉めるとルークに実体化するようにいった。
ルークは少し不安を感じながらも、鍵もついているし他に見られる心配もないだろうと、実体化する。
久しぶりに重力が体にかかる。
ルークは体に感じる違和感を拭おうと、軽く手足を動かした。
そのままストレッチまで始めそうなルークに、ジェイドは言葉をかける。
「いやぁ、知りませんでしたよ。まさかあなたが、アッシュのためにわざわざ時間を遡ってくるほどアッシュが好きだったとはねぇ」
「え!?なんでそれ・・・!?」
ジェイドの思いもしない言葉に、ルークは慌てて彼を見上げた。
しかし、見上げた瞬間、彼の意地悪げな笑みとぶつかり、ルークは謀られたのだと悟る。
「あんた…いっつもいっつも卑怯だぞ!」
「おや、謀られたとわかるだけの知恵はつけたんですねぇ」
「話しそらしてんじゃねぇ!」
「おや、これは失礼」
どんなに怒鳴られようとも、ジェイドはけろっとしている。
ルークは怒鳴っている自分が馬鹿らしくなって、ぐったりと力尽きた。
「・・・なんでわかったんだよ」
「あなたが今言ったからですねぇ」
「・・・・・・じゃなくて、何でそう思ったんだよ」
「それは、ロニール雪山であんなの見せられたら、普通誰でも予想はつきますよ」
ジェイドの言葉に、ルークは自分のうかつさを呪った。
アッシュに会えた嬉しさで我を忘れていた。
完全に自分の落ち度だ。
仕方ない。こうなったら開き直るしかない。
ルークはじっとジェイドを見つめる。
「で、俺の目的がそうなら・・・どうなんだよ」
「別に、どうも」
「・・・は?」
ルークに見つめられたジェイドは眼鏡の位置を戻しながらあっさりと答える。
それに拍子抜けしたのはルークのほうだ。
てっきりねちねちと何か言われるだろうと身構えていたのに、何も言われなかったので、ぽかんとした表情でジェイドを見る。
ルークのその間の抜けた表情を見て、ジェイドは説明の必要性を感じてため息をつく。
「あなたがアッシュの今後のみに執着しているのなら、それ以外はあなたの世界ではうまくいったという事でしょう。過去を大きく変えなければならないと言うのならば、あなただけには任せておけませんから、介入させてもらおうかと思いましたが、アッシュに関わることだけならあなただけでも問題ないでしょう」
「で、でもさ・・・他の奴を犠牲にしてアッシュだけ・・・なんて虫がいい話だ、とか思わないのか?」
「・・・あなたの決意は他人がどうこう言うことに左右される程度のものですか?」
「それは違う」
「なら、別に構わないでしょう」
ジェイドはそう言うが、ルークはまだ苦しげに俯く。
ジェイドはその様子を見て再びため息をついた。
目的が定まるとすさまじいまでの行動力を見せるくせに、時折こうして落ち込み卑屈になるのはこの子どもの悪いところだ。
「確かに、今まで多くの人間が死にました。しかし、それがあったからこそ今まで進めたこともあったでしょう。犠牲があっても、それは無駄ではない」
「ん・・・そうかな・・・?」
「まぁ、こういう考えも生き残ったもののエゴかもしれませんがね」
「うん・・・ジェイド、ありがとう」
完全に悩みは拭い去れないものの、微笑を浮かべたルークに、ジェイドは妙に素直で気持ち悪いですねぇ、と憎まれ口で返す。
ガイあたりが見たら、旦那はルークに甘くなったとかなんとか言われそうだが、今は二人だけしかいない。
その日、ルークは柔らかなソファに横になり、眠った。
☆・・・ジェ・・・ジェイルク?
・・・ま、いいや(ぇ)
皆がホテルの中に入っていくのを見て、ルークはどうしようかと悩んでいると、ジェイドがルークを振り返った。
気味の悪いくらいの満面の笑みで手招きされる。
ルークはその姿に一抹の不安を感じながらも、逃げたら何をされるかわかったものではないので、大人しくジェイドのあとに従った。
ケテルブルグの高級ホテルは個室。
他に聞かれることがないため、安心して話ができる。
だからこそ、ジェイドは鍵を閉めるとルークに実体化するようにいった。
ルークは少し不安を感じながらも、鍵もついているし他に見られる心配もないだろうと、実体化する。
久しぶりに重力が体にかかる。
ルークは体に感じる違和感を拭おうと、軽く手足を動かした。
そのままストレッチまで始めそうなルークに、ジェイドは言葉をかける。
「いやぁ、知りませんでしたよ。まさかあなたが、アッシュのためにわざわざ時間を遡ってくるほどアッシュが好きだったとはねぇ」
「え!?なんでそれ・・・!?」
ジェイドの思いもしない言葉に、ルークは慌てて彼を見上げた。
しかし、見上げた瞬間、彼の意地悪げな笑みとぶつかり、ルークは謀られたのだと悟る。
「あんた…いっつもいっつも卑怯だぞ!」
「おや、謀られたとわかるだけの知恵はつけたんですねぇ」
「話しそらしてんじゃねぇ!」
「おや、これは失礼」
どんなに怒鳴られようとも、ジェイドはけろっとしている。
ルークは怒鳴っている自分が馬鹿らしくなって、ぐったりと力尽きた。
「・・・なんでわかったんだよ」
「あなたが今言ったからですねぇ」
「・・・・・・じゃなくて、何でそう思ったんだよ」
「それは、ロニール雪山であんなの見せられたら、普通誰でも予想はつきますよ」
ジェイドの言葉に、ルークは自分のうかつさを呪った。
アッシュに会えた嬉しさで我を忘れていた。
完全に自分の落ち度だ。
仕方ない。こうなったら開き直るしかない。
ルークはじっとジェイドを見つめる。
「で、俺の目的がそうなら・・・どうなんだよ」
「別に、どうも」
「・・・は?」
ルークに見つめられたジェイドは眼鏡の位置を戻しながらあっさりと答える。
それに拍子抜けしたのはルークのほうだ。
てっきりねちねちと何か言われるだろうと身構えていたのに、何も言われなかったので、ぽかんとした表情でジェイドを見る。
ルークのその間の抜けた表情を見て、ジェイドは説明の必要性を感じてため息をつく。
「あなたがアッシュの今後のみに執着しているのなら、それ以外はあなたの世界ではうまくいったという事でしょう。過去を大きく変えなければならないと言うのならば、あなただけには任せておけませんから、介入させてもらおうかと思いましたが、アッシュに関わることだけならあなただけでも問題ないでしょう」
「で、でもさ・・・他の奴を犠牲にしてアッシュだけ・・・なんて虫がいい話だ、とか思わないのか?」
「・・・あなたの決意は他人がどうこう言うことに左右される程度のものですか?」
「それは違う」
「なら、別に構わないでしょう」
ジェイドはそう言うが、ルークはまだ苦しげに俯く。
ジェイドはその様子を見て再びため息をついた。
目的が定まるとすさまじいまでの行動力を見せるくせに、時折こうして落ち込み卑屈になるのはこの子どもの悪いところだ。
「確かに、今まで多くの人間が死にました。しかし、それがあったからこそ今まで進めたこともあったでしょう。犠牲があっても、それは無駄ではない」
「ん・・・そうかな・・・?」
「まぁ、こういう考えも生き残ったもののエゴかもしれませんがね」
「うん・・・ジェイド、ありがとう」
完全に悩みは拭い去れないものの、微笑を浮かべたルークに、ジェイドは妙に素直で気持ち悪いですねぇ、と憎まれ口で返す。
ガイあたりが見たら、旦那はルークに甘くなったとかなんとか言われそうだが、今は二人だけしかいない。
その日、ルークは柔らかなソファに横になり、眠った。
☆・・・ジェ・・・ジェイルク?
・・・ま、いいや(ぇ)
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無題
うわーっ!! ジェイドが毒舌はかなかったっ!! う~んっ・・・ これは意外・・・(笑)
もしかして・・・ルークって実体化したまま・・・寝ちゃった!?
ってことは・・・・(笑)
ほんと、次を楽しみにさせて頂きます♪
もしかして・・・ルークって実体化したまま・・・寝ちゃった!?
ってことは・・・・(笑)
ほんと、次を楽しみにさせて頂きます♪
遅くなってすいません
書き込みありがとうございます。
なんだか、完全にジェイドとルーク以外の人間の影が薄い話になってますね;
しかも、アッシュ出てきたの一回(苦笑)
そ・・・そのうち何とかします。もうちょっと話し進んだらアッシュを…!
ジェイドは基本的にルークには甘い属性にしてますので、過去ルークにはガイ、未来ルークにはジェイド、アッシュには未来ルークと言うことで、フォロー役になってもらおうと思います。
目指せお父さんジェイド!(ぇ)
これからも適度に飛ばしながらぼちぼち書いていこうと思いますので、よろしくおねがいします。
なんだか、完全にジェイドとルーク以外の人間の影が薄い話になってますね;
しかも、アッシュ出てきたの一回(苦笑)
そ・・・そのうち何とかします。もうちょっと話し進んだらアッシュを…!
ジェイドは基本的にルークには甘い属性にしてますので、過去ルークにはガイ、未来ルークにはジェイド、アッシュには未来ルークと言うことで、フォロー役になってもらおうと思います。
目指せお父さんジェイド!(ぇ)
これからも適度に飛ばしながらぼちぼち書いていこうと思いますので、よろしくおねがいします。