TOAに関する妄想文だったり、日記だったりを書いていきます。ネタバレ有り。いわゆる"女性向け"の文章表現多々。
出版元・製作元様方には一切関係ありません。
また、突然消失の可能性があります。
嫌いな方は他のところに逃げてくださいね。
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「そうですね・・・とりあえず、一番不安な人から探しましょうか」
「不安な人?」
「ええ。一人でいると、どうなってるか判るもんじゃないので」
探し人の特徴
赤い髪の毛。
剣の腕はたつが、世間知らずの人。
名前はルークというらしい。
とりあえず、世界を渡り歩く人間の多いダングレストで聞けば情報も集まりやすいのでは、というカロルの提案で、一行はダングレストに向かった。
手分けをして情報収集をしていると、カロルが情報を持ち帰ってきた。
なんでも、魔狩りの剣のメンバーから情報を得たらしい。
「なんか、ザーフィアスの西にある大きい島に赤い髪の人が出るようになったんだって」
「・・・出るようになった?」
「あそこはちょっと前まで海の下だったからじゃない?でも、本当にジェイドさんの探し人がいるなら早く行ってあげなくちゃ。だってあそこ、船からじゃ上陸できない孤島のはずだよ。」
「大変!早く行ってあげましょう、ユーリ!」
「あ・・・あぁ」
絶対に助けたい、と顔に書いてあるエステルに押され、思わず頷いてしまったユーリだったが、ふと思う。
そんなところに本当にいるのだろうか、と。
だが、ジェイドだって突然自分たちのいる船の上に現われたのだ。
出たところが運悪く孤島であったとしても否定はしきれない。
「・・・なんかやな予感がするんだよなぁ」
「どしたの、青年?」
「いや、何でもねぇよ。とりあえず、いこうぜ」
ラウライス島。
バウルで到着したときには既に日も落ちる寸前。
ルーク、と名を呼びつつ探し回ったが、姿はない。
そんなこんなしているうちに、日はくれて夜。
暗くなってしまえば、視界も悪く探せないかと、一行が野宿をするかザーフィアスに行くか考えていたころ。
「ねぇ、あれ見てよ!」
カロルの指差した先。
暗闇の中ひょこひょことゆれる赤い物体。
「・・・あれ?ちょっと違うんじゃない?がきんちょ」
「え、でも赤いよ?」
「でも・・・あれって・・・」
ひょこひょこと赤い物体はこちらに歩いてくる。
それを見ていた一行は、徐々に近づいてくる物体に唖然とした。
「やっぱり、モンスターよね」
のんびりと頬に手を当てて言うジュディス。
ユーリは、やっぱりな、というようにため息をついた。
ひょうきんな動きで二足歩行する、
赤い髪をした人のお面をかぶった
強めの人(?)型モンスター。
情報が若干かすっているだけに惜しい。
どうしよう・・・というようにカロルが後ろにいたジェイドを振り向く。
すると彼は、眼鏡をかけなおしているところだった。
そして、彼の周りに濃厚なエアルが渦巻いていくのがわかる。
それが、リタが切れて魔術を発動するときに似ていて、一行は条件反射で距離をとる。
『天光満つる所我はあり 黄泉の門開く所汝あり 出でよ神の雷 ・・・これで終わりです。インディグネイション』
夜に隕石でも落ちたんじゃないかとも思う眩すぎる光。
頭が割れそうなほどの音。
地が割れるほどの衝撃。
再び目を開けたときには、大きなクレーターと化した地面と、立ち上る煙。
それを前にして微動だにしていないジェイドの背中。
もちろん、先ほどのモンスターの姿はない。
呆然とする一行に、妙に笑顔のジェイドが囁く。
「次はありませんよ?」
がたがたと震えながら、壊れた人形のように首を振るカロル。
おっさんこわーい、と泣きまねをするレイブン。
見たことない術に瞳輝かすリタ。
服従姿勢をとるラピード。
ぽかんとしたまま、動かないエステル。
何を考えてるのか、微笑んだままのジュディス。
・・・このとき、もうギルドなんて辞めちまおうかとほんとに思った。
by ユーリ
「不安な人?」
「ええ。一人でいると、どうなってるか判るもんじゃないので」
探し人の特徴
赤い髪の毛。
剣の腕はたつが、世間知らずの人。
名前はルークというらしい。
とりあえず、世界を渡り歩く人間の多いダングレストで聞けば情報も集まりやすいのでは、というカロルの提案で、一行はダングレストに向かった。
手分けをして情報収集をしていると、カロルが情報を持ち帰ってきた。
なんでも、魔狩りの剣のメンバーから情報を得たらしい。
「なんか、ザーフィアスの西にある大きい島に赤い髪の人が出るようになったんだって」
「・・・出るようになった?」
「あそこはちょっと前まで海の下だったからじゃない?でも、本当にジェイドさんの探し人がいるなら早く行ってあげなくちゃ。だってあそこ、船からじゃ上陸できない孤島のはずだよ。」
「大変!早く行ってあげましょう、ユーリ!」
「あ・・・あぁ」
絶対に助けたい、と顔に書いてあるエステルに押され、思わず頷いてしまったユーリだったが、ふと思う。
そんなところに本当にいるのだろうか、と。
だが、ジェイドだって突然自分たちのいる船の上に現われたのだ。
出たところが運悪く孤島であったとしても否定はしきれない。
「・・・なんかやな予感がするんだよなぁ」
「どしたの、青年?」
「いや、何でもねぇよ。とりあえず、いこうぜ」
ラウライス島。
バウルで到着したときには既に日も落ちる寸前。
ルーク、と名を呼びつつ探し回ったが、姿はない。
そんなこんなしているうちに、日はくれて夜。
暗くなってしまえば、視界も悪く探せないかと、一行が野宿をするかザーフィアスに行くか考えていたころ。
「ねぇ、あれ見てよ!」
カロルの指差した先。
暗闇の中ひょこひょことゆれる赤い物体。
「・・・あれ?ちょっと違うんじゃない?がきんちょ」
「え、でも赤いよ?」
「でも・・・あれって・・・」
ひょこひょこと赤い物体はこちらに歩いてくる。
それを見ていた一行は、徐々に近づいてくる物体に唖然とした。
「やっぱり、モンスターよね」
のんびりと頬に手を当てて言うジュディス。
ユーリは、やっぱりな、というようにため息をついた。
ひょうきんな動きで二足歩行する、
赤い髪をした人のお面をかぶった
強めの人(?)型モンスター。
情報が若干かすっているだけに惜しい。
どうしよう・・・というようにカロルが後ろにいたジェイドを振り向く。
すると彼は、眼鏡をかけなおしているところだった。
そして、彼の周りに濃厚なエアルが渦巻いていくのがわかる。
それが、リタが切れて魔術を発動するときに似ていて、一行は条件反射で距離をとる。
『天光満つる所我はあり 黄泉の門開く所汝あり 出でよ神の雷 ・・・これで終わりです。インディグネイション』
夜に隕石でも落ちたんじゃないかとも思う眩すぎる光。
頭が割れそうなほどの音。
地が割れるほどの衝撃。
再び目を開けたときには、大きなクレーターと化した地面と、立ち上る煙。
それを前にして微動だにしていないジェイドの背中。
もちろん、先ほどのモンスターの姿はない。
呆然とする一行に、妙に笑顔のジェイドが囁く。
「次はありませんよ?」
がたがたと震えながら、壊れた人形のように首を振るカロル。
おっさんこわーい、と泣きまねをするレイブン。
見たことない術に瞳輝かすリタ。
服従姿勢をとるラピード。
ぽかんとしたまま、動かないエステル。
何を考えてるのか、微笑んだままのジュディス。
・・・このとき、もうギルドなんて辞めちまおうかとほんとに思った。
by ユーリ
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