TOAに関する妄想文だったり、日記だったりを書いていきます。ネタバレ有り。いわゆる"女性向け"の文章表現多々。
出版元・製作元様方には一切関係ありません。
また、突然消失の可能性があります。
嫌いな方は他のところに逃げてくださいね。
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ヘリオード。
開発都市であるこの都市は、まだあちらこちらで金槌の音が響いている。
汗を垂らしながら働く市民とは対照的に、それを見張るかのように佇む兵士。
街の右手には帝国騎士の駐屯所が存在しており、中央には街を象徴する結界魔導器。
しかし、そこにはもうひとつ謎なものがあった。
下へと続く昇降機。
その昇降機は労働者のキャンプへつながっているといわれるが、そこには兵士が見張りに立っており、労働者が自由に行き来している様子はない。
ぬぐえない違和感。
そして、もうひとつ。
ここで働く労働者が口々に言うセリフ。
ここで働いてポイントを稼げば、貴族として迎えられる・・・と。
「あら、そんな制度できたの?」
「俺が知る限りじゃ、ねぇよそんなの」
働く労働者をみながら、ユーリはため息をつく。
少し考えれば、そのような事実がないことなどわかりそうなものだが・・・困った人は藁をもつかむということなのか、はたまた、甘い話に弱いということなのか・・・
だが、騙されて働かされている彼らをそのままには出来ない。
「ほっとくわけにもいかねぇし、ちょっと調べるか。ジュディ、魔導器の件は後回しだ。さすがに結界魔導器をぶち壊すわけにはいかねぇだろ?」
町の中心で光り輝く結界魔導器。
今は静かに輝いているだけのそれではあるが、刻まれている術式はヘルメス式。
早々に発見はしたものの、その重みに手を出しあぐねていたのだ。
「そうね・・・あのままってわけにはいかないかもしれないけれど・・・今壊したら人が住めないでしょうし」
「そういうことだ、俺はこの街の責任者の動きを探ってくる・・・ま、誰が何やってるか・・・予想はついてるがな」
ユーリはため息をついてこの街を警護する兵士を見やる。
どれも、キュモール隊の隊服を身にまとっている。
それだけで、誰が黒幕かなどとは言わずとも知れることだ。
ただ、その張本人の姿は見えない。
どこに隠れているのか・・・。
あやしいのはやはり、あの昇降機・・・。
「じゃ、ちょっと行ってくるわ」
「いってらっしゃい。何かあったら、バウルを呼ぶわ」
「あぁ、頼む」
ユーリはジュディスに軽く手をあげると、身をひるがえした。
一方。ユーリに遅れること数日。
フレンたちもまたヘリオードにたどりついていた。
そして、ユーリたちと同様に、彼らも町の状況を見て眉を寄せた。
「これはいったい・・・貴族になれるだなんて、どうしてそんな嘘を・・・」
帝国の人間が行っているだろう仕業を前にして、エステルは言葉を無くす。
しかし、このようなことが帝国首都から離れた地域では蔓延していることを、フレンは知っていた。
帝国のトップを欠いた状況が続き、その目を盗んで私利私欲を肥やす輩が増長してきているのだ。
それを裁く騎士団ですら、評議会の権力の前に抑えられているのが現状。
このままでは、いつクーデターを企てる輩が表れたとて不思議ではないのだ。
フレンはギュッと拳を握りしめた。
このままはいけないとわかっているのに、なにも出来ない自分の立場。
悔しい
・・・ユーリもこんな気持ちなのかな・・・だから、あんなことを・・・
ふと思い浮かぶのは友の顔。
だが、それを振り払うかのように首を振った。
「ねぇ、フレン。ここにユーリはいるのかな?」
自分を見上げてくるカロルに、フレンは確信をもって頷いた。
「この異様な状況。やはり、ここの統治者であるキュモールが何かを企んでいるのは間違いない。この状況を世界を飛び回る竜使いがつかんでいないはずはありませんから。必ずどこかにいるはずです」
「では、まずはユーリを?」
「いえ、人にまぎれているだろうユーリを探すよりは標的となっているであろうキュモールを押さえたほうがいいでしょう。この状況を起こすキュモールは裁かなくてはいけませんし」
「じゃ、急いだほうがいいんじゃない?あたしたちは後手に回ってるわ。急がないと、手遅れになるんじゃない?」
リタの指摘に、話を深めていたエステルははっと我にかえる。
「そうですね、急ぎましょう。フレン」
その言葉に従う意思を示しながら、フレンは自分の腰の剣を確かめるかのように握った。
ユーリを止めるという目的だが、エステルに怪我をさせるようなことがあってはならない。
気を引き締めていかねば・・・。
決意を新たにして、フレンは先頭を歩く。
そして、昇降機の前に立った。
「私は騎士団長アレクセイ指揮下小隊、小隊長フレン・シーフォだ。この下で何が行われているか確かめたい!道を開けてもらおう!!」
辺りが警戒の色に染まった。
・・・上が騒がしいな
労働者に身をやつしたユーリは黙々と仕事をするふりをしつつ、あたりをうかがった。
上が町の建設を行っているのに比べ、ユーリのいる下階は裏の仕事と言えるものが行われていた。
それは武器の生産。
詳しい目的まではわからないが、ろくでもないことが計画されているのは間違いない。
もう少し内情をうかがいたいところであったが、首謀者であろう人間の姿はいまだ見えず。
だが、上が騒ぎになっている所をみると、ゆっくりはしていられないようだ。
さて、どうするか・・・
「どうなってるんだい!?この騒ぎは!」
耳障りな甲高い声。
普段はうんざりした顔で聞き流したいところであるが、このときばかりはようやく待ちに待った相手。
ユーリの顔がにやり、と歪む。
「ようやくおでましか」
上の騒ぎにあぶりだされる形で姿を見せたキュモール。
きんきんと怒鳴られ、あわてて部下が頭を下げる。
「申し訳ありません、キュモール様。上にアレクセイの手の者が・・・下を見せろと」
「それぐらい、追い返しちゃいなよ!ラゴウといい、おまえたちといい役に立たない!!」
いらいらとして怒鳴るキュモールから出た、ラゴウの名。
物陰に隠れて様子をうかがっていたユーリはその名を聞いて、眉をひそめた。
騎士団のキュモールと評議会のラゴウ。用途不明の武器製造。
不明な箇所が多いが、嫌なことが連想されて仕方がない。
「もういいよ!さっさと出来てるものだけ馬車に乗せて運べ!僕は先に行くよ!おまえはここで足止めをするんだ!」
「キュモール様!?」
「アレクセイの名が出たってことは、僕を捕まえる気でしょ!僕は騎士団を率いる男だよ。こんなところでアレクセイなんかにつかまってたまるものか!抑えきれないのはお前なんだ!せいぜい時間稼ぎ位はするんだね!!」
「そんな・・・」
がくりと膝をつく部下には目もくれず、キュモールは用意された馬車へと向かう。
それをみて、ユーリも焦る。
ここで逃げられては、何のために数日間やりたくもない仕事をしてきたのかわからなくなる。
だが、ここでキュモールを始末しても、計画の全貌が分からなくなる。
・・・ったく、誰だ・・・こんなことしやがるのは!
悩んだ挙句、ちっと舌打ちをして飛び出した。
とりあえず、キュモールをとっ捕まえて、後で吐かせる!!
工具に隠してあった剣を取り、キュモールに向かって走る。
そして、その切っ先をつきつけようとしたとき・・・目の前を横ぎる影。
ギィン!という金属の合わさる音とともに、強制時に止められる足。
一瞬、キュモールの悲鳴が聞こえたがそれはすぐにバタバタと走り去る音にかわる。
逃げられる・・・!!
「邪魔をするな・・・・・・フレン!!!」
立ちふさがったのは友。
後ろには、こちらを不安そうに見るエステルやカロルの姿がある。
そして、キュモールを乗せて走りだす馬車。
今から追ったとして、追いつけるか・・・
「ユーリ、君のしていることは許されることではないんだ!こんなことはもう・・・」
「許すとか許さないとかじゃねぇんだよ。これは俺がやらなきゃならないことだ!」
「ユーリ!!」
一歩も引かない力のせめぎあい。
お互いに譲らない膠着状態。
「どうして、君がこんなことをしなくてはならないんだ!」
「俺が決めたんだよ」
ユーリの揺るがない瞳を目にして、フレンの顔がゆがむ。
「どうして・・・何も話してくれないんだ!ユーリ!!」
フレンの叫び。
今まで友として過ごしてきたのだ。その気持ちをユーリとてわからないわけではない。
だが、譲れないものはあるのだ。
にらみ合う二人。
ずっと続くかのように思われたその時間は、唐突に終わりを迎えた。
誰も手出しできないその空間を裂くようにはしった一本の矢。
それを避けるように、二人は一瞬にしてはなれ、距離を置いた。
フレンが矢の飛んできた方向を確認すると、そこには一つの人影。
逆光で顔はよく見えないが、その姿は騎士団の鎧。
それも、隊長クラスの・・・
「まさか・・・シュヴァーン隊長・・・?」
「何をしている、フレン・シーフォ。キュモールを追え」
「し・・・しかし!」
「フレン!ユーリがいません!!」
シュバーンに対して意見を述べようとするが、そこへかけられたエステルからの言葉にはっとして、フレンはユーリが飛びのいた方向を見る。
だがそこにはすでに、彼の黒い影すらもなく・・・
フレンは悔しさに歯をかみしめる。
「フレン・シーフォ」
シュヴァーンから再度名を呼ばれ、フレンは悔しさを押し殺して敬礼を返す。
そして、もう逃げてしまったであろうキュモールを追った。
せめてその足取りだけでもつかむために。
開発都市であるこの都市は、まだあちらこちらで金槌の音が響いている。
汗を垂らしながら働く市民とは対照的に、それを見張るかのように佇む兵士。
街の右手には帝国騎士の駐屯所が存在しており、中央には街を象徴する結界魔導器。
しかし、そこにはもうひとつ謎なものがあった。
下へと続く昇降機。
その昇降機は労働者のキャンプへつながっているといわれるが、そこには兵士が見張りに立っており、労働者が自由に行き来している様子はない。
ぬぐえない違和感。
そして、もうひとつ。
ここで働く労働者が口々に言うセリフ。
ここで働いてポイントを稼げば、貴族として迎えられる・・・と。
「あら、そんな制度できたの?」
「俺が知る限りじゃ、ねぇよそんなの」
働く労働者をみながら、ユーリはため息をつく。
少し考えれば、そのような事実がないことなどわかりそうなものだが・・・困った人は藁をもつかむということなのか、はたまた、甘い話に弱いということなのか・・・
だが、騙されて働かされている彼らをそのままには出来ない。
「ほっとくわけにもいかねぇし、ちょっと調べるか。ジュディ、魔導器の件は後回しだ。さすがに結界魔導器をぶち壊すわけにはいかねぇだろ?」
町の中心で光り輝く結界魔導器。
今は静かに輝いているだけのそれではあるが、刻まれている術式はヘルメス式。
早々に発見はしたものの、その重みに手を出しあぐねていたのだ。
「そうね・・・あのままってわけにはいかないかもしれないけれど・・・今壊したら人が住めないでしょうし」
「そういうことだ、俺はこの街の責任者の動きを探ってくる・・・ま、誰が何やってるか・・・予想はついてるがな」
ユーリはため息をついてこの街を警護する兵士を見やる。
どれも、キュモール隊の隊服を身にまとっている。
それだけで、誰が黒幕かなどとは言わずとも知れることだ。
ただ、その張本人の姿は見えない。
どこに隠れているのか・・・。
あやしいのはやはり、あの昇降機・・・。
「じゃ、ちょっと行ってくるわ」
「いってらっしゃい。何かあったら、バウルを呼ぶわ」
「あぁ、頼む」
ユーリはジュディスに軽く手をあげると、身をひるがえした。
一方。ユーリに遅れること数日。
フレンたちもまたヘリオードにたどりついていた。
そして、ユーリたちと同様に、彼らも町の状況を見て眉を寄せた。
「これはいったい・・・貴族になれるだなんて、どうしてそんな嘘を・・・」
帝国の人間が行っているだろう仕業を前にして、エステルは言葉を無くす。
しかし、このようなことが帝国首都から離れた地域では蔓延していることを、フレンは知っていた。
帝国のトップを欠いた状況が続き、その目を盗んで私利私欲を肥やす輩が増長してきているのだ。
それを裁く騎士団ですら、評議会の権力の前に抑えられているのが現状。
このままでは、いつクーデターを企てる輩が表れたとて不思議ではないのだ。
フレンはギュッと拳を握りしめた。
このままはいけないとわかっているのに、なにも出来ない自分の立場。
悔しい
・・・ユーリもこんな気持ちなのかな・・・だから、あんなことを・・・
ふと思い浮かぶのは友の顔。
だが、それを振り払うかのように首を振った。
「ねぇ、フレン。ここにユーリはいるのかな?」
自分を見上げてくるカロルに、フレンは確信をもって頷いた。
「この異様な状況。やはり、ここの統治者であるキュモールが何かを企んでいるのは間違いない。この状況を世界を飛び回る竜使いがつかんでいないはずはありませんから。必ずどこかにいるはずです」
「では、まずはユーリを?」
「いえ、人にまぎれているだろうユーリを探すよりは標的となっているであろうキュモールを押さえたほうがいいでしょう。この状況を起こすキュモールは裁かなくてはいけませんし」
「じゃ、急いだほうがいいんじゃない?あたしたちは後手に回ってるわ。急がないと、手遅れになるんじゃない?」
リタの指摘に、話を深めていたエステルははっと我にかえる。
「そうですね、急ぎましょう。フレン」
その言葉に従う意思を示しながら、フレンは自分の腰の剣を確かめるかのように握った。
ユーリを止めるという目的だが、エステルに怪我をさせるようなことがあってはならない。
気を引き締めていかねば・・・。
決意を新たにして、フレンは先頭を歩く。
そして、昇降機の前に立った。
「私は騎士団長アレクセイ指揮下小隊、小隊長フレン・シーフォだ。この下で何が行われているか確かめたい!道を開けてもらおう!!」
辺りが警戒の色に染まった。
・・・上が騒がしいな
労働者に身をやつしたユーリは黙々と仕事をするふりをしつつ、あたりをうかがった。
上が町の建設を行っているのに比べ、ユーリのいる下階は裏の仕事と言えるものが行われていた。
それは武器の生産。
詳しい目的まではわからないが、ろくでもないことが計画されているのは間違いない。
もう少し内情をうかがいたいところであったが、首謀者であろう人間の姿はいまだ見えず。
だが、上が騒ぎになっている所をみると、ゆっくりはしていられないようだ。
さて、どうするか・・・
「どうなってるんだい!?この騒ぎは!」
耳障りな甲高い声。
普段はうんざりした顔で聞き流したいところであるが、このときばかりはようやく待ちに待った相手。
ユーリの顔がにやり、と歪む。
「ようやくおでましか」
上の騒ぎにあぶりだされる形で姿を見せたキュモール。
きんきんと怒鳴られ、あわてて部下が頭を下げる。
「申し訳ありません、キュモール様。上にアレクセイの手の者が・・・下を見せろと」
「それぐらい、追い返しちゃいなよ!ラゴウといい、おまえたちといい役に立たない!!」
いらいらとして怒鳴るキュモールから出た、ラゴウの名。
物陰に隠れて様子をうかがっていたユーリはその名を聞いて、眉をひそめた。
騎士団のキュモールと評議会のラゴウ。用途不明の武器製造。
不明な箇所が多いが、嫌なことが連想されて仕方がない。
「もういいよ!さっさと出来てるものだけ馬車に乗せて運べ!僕は先に行くよ!おまえはここで足止めをするんだ!」
「キュモール様!?」
「アレクセイの名が出たってことは、僕を捕まえる気でしょ!僕は騎士団を率いる男だよ。こんなところでアレクセイなんかにつかまってたまるものか!抑えきれないのはお前なんだ!せいぜい時間稼ぎ位はするんだね!!」
「そんな・・・」
がくりと膝をつく部下には目もくれず、キュモールは用意された馬車へと向かう。
それをみて、ユーリも焦る。
ここで逃げられては、何のために数日間やりたくもない仕事をしてきたのかわからなくなる。
だが、ここでキュモールを始末しても、計画の全貌が分からなくなる。
・・・ったく、誰だ・・・こんなことしやがるのは!
悩んだ挙句、ちっと舌打ちをして飛び出した。
とりあえず、キュモールをとっ捕まえて、後で吐かせる!!
工具に隠してあった剣を取り、キュモールに向かって走る。
そして、その切っ先をつきつけようとしたとき・・・目の前を横ぎる影。
ギィン!という金属の合わさる音とともに、強制時に止められる足。
一瞬、キュモールの悲鳴が聞こえたがそれはすぐにバタバタと走り去る音にかわる。
逃げられる・・・!!
「邪魔をするな・・・・・・フレン!!!」
立ちふさがったのは友。
後ろには、こちらを不安そうに見るエステルやカロルの姿がある。
そして、キュモールを乗せて走りだす馬車。
今から追ったとして、追いつけるか・・・
「ユーリ、君のしていることは許されることではないんだ!こんなことはもう・・・」
「許すとか許さないとかじゃねぇんだよ。これは俺がやらなきゃならないことだ!」
「ユーリ!!」
一歩も引かない力のせめぎあい。
お互いに譲らない膠着状態。
「どうして、君がこんなことをしなくてはならないんだ!」
「俺が決めたんだよ」
ユーリの揺るがない瞳を目にして、フレンの顔がゆがむ。
「どうして・・・何も話してくれないんだ!ユーリ!!」
フレンの叫び。
今まで友として過ごしてきたのだ。その気持ちをユーリとてわからないわけではない。
だが、譲れないものはあるのだ。
にらみ合う二人。
ずっと続くかのように思われたその時間は、唐突に終わりを迎えた。
誰も手出しできないその空間を裂くようにはしった一本の矢。
それを避けるように、二人は一瞬にしてはなれ、距離を置いた。
フレンが矢の飛んできた方向を確認すると、そこには一つの人影。
逆光で顔はよく見えないが、その姿は騎士団の鎧。
それも、隊長クラスの・・・
「まさか・・・シュヴァーン隊長・・・?」
「何をしている、フレン・シーフォ。キュモールを追え」
「し・・・しかし!」
「フレン!ユーリがいません!!」
シュバーンに対して意見を述べようとするが、そこへかけられたエステルからの言葉にはっとして、フレンはユーリが飛びのいた方向を見る。
だがそこにはすでに、彼の黒い影すらもなく・・・
フレンは悔しさに歯をかみしめる。
「フレン・シーフォ」
シュヴァーンから再度名を呼ばれ、フレンは悔しさを押し殺して敬礼を返す。
そして、もう逃げてしまったであろうキュモールを追った。
せめてその足取りだけでもつかむために。
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