TOAに関する妄想文だったり、日記だったりを書いていきます。ネタバレ有り。いわゆる"女性向け"の文章表現多々。
出版元・製作元様方には一切関係ありません。
また、突然消失の可能性があります。
嫌いな方は他のところに逃げてくださいね。
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「あ、いたいた。『ルーク』!アッシュー!」
アニスが二人の姿を見つけ、手を振ると、『ルーク』はぎこちない笑みを浮かべ、アッシュはふんっとそっぽを向いた。
「なによぉ。せっかくこのアニスちゃんが心配してやったっていうのに!」
「・・・それで・・・大丈夫だったの?」
ティアの心配そうな声音に、ルークがどこかぎこちない笑顔のまま応える。
「あ、ああ!ちょっと血中のフォニムが減ってるけど、心配ないってさ!」
「まぁ!よかったですわ。・・・アッシュは・・・どうでしたの?」
「・・・問題ない」
「こいつは何一つも問題ないぐらいの健康体だってさ」
「まぁ!」
「余計なことを言うな、屑」
「おいおい、それ位にして今日は休もうぜ。みな、疲れてるだろ」
そのまま、言い争いに発展しそうな『ルーク』とアッシュの会話を、ガイがさえぎる。
ガイの言うことがもっともだと判断されたのか、皆、それに異を唱えることなくそれに従った。
「あ、『ルーク』にアッシュは少し残っていただけますか?」
「え?」
「・・・なんだ」
「いえ、私なりにあなた方の体調を知っておきたいと思いまして。これから旅を続けるにあたり、あなた方の体調を診れるのは私だけですし?」
「それはいいですわ!そうして、頂いてくださいな、アッシュ」
「な・・・!」
「そうね。『ルーク』もその方がいいと思うわ」
「では、二人は残ってくださいね」
『ルーク』とアッシュの意思を無視した形でジェイドによる診察が決定され、他のメンバーは、宿へとかえることとなった。
残された『ルーク』の顔には、明らかにまずいというような心情が滲み溢れている。
ジェイドは、その表情を見て自分の考えが間違っていないことを確信した。
「・・・悪い子ですねぇ・・・また嘘をついて」
「・・・ジェイド・・・」
「あれだけの超振動。オリジナルであるアッシュでも本来なら生き残ることすら不可能だったでしょう。いくらアッシュの助けがあったと言っても、レプリカであるあなたに何事もないなど・・・。しかし、まぁ、私もあなたの嘘に騙されていてあげます。」
「え・・・」
「ただし、無茶はやめてください。それと、私があなたの体調を定期的にチェックしますから。・・・いいですね?」
「・・・うん。ありがとう、ジェイド」
『ルーク』は疲れた様子であれど、ほっとしたように微笑んだ。
「では、アッシュ。次はあなたです」
「・・・なんだ」
「これまで感じていた体の虚脱感も、現在はなくなりましたか?」
その言葉を聞いた瞬間、アッシュははじかれたようにジェイドを見た。
驚愕に彩られていた表情が、徐々に剣呑なものとなるまで、ジェイドはじっとアッシュを見つめた。
『ルーク』には何が何やらわからない様子で、心配そうにジェイドとアッシュを交互に見ている。
「・・・そこの屑が言ってただろう。俺に問題はない・・・・・・・なさすぎるぐらいにな」
「わかりました。念のため、あなたの体調も定期的に検査します。・・・いいですね?」
「ふん・・・勝手にしろ」
「あ!まってよ、アッシュ!」
話は済んだとばかりにきびすを返すアッシュを、『ルーク』が慌てて追いかけていく。
ジェイドは二人を見送ったあと、ふぅとため息をついた。
理論上、完全同位体は大爆発で融合し、オリジナルが生き残る。
そうなる前兆として、オリジナルは身体を構成する音素が徐々に乖離し、身体機能が低下する。
シュウ医師に秘密裏に見せてもらった以前のアッシュの検査データでは、それが見られていた。
7年の時を経て、大爆発が始まろうとしていたのは確かだ。
しかし、今はその兆候がなく、アッシュの音素はどこからか補完されている。
考えられるものは一つしかない。
自分が打ち立てた理論を覆すことが出来るほどの、不確定で非常識ともいえる存在。
あの頑固で何も言わない、へらりと笑ってごまかすルークを思い出し、ジェイドは頭痛を感じてこめかみを抑えた。
そう。考えられることは、あのルークがアッシュの乖離した音素を補完しただろうということ。
しかし、意識的に行われたことではないことだけは、あのルークの様子を見ていればよくわかる。
・・・だからこそ厄介だった。
理論とも、預言ともかけ離れた存在。
ジェイドは預言とも、ヴァンの目論見とも外れていく、この世界の軌跡を見た気がした。
ひとこと
あ、ルーク出てない。
これでアシュルクと言っている自分が情けなくなってきた・・・
皆様ごめーんなさーい
アニスが二人の姿を見つけ、手を振ると、『ルーク』はぎこちない笑みを浮かべ、アッシュはふんっとそっぽを向いた。
「なによぉ。せっかくこのアニスちゃんが心配してやったっていうのに!」
「・・・それで・・・大丈夫だったの?」
ティアの心配そうな声音に、ルークがどこかぎこちない笑顔のまま応える。
「あ、ああ!ちょっと血中のフォニムが減ってるけど、心配ないってさ!」
「まぁ!よかったですわ。・・・アッシュは・・・どうでしたの?」
「・・・問題ない」
「こいつは何一つも問題ないぐらいの健康体だってさ」
「まぁ!」
「余計なことを言うな、屑」
「おいおい、それ位にして今日は休もうぜ。みな、疲れてるだろ」
そのまま、言い争いに発展しそうな『ルーク』とアッシュの会話を、ガイがさえぎる。
ガイの言うことがもっともだと判断されたのか、皆、それに異を唱えることなくそれに従った。
「あ、『ルーク』にアッシュは少し残っていただけますか?」
「え?」
「・・・なんだ」
「いえ、私なりにあなた方の体調を知っておきたいと思いまして。これから旅を続けるにあたり、あなた方の体調を診れるのは私だけですし?」
「それはいいですわ!そうして、頂いてくださいな、アッシュ」
「な・・・!」
「そうね。『ルーク』もその方がいいと思うわ」
「では、二人は残ってくださいね」
『ルーク』とアッシュの意思を無視した形でジェイドによる診察が決定され、他のメンバーは、宿へとかえることとなった。
残された『ルーク』の顔には、明らかにまずいというような心情が滲み溢れている。
ジェイドは、その表情を見て自分の考えが間違っていないことを確信した。
「・・・悪い子ですねぇ・・・また嘘をついて」
「・・・ジェイド・・・」
「あれだけの超振動。オリジナルであるアッシュでも本来なら生き残ることすら不可能だったでしょう。いくらアッシュの助けがあったと言っても、レプリカであるあなたに何事もないなど・・・。しかし、まぁ、私もあなたの嘘に騙されていてあげます。」
「え・・・」
「ただし、無茶はやめてください。それと、私があなたの体調を定期的にチェックしますから。・・・いいですね?」
「・・・うん。ありがとう、ジェイド」
『ルーク』は疲れた様子であれど、ほっとしたように微笑んだ。
「では、アッシュ。次はあなたです」
「・・・なんだ」
「これまで感じていた体の虚脱感も、現在はなくなりましたか?」
その言葉を聞いた瞬間、アッシュははじかれたようにジェイドを見た。
驚愕に彩られていた表情が、徐々に剣呑なものとなるまで、ジェイドはじっとアッシュを見つめた。
『ルーク』には何が何やらわからない様子で、心配そうにジェイドとアッシュを交互に見ている。
「・・・そこの屑が言ってただろう。俺に問題はない・・・・・・・なさすぎるぐらいにな」
「わかりました。念のため、あなたの体調も定期的に検査します。・・・いいですね?」
「ふん・・・勝手にしろ」
「あ!まってよ、アッシュ!」
話は済んだとばかりにきびすを返すアッシュを、『ルーク』が慌てて追いかけていく。
ジェイドは二人を見送ったあと、ふぅとため息をついた。
理論上、完全同位体は大爆発で融合し、オリジナルが生き残る。
そうなる前兆として、オリジナルは身体を構成する音素が徐々に乖離し、身体機能が低下する。
シュウ医師に秘密裏に見せてもらった以前のアッシュの検査データでは、それが見られていた。
7年の時を経て、大爆発が始まろうとしていたのは確かだ。
しかし、今はその兆候がなく、アッシュの音素はどこからか補完されている。
考えられるものは一つしかない。
自分が打ち立てた理論を覆すことが出来るほどの、不確定で非常識ともいえる存在。
あの頑固で何も言わない、へらりと笑ってごまかすルークを思い出し、ジェイドは頭痛を感じてこめかみを抑えた。
そう。考えられることは、あのルークがアッシュの乖離した音素を補完しただろうということ。
しかし、意識的に行われたことではないことだけは、あのルークの様子を見ていればよくわかる。
・・・だからこそ厄介だった。
理論とも、預言ともかけ離れた存在。
ジェイドは預言とも、ヴァンの目論見とも外れていく、この世界の軌跡を見た気がした。
ひとこと
あ、ルーク出てない。
これでアシュルクと言っている自分が情けなくなってきた・・・
皆様ごめーんなさーい
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