TOAに関する妄想文だったり、日記だったりを書いていきます。ネタバレ有り。いわゆる"女性向け"の文章表現多々。
出版元・製作元様方には一切関係ありません。
また、突然消失の可能性があります。
嫌いな方は他のところに逃げてくださいね。
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「……で、何これ」
「何って・・・ブウサギだよ」
「それは見ればわかるよ。なんでこんなものがここにいるのかって聞いてるの」
着替えを済ませて下に降りてきた二人が目にしたのは、たくさんのブウサギに囲まれて苦笑いを浮かべるガイの姿。
シンクはガイとブウサギとを交互に見つめて、眉をひそめた。
「こいつらはな…陛下のペットだ」
「ペット?」
「そう。ピオニー陛下は無類のブウサギ好きだ」
「ふーん。やっぱ、あの人って変わってるな」
「変人でしょ」
「おいおいお前ら・・・人前でそんなこと言うなよ?相手は一国の主なんだから」
二人の率直すぎる意見を一応は諌めるガイだったが、そう言いながらも苦笑いを浮かべているところを見ると、彼自身もピオニーを変わっていると認識しているのだろう。
ルークはブウサギの前にしゃがみこむと、彼らをじっと見つめた。
「なぁ・・・こいつらって何て名前なんだ?」
「・・・え?いや・・・名前は・・・」
ルークが何気なく呟いたその言葉に、ガイの動きが一瞬止まった。
「なんか、高級そうな首輪ついてるし、ないってことはないよな?」
「それとも、世話してるのに見分けつかないとか?」
ルークとシンクの二人に見つめられ、ガイは頭をかく。
名前はあるし、自分はしっかり見分けもついているが・・・ほんとうにそれを教えてしまってもいいものか。
しかし、どうせいつかはばれるだろう。
ガイは一つため息をつくと、一匹一匹を指差し始めた。
「あっちにいるのがアスラン。んで、そこにいるのがネフリー」
「「ネフリー?」」
「そう。お前らが陛下に捕まったときに探してたのはこいつだよ」
「俺たちって・・・」
「ブウサギが原因で捕まったみたいだね」
複雑そうな表情でネフリーを見つめる二人に、苦笑を浮かべながらガイは説明を続ける。
「んで、こっちにいるのがサフィール」
「サフィール?」
「その横がジェイド」
「ジェイド!?」
「一番右が・・・・・・ルーク」
「「・・・・・・」」
沈黙が流れるところに、むなしくブウサギの声だけが響く。
「やっぱりあの人って・・・」
「変人だね」
「てか、よくジェイドが許してるなー」
「旦那も陛下には勝てないからな」
「誰が俺に勝てないって?」
「陛下?!」
突然かかった声に慌てて後ろを向くと、ブウサギを小脇に抱えたピオニーが楽しそうな表情でたっていた。
ガイはピオニーの抱えているブウサギを見て、顔を引きつらせた。
「陛下・・・また、増やすんですか」
「ん?ああ。可愛いだろう?」
確かに、今いるブウサギたちよりも一回り小さくて可愛いといえば可愛いが、既にこんなにいるのに、もう増やしてなんて欲しくないというのが本音である。
しかし、ガイの願いとは裏腹に、そのブウサギにはしっかり首輪までついている。
・・・どうやら、飼うことは決定らしい。
「今朝、エンゲーブのやつが連れてきてな。ガイラルディア、こいつの世話も頼むぞ」
「・・・わかりました」
「んで、こいつの名前はシンクだ」
空気が凍るというのはこういうときだろうか。
聞いてはいけない事を聞いてしまった。
「えっと・・・名前が何て?」
「シンクだ。いい名前だろ?」
悪気があるのかないのか、笑みを浮かべながら言うピオニーに、シンクの殺気だった視線が送られる。
「緑のは何を怒っている?」
「いや・・・陛下。流石に一緒の名前付けられれば怒りますって」
「なんだ。緑のもシンクって言うのか。なんせ俺は緑のの名前を聞いていないからなぁ。偶然だ偶然」
・・・うそくせぇ。
確かに、シンクとルークは自分たちから名は名乗っていないが、自分たちの名前をピオニーが知らないはずがない。
明らかに確信犯である。
ルークがピオニーは変な人だと認識を強めている横で、シンクがおもむろに構えを取った。
今にも秘奥義でも放ちそうなシンクを、ルークが慌てて背後から抱きつくことでとめる。
「おとなしく離して、遠くで見てなよレンティス」
「放せないって!落ち着けよシンク!まずいって」
何とか落ち着けようとするルークをよそに、ピオニーはブウサギのシンクを抱えあげる。
「これから可愛がってやるからな~。シンク」
そして、ブウサギにキス。
「・・・とりあえず、目を覚まさせてあげるよ」
「ちょ、シンク!落ち着けって!」
その後、何とか部屋にシンクを連れ戻したが、部屋の壁には拳がめり込んだあとがしっかりと刻まれることになった・・・。
「何って・・・ブウサギだよ」
「それは見ればわかるよ。なんでこんなものがここにいるのかって聞いてるの」
着替えを済ませて下に降りてきた二人が目にしたのは、たくさんのブウサギに囲まれて苦笑いを浮かべるガイの姿。
シンクはガイとブウサギとを交互に見つめて、眉をひそめた。
「こいつらはな…陛下のペットだ」
「ペット?」
「そう。ピオニー陛下は無類のブウサギ好きだ」
「ふーん。やっぱ、あの人って変わってるな」
「変人でしょ」
「おいおいお前ら・・・人前でそんなこと言うなよ?相手は一国の主なんだから」
二人の率直すぎる意見を一応は諌めるガイだったが、そう言いながらも苦笑いを浮かべているところを見ると、彼自身もピオニーを変わっていると認識しているのだろう。
ルークはブウサギの前にしゃがみこむと、彼らをじっと見つめた。
「なぁ・・・こいつらって何て名前なんだ?」
「・・・え?いや・・・名前は・・・」
ルークが何気なく呟いたその言葉に、ガイの動きが一瞬止まった。
「なんか、高級そうな首輪ついてるし、ないってことはないよな?」
「それとも、世話してるのに見分けつかないとか?」
ルークとシンクの二人に見つめられ、ガイは頭をかく。
名前はあるし、自分はしっかり見分けもついているが・・・ほんとうにそれを教えてしまってもいいものか。
しかし、どうせいつかはばれるだろう。
ガイは一つため息をつくと、一匹一匹を指差し始めた。
「あっちにいるのがアスラン。んで、そこにいるのがネフリー」
「「ネフリー?」」
「そう。お前らが陛下に捕まったときに探してたのはこいつだよ」
「俺たちって・・・」
「ブウサギが原因で捕まったみたいだね」
複雑そうな表情でネフリーを見つめる二人に、苦笑を浮かべながらガイは説明を続ける。
「んで、こっちにいるのがサフィール」
「サフィール?」
「その横がジェイド」
「ジェイド!?」
「一番右が・・・・・・ルーク」
「「・・・・・・」」
沈黙が流れるところに、むなしくブウサギの声だけが響く。
「やっぱりあの人って・・・」
「変人だね」
「てか、よくジェイドが許してるなー」
「旦那も陛下には勝てないからな」
「誰が俺に勝てないって?」
「陛下?!」
突然かかった声に慌てて後ろを向くと、ブウサギを小脇に抱えたピオニーが楽しそうな表情でたっていた。
ガイはピオニーの抱えているブウサギを見て、顔を引きつらせた。
「陛下・・・また、増やすんですか」
「ん?ああ。可愛いだろう?」
確かに、今いるブウサギたちよりも一回り小さくて可愛いといえば可愛いが、既にこんなにいるのに、もう増やしてなんて欲しくないというのが本音である。
しかし、ガイの願いとは裏腹に、そのブウサギにはしっかり首輪までついている。
・・・どうやら、飼うことは決定らしい。
「今朝、エンゲーブのやつが連れてきてな。ガイラルディア、こいつの世話も頼むぞ」
「・・・わかりました」
「んで、こいつの名前はシンクだ」
空気が凍るというのはこういうときだろうか。
聞いてはいけない事を聞いてしまった。
「えっと・・・名前が何て?」
「シンクだ。いい名前だろ?」
悪気があるのかないのか、笑みを浮かべながら言うピオニーに、シンクの殺気だった視線が送られる。
「緑のは何を怒っている?」
「いや・・・陛下。流石に一緒の名前付けられれば怒りますって」
「なんだ。緑のもシンクって言うのか。なんせ俺は緑のの名前を聞いていないからなぁ。偶然だ偶然」
・・・うそくせぇ。
確かに、シンクとルークは自分たちから名は名乗っていないが、自分たちの名前をピオニーが知らないはずがない。
明らかに確信犯である。
ルークがピオニーは変な人だと認識を強めている横で、シンクがおもむろに構えを取った。
今にも秘奥義でも放ちそうなシンクを、ルークが慌てて背後から抱きつくことでとめる。
「おとなしく離して、遠くで見てなよレンティス」
「放せないって!落ち着けよシンク!まずいって」
何とか落ち着けようとするルークをよそに、ピオニーはブウサギのシンクを抱えあげる。
「これから可愛がってやるからな~。シンク」
そして、ブウサギにキス。
「・・・とりあえず、目を覚まさせてあげるよ」
「ちょ、シンク!落ち着けって!」
その後、何とか部屋にシンクを連れ戻したが、部屋の壁には拳がめり込んだあとがしっかりと刻まれることになった・・・。
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返信遅くなって大変申し訳ないです・・・
陛下は私の中で完全にゴーイングマイウェイな人物に位置づけられてます。
そして、女でも男でも気に入った奴はとことんいじり倒すのが陛下(ぇー)
シンクはいじりがいがあると判断されたに違いありません。
・・・ま、ただ単にブウサギと怒るシンクを書きたかっただけなんですが・・・(ぁ)
そして、女でも男でも気に入った奴はとことんいじり倒すのが陛下(ぇー)
シンクはいじりがいがあると判断されたに違いありません。
・・・ま、ただ単にブウサギと怒るシンクを書きたかっただけなんですが・・・(ぁ)