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TOAに関する妄想文だったり、日記だったりを書いていきます。ネタバレ有り。いわゆる"女性向け"の文章表現多々。 出版元・製作元様方には一切関係ありません。 また、突然消失の可能性があります。 嫌いな方は他のところに逃げてくださいね。
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「どーしようかなぁ・・・」

ルークはふわふわとケセドニア上空を浮遊しながら、途方にくれていた。
アブソーブゲートにたどり着いてから、急いでラジエイトゲートに向かってアッシュを探してみた。
自分の姿が見えなくても、ひとまずアッシュにくっついていたほうがいいと考えたからだったのだが、肝心のアッシュは一足先にゲートを出てしまっていたようで、いなかった。
それから、アッシュを探してベルケンドやらダアトやらいろいろとめぐってみたが、アッシュはいない。
その上、その過程で自分の声は誰にも聞こえないし、姿も見えない。物ももてないということを再認識してしまった。
ふわふわと浮いて移動できるから、海でも山でも関係なく移動してアッシュを探せるのはいいのだが、今みたいに誰にも見えない聞こえないの存在ではせっかく過去まで来た意味がない。
下手をすれば、もう一度アッシュが死ぬ瞬間を見なくてはいけない・・・。

そこまで考えが及んで、ルークは身震いした。

だめだ。そんなことは絶対に。

何とかしなければと思うが、ローレライはヴァンに捕まっているせいか連絡が取れない。
ならば、何とかしてくれそうな奴を探すしかない。
そのとき、浮かんだのはあの時目があった気がしたジェイド。

「ジェイドなら、何とかしてくれっかなぁ…」

頭いいし。いろいろ知ってるし。

「よし!だめもとで行ってみるか!」

ルークは体勢を立て直すと急いでグランコクマへと向かった。




グランコクマにつくと、何やら慌しく兵士たちが出入りしている。
首をかしげてその様子を見ていると、見慣れた顔が城の方から歩いてくるのが見えた。

「あれは・・・」

フリングス将軍を両脇から抱えて歩くかつての自分とガイ。
そしてジェイドやティアたちの姿もある。
彼らは、やがて教会に入っていった。
その光景に、ルークは見覚えがある。

そっか・・・あのときのだ。

レプリカの兵士たちがマルクト軍を襲い、フリングス将軍が亡くなったあのときの・・・。
かつての自分の姿を追って、ルークも教会の中に入った。
フリングスは今まさに生に終わりを告げようとしている。

「もう少し・・・この世界で生きてみたかった・・・」

彼の言葉は再びルークの心に響いた。

そして、過去の自分たちが教会から立ち去ったあとも、静かにそこで祈りを捧げた。
過去の自分たちは前へ進むのに必死で、彼に祈りを捧げることはできなかったから。
例えそれが生きているものの自己満足なのだとしても・・・ここで命を終えた彼が少しでも安らかであるように・・・。

しばしそうしたあと、ルークは瞳を開けた。
いつまでもこうしてはいられない。
自分が変えたい時は刻一刻と迫ってきているのだ。
それまでに、自分は何としてもこの触れないし何も伝えられないという状況を打破しなくてはいけない。

ルークはふわりと身を翻すと、外へ出て行ったジェイドらを追った。

次はバチカル・・・そして・・・ダアトだ。




☆未だにルークは一人旅です。
 その上、アシュルクなのにアッシュは影も形もない;
 さ・・・最終的にはアシュルクですから!!
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