TOAに関する妄想文だったり、日記だったりを書いていきます。ネタバレ有り。いわゆる"女性向け"の文章表現多々。
出版元・製作元様方には一切関係ありません。
また、突然消失の可能性があります。
嫌いな方は他のところに逃げてくださいね。
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テオルの森。
足止めをくってしまい、仕方なしにジェイドを待っていた一行だったが、マルクト兵の悲鳴を聞き、森の中へ足を踏み入れていた。
しかし、駆けつけた先にいたのは予想もしない人物だった。
「ルーク!」
森の真ん中に映える赤。
その姿を認めたガイは真っ先にルークに駆け寄ろうとした。
「来るな!」
ルークの鋭い制止に、ガイは思わず足を止める。
「何でだよ、ルーク。俺たちのところに戻ってきたんじゃないのか?」
「違う。伝えに来ただけだ」
「…何をだ」
追いついてきたアッシュがガイの隣に立ち、ルークをまっすぐに見つめて尋ねる。
ルークはその視線にひるむことなく、口を開いた。
「かつて地にあったものは地に返る。高まる揺れは地を飲み込む。破滅は新たな世界の幕開けとなり、唯一残された前世界の技術が新世界を創造する」
「…何を言っている?」
戸惑うアッシュルークは手に持っていたものを投げる。
それは古ぼけた一冊の本だった。
用は済んだとばかりにきびすを返すルークの手を、ガイが掴む。
「どこに行くんだ!?」
「離せ…っ!」
「何でだ、ルーク!何で…!?」
「その手を離してよね」
突如、振ってきた声。
その瞬間、ガイが苦しそうにうめいて膝をついた。
その腕に、一瞬何かが浮かび上がったのを、イオンは見逃さなかった。
「カースロットです!」
「ならば…」
術者であるシンクの声がしたほうに、ナタリアが弓をいろうとするが、それを黒い影が邪魔をする。
「ナタリア、危ない!」
ナタリアはティアの声に咄嗟に反応し、襲ってきたものから身を守った。
「なかなかいい反応だな、姫」
「あなたは…!」
「ラルゴ!」
ナタリアとラルゴの間に割って入ったアッシュは、ラルゴに剣を向けながら睨みつけた。
「随分とゆっくりした旅だな、アッシュ。そんなことでは、ヴァンの計画を阻止するなど叶わんぞ」
「何だと…!?」
「言葉どおりだ」
「…そういうお前たちは、何のためにここにいる!」
アッシュの問いに、ラルゴは笑みを浮かべる。
「俺は、俺の目的のためにいる。それだけだ」
「ラルゴ、行こう」
「わかった」
ルークに誘われるまま、ラルゴはその場を去る。
「待て…!まだ話は終わってない!!」
謎なことばかりを投げかけられ、いらだっているアッシュはとっさに剣を抜き、ラルゴたちを止めようと走るが、後ろから突きつけられた殺気に身を翻す。
その瞬間、ガイが振るった剣がアッシュの横を通り過ぎた。
「ガイ!?」
「ガイ、しっかりして!」
アッシュの驚きの声、そして、ティアの制止の声がかかるが、ガイは苦悶の表情を浮かべてはいるものの正気には返らない。
「シンク!」
ルークの声が響く。
すると、ガイの体は今までのことが嘘のように地面に崩れ落ちた。
ガイが崩れ落ちるのと同時に、木の上から降りてくる小柄な影。
ルークはそれを見つけると、駆け寄った。
そして、シンクの横が自分の居場所だというように並ぶ。
「ルー…ク…」
ガイがわずかに残った意識で、ルークの名を呼ぶ。
その声に、ルークは少し苦しげに眉を寄せた。
しかしそれは一瞬のことで、強い意志を宿した目でガイを見た。
「俺はルークじゃない。レンティスだ」
その言葉にもう誰もルークを引き止められなかった。
三人が去った後で、残ったのは一冊の古い本。
アッシュはその本を強く握り締めた。
足止めをくってしまい、仕方なしにジェイドを待っていた一行だったが、マルクト兵の悲鳴を聞き、森の中へ足を踏み入れていた。
しかし、駆けつけた先にいたのは予想もしない人物だった。
「ルーク!」
森の真ん中に映える赤。
その姿を認めたガイは真っ先にルークに駆け寄ろうとした。
「来るな!」
ルークの鋭い制止に、ガイは思わず足を止める。
「何でだよ、ルーク。俺たちのところに戻ってきたんじゃないのか?」
「違う。伝えに来ただけだ」
「…何をだ」
追いついてきたアッシュがガイの隣に立ち、ルークをまっすぐに見つめて尋ねる。
ルークはその視線にひるむことなく、口を開いた。
「かつて地にあったものは地に返る。高まる揺れは地を飲み込む。破滅は新たな世界の幕開けとなり、唯一残された前世界の技術が新世界を創造する」
「…何を言っている?」
戸惑うアッシュルークは手に持っていたものを投げる。
それは古ぼけた一冊の本だった。
用は済んだとばかりにきびすを返すルークの手を、ガイが掴む。
「どこに行くんだ!?」
「離せ…っ!」
「何でだ、ルーク!何で…!?」
「その手を離してよね」
突如、振ってきた声。
その瞬間、ガイが苦しそうにうめいて膝をついた。
その腕に、一瞬何かが浮かび上がったのを、イオンは見逃さなかった。
「カースロットです!」
「ならば…」
術者であるシンクの声がしたほうに、ナタリアが弓をいろうとするが、それを黒い影が邪魔をする。
「ナタリア、危ない!」
ナタリアはティアの声に咄嗟に反応し、襲ってきたものから身を守った。
「なかなかいい反応だな、姫」
「あなたは…!」
「ラルゴ!」
ナタリアとラルゴの間に割って入ったアッシュは、ラルゴに剣を向けながら睨みつけた。
「随分とゆっくりした旅だな、アッシュ。そんなことでは、ヴァンの計画を阻止するなど叶わんぞ」
「何だと…!?」
「言葉どおりだ」
「…そういうお前たちは、何のためにここにいる!」
アッシュの問いに、ラルゴは笑みを浮かべる。
「俺は、俺の目的のためにいる。それだけだ」
「ラルゴ、行こう」
「わかった」
ルークに誘われるまま、ラルゴはその場を去る。
「待て…!まだ話は終わってない!!」
謎なことばかりを投げかけられ、いらだっているアッシュはとっさに剣を抜き、ラルゴたちを止めようと走るが、後ろから突きつけられた殺気に身を翻す。
その瞬間、ガイが振るった剣がアッシュの横を通り過ぎた。
「ガイ!?」
「ガイ、しっかりして!」
アッシュの驚きの声、そして、ティアの制止の声がかかるが、ガイは苦悶の表情を浮かべてはいるものの正気には返らない。
「シンク!」
ルークの声が響く。
すると、ガイの体は今までのことが嘘のように地面に崩れ落ちた。
ガイが崩れ落ちるのと同時に、木の上から降りてくる小柄な影。
ルークはそれを見つけると、駆け寄った。
そして、シンクの横が自分の居場所だというように並ぶ。
「ルー…ク…」
ガイがわずかに残った意識で、ルークの名を呼ぶ。
その声に、ルークは少し苦しげに眉を寄せた。
しかしそれは一瞬のことで、強い意志を宿した目でガイを見た。
「俺はルークじゃない。レンティスだ」
その言葉にもう誰もルークを引き止められなかった。
三人が去った後で、残ったのは一冊の古い本。
アッシュはその本を強く握り締めた。
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