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TOAに関する妄想文だったり、日記だったりを書いていきます。ネタバレ有り。いわゆる"女性向け"の文章表現多々。 出版元・製作元様方には一切関係ありません。 また、突然消失の可能性があります。 嫌いな方は他のところに逃げてくださいね。
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V&A

ジェイド・カーティス。35歳男性。職業・マルクト軍大佐。
別名死霊使いとよばれ、恐れられている彼の精神を動かすことができるのは、幼馴染の皇帝と、赤いひよこ、今は亡き恩師ぐらいだろう。

しかし、その彼は今や米神を押さえ、自分の理解を超える出来事と対峙していた。
目の前にいるのは腰を抜かした少年と、その保護者?だろう青年。
後は、女性と少女×2、同じ年位の男性一人。
頭上を見上げると、鯨のようなもっさりとした生物が悠々と泳いでいる。
いや、正確には、自分が乗っているこの船が鯨に運ばれている。
自身の譜眼で辺りを見回してみるが、ここに存在しているのは音素とは似てことなる物体のようだ。
ためしに指先に軽く火をともしてみたが、うまく調節できず手先から大噴火。
(目の前の少年はそのせいで腰を抜かした)
しかし、音素と同じように利用できるようで、ちょっと術式を調整すれば今までどおり術は使えそうだ。

結論

ここは、自分の世界とは異なる世界。
信じたくはないが、別の次元であるらしい。



「・・・困りましたねぇ」
「困ってるのもびっくりしてるのも、僕のほうだよ!!!!」

被害者となってしまった少年から涙いっぱいの目で睨まれ、ジェイドは肩をすくめる。

これは失敬、と笑顔で手を差し伸べるが、誰もついていけていない。
ジェイドは自分のせいということを棚に上げ、やれやれと肩をすくめた。
流石に、「適応能力がないですねぇ」とは言わないでおいた。



船室に案内されたジェイドは優雅に足を組み、不信の目を向けてくるメンバーに相対していた。

「お茶でもどうぞ」
「おや、ありがとうございます。お名前をお伺いしても?」
「ジュディスよ」
「こんな状況でいきなりナンパ!?おっさんびっくり!」
「うっさいのよ、おっさん!」
「ひどいわ、りたっち!」

一気に騒がしくなった室内を尻目に、ジェイドは悠々と茶をすする。
それを見て、呆れ顔の青年が仕方なしに話を切り出した。

「俺は、ユーリ。あんたは?」
「ジェイド・カーティス。35歳。職業軍人。言って信じてもらえるかどうかはわかりませんが、ここの世界の人間ではなく、オールドラントという世界の人間です。ここに来た原因は不確定要素が多いのでお答えしかねます。・・・これぐらいでよろしいですか?」
「・・・・・」
「何か御不満でも?」
「・・・35歳?」
「ええ」

それが何か?と食えない笑みを浮かべつつユーリを見ると、そのユーリは引きつった顔で、同じ年代の男性を見る。

「・・・おっさん、同じ年かよ」
「ええ!?」
「・・・見えないわね」
「酷いわよ皆!おっさんが普通なの!」

今度は、皆の視線がジェイドに向けられる。
そこに、ジュディスが一言。

「いいじゃない、いつまでも若々しいって。素敵だわ」
「え、それっておっさんじゃ駄目ってこと?じゅでぃすちゃぁぁぁん!」
「うるさい!」

殴られ、レイブン撃沈。

そうした本人は、喧嘩を売っているかのように名乗りを上げた。

「リタ・モルディオ」
「エステリーゼといいます」
「僕はカロル。そこで気絶しているのがレイブンね。そして、こっちがラピード」
「わん!」
「よろしくお願いします」
「で?あんた、これからどうするんだ?」
「そうですねぇ・・・人を探したいのですが」

おそらく、後三人は一緒に飛ばされているはず、とジェイドは考える。

「なら、僕ら凛々の明星におまかせ!あ、でも代金は頂くよ?」
「こちらの通貨は持ち合わせていませんが?」
「そっちの世界のものでもいいよ、興味あるんだ」

ジェイドはポケットの中から、ひとつの石を取り出す。

「これでどうです?フォレストエメラルド。こちらにはないものと思いますが」
「淡く光っててきれい・・・リタ、リタ。見たことのないものですよ?」
「ちょっと見せて!」

手からもぎ取られ、宝石はリタの手の中。
真剣に見詰めている様子からして、当分は戻ってこないだろう。

「僕も見たかったのに・・・まぁ、いいや。じゃ、交渉成立!そのお仕事、凛々の明星が引き受けます」
「では、よろしくおねがいします」

ジェイドは微笑む。
売れば1000ガルド。だが、3人も人を探すのだからひとつで安いもの。

ちょろあまですね。
 

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