TOAに関する妄想文だったり、日記だったりを書いていきます。ネタバレ有り。いわゆる"女性向け"の文章表現多々。
出版元・製作元様方には一切関係ありません。
また、突然消失の可能性があります。
嫌いな方は他のところに逃げてくださいね。
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「まぁ、遠慮せずに食え」
「・・・・・・」
大きなテーブルに所狭しと並べられた料理。
笑顔のピオニーとは対照的に、戸惑ったルークと不機嫌なシンク。
そして面白がっているジェイドに、苦笑のガイ。
そして、ピオニーとシンク、ルークの周り、出入り口前に陣取るマルクト軍。
・・・ここまで警戒されてて、のんきに飯なんか食えるかってーの。
目の前の料理には手をつけず、ルークはシンクと顔を見合わせてため息をついた。
ルークがげんなりとしているのをみて、シンクはピオニーらを睨む。
「で、用件は?」
「用件?」
「何もなしに、こんなところまで連れて来ないでしょ。それとも、本当に何も用がないのに城の中にまで入れたのなら大した馬鹿だ。僕たちも暇じゃない。早く帰らせてもらいたいんだけど?」
シンクの遠慮の欠片もない言葉に、マルクト兵らが身構えるが、ジェイドが軽く手を上げてそれを制すると、元のように起立の姿勢をとった。
「まぁ、そう急くなよ。とりあえず食え。一応美味いぞ。俺は食い飽きたがな」
「これに毒が入ってないって言い切れる?」
「おい、シンク・・・」
流石に皇帝に向かって言いすぎだと思ったのか、ルークがシンクの袖を引くが、シンクはまっすぐにピオニーを睨みつける。
それにピオニーは肩をすくめて見せる。
「俺はそんなに信用ないか?」
「アンタは今会った人間を信用できるの?」
「ま、無理だな。けど、ジェイドとガイラルディアならお前らも知ってるんだろ?」
「余計に信用できないね」
「・・・だとさ。ジェイド」
愉快そうに笑いだしたピオニーに、今度はジェイドが肩をすくめる。
ガイはそんな様子を見て、深々とため息をついた。
「そんなに言うんなら、俺のと交換だ。赤いのはガイラルディアのと交換してやれ」
「・・・赤いの?」
「お前だ、お前。名前聞いてねぇからな。お前らは赤いのと緑のだ」
「・・・はぁ」
もう、ルークはピオニーのペースに呑まれて全くついていけていない。
とりあえず、言われるままに料理を交換され、助けを求めるようにシンクを見る。
シンクはとりあえず渡されたものを一口口に運んで、問題ないことを確認すると、それを更にルークのものと交換した。
その徹底振りに、ピオニーは楽しげに笑う。
話は食事をしてからというピオニーの言葉に、一同はほぼ無言で料理を食べ始める。
美味しいことには美味しいが、この嫌な圧迫感のある空間では食は進まない。
ルークは早々に食べるのを諦めると、メイドが持ってきた水に口をつけた。
「さて、赤いのがもういいみたいだから、本題に入るか。おまえら、俺のとこで働かないか?」
「「は?」」
「今は人手不足なんだ。三食寝床つき。給料もいいぞ」
「冗談じゃない。御免だね」
話にならないとばかりに、シンクは席を立とうとするが、背後にいたマルクト兵が武器を構え、無言のまま席に着くことを促す。
シンクは憎々しげに舌打ちをすると、再び席に着いた。
「そう悪い話でもないだろ?お前ら自身はどうであれ、お前らの“顔”は知れ渡ってる。どこに住むにも不便だろうが」
「それは・・・」
「あんたには関係のないことだよ。僕たちがどう生きようと僕らの勝手だ」
「・・・今なら、ダアトの内部事情も教えてあげられますよ」
「内部事情?」
今まで黙っていたジェイドの言葉にシンクは眉をひそめ、ルークは首をかしげる。
「あなた方も旅をしていたのなら、大体は知っているでしょう?プラネットストームの停止により、この世界の音素は減少している。今までのようにプラネットストームを利用した譜業、譜術は威力が弱くなっていく。世界を支えるには新しいエネルギーの開発が必要だ。・・・まぁそちらは何とかなるでしょう。問題はもう一つ。ローレライ教団の混乱です。預言の廃止を唱えるイオン様と継続を唱えるモースの対立、ヴァンなど神託の盾上層部の失墜で、教団はもはやほとんど機能していない」
「イオンとラルゴ・・・ヴァン師匠は・・・?」
「それは今は教えられません」
食えない笑みを浮かべるジェイドに、シンクは舌打ちをする。
「物で釣ろうって?舐められたもんだね」
「まぁ、そう怒るな。ただ就職時の好条件を提供しただけだ」
「・・・なんか違うと思いますが」
ガイのさりげないつっこみはスルーされ、ピオニーはにやりと笑みを浮かべる。
「ま、軟禁みたいにしたあとで言う台詞じゃねえが、俺は強制はしない。ただ、ダアトにもキムラスカにもお前らは行けないだろうから、ここで話を持ち出しただけだ。部屋はガイラルディアに用意させるから、お前らは今日は休んでいけ」
「あ、はい。・・・ありがとうございます」
何も言わないシンクに代わり、ルークが戸惑いながらも礼を言う。
しかし、そのあとに続けられた言葉に、礼を言ったことを後悔する。
「就職は強制しないが、数日後にキムラスカとダアトで開く会議への出席は強制だ。お前らを見つけたら、絶対に捕まえておくようにってのが三国間での取り決めだからな」
・・・やられた。
逃げることは不可能に近いこの現状に、ルークとシンクは顔を見合わせ、深々とため息をついた。
・・・なんか、番外じゃなく、第二章って感じ;
「・・・・・・」
大きなテーブルに所狭しと並べられた料理。
笑顔のピオニーとは対照的に、戸惑ったルークと不機嫌なシンク。
そして面白がっているジェイドに、苦笑のガイ。
そして、ピオニーとシンク、ルークの周り、出入り口前に陣取るマルクト軍。
・・・ここまで警戒されてて、のんきに飯なんか食えるかってーの。
目の前の料理には手をつけず、ルークはシンクと顔を見合わせてため息をついた。
ルークがげんなりとしているのをみて、シンクはピオニーらを睨む。
「で、用件は?」
「用件?」
「何もなしに、こんなところまで連れて来ないでしょ。それとも、本当に何も用がないのに城の中にまで入れたのなら大した馬鹿だ。僕たちも暇じゃない。早く帰らせてもらいたいんだけど?」
シンクの遠慮の欠片もない言葉に、マルクト兵らが身構えるが、ジェイドが軽く手を上げてそれを制すると、元のように起立の姿勢をとった。
「まぁ、そう急くなよ。とりあえず食え。一応美味いぞ。俺は食い飽きたがな」
「これに毒が入ってないって言い切れる?」
「おい、シンク・・・」
流石に皇帝に向かって言いすぎだと思ったのか、ルークがシンクの袖を引くが、シンクはまっすぐにピオニーを睨みつける。
それにピオニーは肩をすくめて見せる。
「俺はそんなに信用ないか?」
「アンタは今会った人間を信用できるの?」
「ま、無理だな。けど、ジェイドとガイラルディアならお前らも知ってるんだろ?」
「余計に信用できないね」
「・・・だとさ。ジェイド」
愉快そうに笑いだしたピオニーに、今度はジェイドが肩をすくめる。
ガイはそんな様子を見て、深々とため息をついた。
「そんなに言うんなら、俺のと交換だ。赤いのはガイラルディアのと交換してやれ」
「・・・赤いの?」
「お前だ、お前。名前聞いてねぇからな。お前らは赤いのと緑のだ」
「・・・はぁ」
もう、ルークはピオニーのペースに呑まれて全くついていけていない。
とりあえず、言われるままに料理を交換され、助けを求めるようにシンクを見る。
シンクはとりあえず渡されたものを一口口に運んで、問題ないことを確認すると、それを更にルークのものと交換した。
その徹底振りに、ピオニーは楽しげに笑う。
話は食事をしてからというピオニーの言葉に、一同はほぼ無言で料理を食べ始める。
美味しいことには美味しいが、この嫌な圧迫感のある空間では食は進まない。
ルークは早々に食べるのを諦めると、メイドが持ってきた水に口をつけた。
「さて、赤いのがもういいみたいだから、本題に入るか。おまえら、俺のとこで働かないか?」
「「は?」」
「今は人手不足なんだ。三食寝床つき。給料もいいぞ」
「冗談じゃない。御免だね」
話にならないとばかりに、シンクは席を立とうとするが、背後にいたマルクト兵が武器を構え、無言のまま席に着くことを促す。
シンクは憎々しげに舌打ちをすると、再び席に着いた。
「そう悪い話でもないだろ?お前ら自身はどうであれ、お前らの“顔”は知れ渡ってる。どこに住むにも不便だろうが」
「それは・・・」
「あんたには関係のないことだよ。僕たちがどう生きようと僕らの勝手だ」
「・・・今なら、ダアトの内部事情も教えてあげられますよ」
「内部事情?」
今まで黙っていたジェイドの言葉にシンクは眉をひそめ、ルークは首をかしげる。
「あなた方も旅をしていたのなら、大体は知っているでしょう?プラネットストームの停止により、この世界の音素は減少している。今までのようにプラネットストームを利用した譜業、譜術は威力が弱くなっていく。世界を支えるには新しいエネルギーの開発が必要だ。・・・まぁそちらは何とかなるでしょう。問題はもう一つ。ローレライ教団の混乱です。預言の廃止を唱えるイオン様と継続を唱えるモースの対立、ヴァンなど神託の盾上層部の失墜で、教団はもはやほとんど機能していない」
「イオンとラルゴ・・・ヴァン師匠は・・・?」
「それは今は教えられません」
食えない笑みを浮かべるジェイドに、シンクは舌打ちをする。
「物で釣ろうって?舐められたもんだね」
「まぁ、そう怒るな。ただ就職時の好条件を提供しただけだ」
「・・・なんか違うと思いますが」
ガイのさりげないつっこみはスルーされ、ピオニーはにやりと笑みを浮かべる。
「ま、軟禁みたいにしたあとで言う台詞じゃねえが、俺は強制はしない。ただ、ダアトにもキムラスカにもお前らは行けないだろうから、ここで話を持ち出しただけだ。部屋はガイラルディアに用意させるから、お前らは今日は休んでいけ」
「あ、はい。・・・ありがとうございます」
何も言わないシンクに代わり、ルークが戸惑いながらも礼を言う。
しかし、そのあとに続けられた言葉に、礼を言ったことを後悔する。
「就職は強制しないが、数日後にキムラスカとダアトで開く会議への出席は強制だ。お前らを見つけたら、絶対に捕まえておくようにってのが三国間での取り決めだからな」
・・・やられた。
逃げることは不可能に近いこの現状に、ルークとシンクは顔を見合わせ、深々とため息をついた。
・・・なんか、番外じゃなく、第二章って感じ;
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この記事にコメントする
第二章キタ━━(・∀・)━━!!
こんばんは!!
え?マジっすか?第二章始まり始まり?よっしゃぁ!!!!
世界的シンルク不足のネット界に新たな潤いが確保できてほっと一息です。
できれば前作並の長編(あわよくばそれ以上)になりますよに♪
では☆
え?マジっすか?第二章始まり始まり?よっしゃぁ!!!!
世界的シンルク不足のネット界に新たな潤いが確保できてほっと一息です。
できれば前作並の長編(あわよくばそれ以上)になりますよに♪
では☆
遅くなってすみません
喜んでいただけて光栄です。
脳内で道筋を立ててみると、意外に長々と続きそうな気配ですが、本編よりは短いかもしれないです。むしろ、短いのをちょくちょくぽんぽん書きたいですね・・・だって、長編て長々続くと更新待たせてしまうので・・・。
といいつつ、長々と待たせている人間が言うことじゃないんですけどorz
あ・・・飽きられないうちに頑張ります。
脳内で道筋を立ててみると、意外に長々と続きそうな気配ですが、本編よりは短いかもしれないです。むしろ、短いのをちょくちょくぽんぽん書きたいですね・・・だって、長編て長々続くと更新待たせてしまうので・・・。
といいつつ、長々と待たせている人間が言うことじゃないんですけどorz
あ・・・飽きられないうちに頑張ります。
第2章だ☆
わあっ! いつの間にか第2章が出てるっ!! ホント素敵サイト様ですっ♪ この後ルークはかつての仲間に出会ってしまいますよねっ!!
はうぁ~!!! 仲間達の反応は如何にっ~!!! 楽しみにさせていただきますっ
はうぁ~!!! 仲間達の反応は如何にっ~!!! 楽しみにさせていただきますっ
遅くなってすみません
そんなに褒めていただきながら、ノロ更新ですみません;
ルークはいつかは仲間と合う気がしますが…マルクトでちょっと遊ばせたいなぁとか考えていたりもします。
でもまぁ、私はきまぐれな人間ですので、この先どう転ぶかはわかりません(ぇ)
まぁ、気長にお待ちくださーい
ルークはいつかは仲間と合う気がしますが…マルクトでちょっと遊ばせたいなぁとか考えていたりもします。
でもまぁ、私はきまぐれな人間ですので、この先どう転ぶかはわかりません(ぇ)
まぁ、気長にお待ちくださーい