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TOAに関する妄想文だったり、日記だったりを書いていきます。ネタバレ有り。いわゆる"女性向け"の文章表現多々。 出版元・製作元様方には一切関係ありません。 また、突然消失の可能性があります。 嫌いな方は他のところに逃げてくださいね。
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『…帰ってきたな』

リフトを用いて頂上まで上がってきた『ルーク』たちを、ルークは少し浮いた上空から見下ろした。
かつての自分の固い表情を、ルークは黙って見つめる。
この後おこるたった数分の出来事は、この世界の全てをになっている。

失敗は許されない。

ルークは自分の持つローレライの宝珠を固く握り締めた。



「まだいたのか。ここは俺がやるといっただろう、屑!」
「アッシュ!」

自分の意識の中に沈みかけていたルークは、突然の怒鳴り声に我に返った。

「さっさとここから消えろ!てめぇもレプリカだ。巻き込まれて消えるぞ」
「ここは俺がやる!アッシュこそ・・・」

言い合う二人を深刻な顔で見つめる仲間たち。
しかし、ルークは場違いながらそれを見て笑みをこぼした。

改めて聞いていると、アッシュは優しい。
自分は死のうとしているのに、憎んでるはずのレプリカを逃がそうとしている。



俺―レプリカ―に全部押し付けてもよかったのにな。


アッシュは絶対に人に押し付けたりしない。
自分の行いの責任は自分で果たす覚悟と自分の命をもってしても、物事をやりとおす覚悟。
王にふさわしい孤高の魂。


・・・だから、俺はお前だけには生きてほしいと思ったんだよ、アッシュ。
俺はレプリカで、お前と同じにはなれないけど
お前の魂を少しでも分け与えられて生まれてきたものだから
だから俺は今度こそお前を生かすよ。

・・・俺の命を懸けても。





見つめるルークの視線の先で、アッシュから剣を奪い取った『ルーク』が地面に剣を突き立てた。

「みんなの命を、俺に下さい!・・・・俺も・・・・消えるから!!」
「ルーク!!」

視界の端で飛び出そうとしたティアがガイに止められる。
それを見た『ルーク』がありがとうと呟いた。
皆が苦しげな顔で見つめる中、剣を中心に音素が渦を巻く。



時が来た



ルークが動く。
空を駆け、ジェイドの横を通り過ぎる。

『・・・止めないでくれよ、ジェイド』

声にならないメッセージは、確実にジェイドに伝わったようで、彼が少し驚いた表情を見せる。
それにルークは笑いかけると、『ルーク』の持つローレライの剣に手をかけた。


「何だ…?音素が散っていく…?」

『ルーク』とローレライの剣のおかげで集まっていた音素が急激に離れ始める。

「宝珠か・・・!宝珠の拡散能力が邪魔してやがるんだ。くそ・・・あの屑が宝珠を持っているのに気付かなかっただけか!」

アッシュがジェイドの拘束を振りほどいて、ルークのもとに走る。
ジェイドはそれには構わず、どこか驚いた表情のまま、ある一点を見つめていた。
宝珠を持ったルークがアッシュが来るのを笑顔で見つめたあと、す、と二人から離れる姿・・・。


そしてその一瞬の後に、あたりは眩いばかりの光に包まれた。








・・・相変わらず進まないorz
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