TOAに関する妄想文だったり、日記だったりを書いていきます。ネタバレ有り。いわゆる"女性向け"の文章表現多々。
出版元・製作元様方には一切関係ありません。
また、突然消失の可能性があります。
嫌いな方は他のところに逃げてくださいね。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ゴールデンウィーク終わりまで、携帯からの更新になりますので、記事は今までどおり表示されますが、作品目録からのリンクははれなくなります。
よって、作品は増えても目録に追加はされませんので、見てくださる方は御注意ください。
・・・アンノウンネビリム・・・私の腕では勝てません。全員180はあるのになぁ・・・つっこみ戦法を改善しないと駄目ですね、これ。
あぁ、せつない。
よって、作品は増えても目録に追加はされませんので、見てくださる方は御注意ください。
・・・アンノウンネビリム・・・私の腕では勝てません。全員180はあるのになぁ・・・つっこみ戦法を改善しないと駄目ですね、これ。
あぁ、せつない。
PR
ダアトへと帰ってから交わされたのは、イオンを想う者同士の辛い戦いの約束。
その光景を見て、ルークは瞳を閉じた。
・・・いずれアッシュと俺が行う戦いのように、闘うことがどうしても必要になることだってある。
・・・多分、退けないんだ。
頭では闘わなくてもいいんだって思ってても、感情がついてこないことだってある。
それを整理するための闘いだってあるし、自分の感情を貫き通すためにする闘いだってある。
・・・わかっているけど、それでも誰かが死ぬのは・・・悲しいよ。
どこかへ行ってしまったアニスを、過去の俺が捜しに行く。
俺は行かない。
今、アニスを慰めるのは今の俺の役目じゃなくて、過去の俺の役目だから。
・・・今の俺には、他にやることがある。
そっとダアトを出て行こうと、ルークは教会の扉へ向かった。
「おや、どちらへいかれるんですか?」
突然背後よりかけられた、馴染み深い声に慌てて振り返る。
すると、ジェイドが“ルーク”をまっすぐに見ていた。
周りを見渡してみるが、誰もいない。
自分を見下ろしてみるが、もちろん今は透けている。
他の人には見えている様子はない。
もう一度確認するようにジェイドを見ると、あなたですよと言わんばかりに不信感いっぱいの目でこちらを見つめている。
もちろん、顔だけはくえない笑みをつくって・・・。
ルークは逃げようかと考えたが、そんなことをするとどうなるかわかったものではない。
流石に、見えない触れないと言うことは確認できても、この体で譜術が効かないかと言うことまでは確認できていなかった。
ルークは大きくため息をついてうなだれた。
その様子を見て、抵抗の意思がないことがわかったのかジェイドは手招きをすると人気のないところまで誘い込む。
そして、あたりに誰もいないことを確認すると、口を開いた。
「ではまず、あなたが何者なのかを教えていただきましょうか?」
その冷ややかな言葉に、ルークは覚悟を決めると透けていた体を実体化させた。
今まで感じていなかった重力が体にかかる。
「・・・あんた、やっぱり俺が見えてたんだな。最初っから言ってくれればいいのによ」
「生憎と、どこの誰ともわからない輩に、藪からぼうに声をかけたりする神経は持ち合わせていないもので」
「そうだな。あんたはそーいう奴だったよ」
「それで?あなたは何者で、何のために我々についてきているのですか?」
冷たい視線が向けられる。
それが、今自分のしていることを咎められているようで、心が痛んだ。
しかし、わがままを通すために、なじられることも承知で戻ってきたのだ。
ルークはまっすぐにジェイドを見つめ返した。
「俺はルークだよ、ジェイド。・・・っていっても、現在のじゃないけどな」
「目的は?」
「・・・あれ?あんた本当に俺がルークって信じるのか?」
ルークと名乗った瞬間、否定の言葉が出ると思っていたのに、意外にも何もいわれず、ルークは拍子抜けする。
しかし、ジェイドはいつもどおり笑みを浮かべたまま答えた。
「信じる信じないはともかく、今の私にはそれを否定するだけの材料がありませんから」
要するに、簡単に信じられないが、否定もできないから追求しなかったということである。
「それで、あなたの目的は?どうして我々についてきていたんですかねぇ」
答え:アッシュを死なせないため。自分の意思を伝える方法をジェイドに聞こうと思っていたから。
ひとつはイオンのおかげで既に解決しているし、もう一つはジェイドに言ってしまうといろいろとばれそうで言えない。
ルークは背に嫌な汗が流れるのを感じた。
そして出てきた苦肉の策が・・・
「き・・・気がついたらここにいて、どうしようかって・・・」
苦しい。
ジェイドの笑顔が怖い。
どんなきりかえしが来るのかと、内心びくびくしながらジェイドを見つめると、あからさまなため息が降って来た。
「強情なところはそっくりのようですねぇ」
誰にとは言わないが、それが誰を指しているのかはルークにもわかる。
だって本人だし。
「仕方がありません。あなたにはもうしばらく、ついてきてもらいましょう」
「は?」
「監視するなら近くにいられたほうが都合がいいので」
戸惑うルークに、ジェイドが付け加える。
「逃げたら・・・どうなるかわかってますね?」
有無を言わさないその言葉に、ルークはがっくりとうなだれた。
☆中途半端ですがここでいったんきります。
さて・・・この先どうなることやら。私もわかりません(爆)
その光景を見て、ルークは瞳を閉じた。
・・・いずれアッシュと俺が行う戦いのように、闘うことがどうしても必要になることだってある。
・・・多分、退けないんだ。
頭では闘わなくてもいいんだって思ってても、感情がついてこないことだってある。
それを整理するための闘いだってあるし、自分の感情を貫き通すためにする闘いだってある。
・・・わかっているけど、それでも誰かが死ぬのは・・・悲しいよ。
どこかへ行ってしまったアニスを、過去の俺が捜しに行く。
俺は行かない。
今、アニスを慰めるのは今の俺の役目じゃなくて、過去の俺の役目だから。
・・・今の俺には、他にやることがある。
そっとダアトを出て行こうと、ルークは教会の扉へ向かった。
「おや、どちらへいかれるんですか?」
突然背後よりかけられた、馴染み深い声に慌てて振り返る。
すると、ジェイドが“ルーク”をまっすぐに見ていた。
周りを見渡してみるが、誰もいない。
自分を見下ろしてみるが、もちろん今は透けている。
他の人には見えている様子はない。
もう一度確認するようにジェイドを見ると、あなたですよと言わんばかりに不信感いっぱいの目でこちらを見つめている。
もちろん、顔だけはくえない笑みをつくって・・・。
ルークは逃げようかと考えたが、そんなことをするとどうなるかわかったものではない。
流石に、見えない触れないと言うことは確認できても、この体で譜術が効かないかと言うことまでは確認できていなかった。
ルークは大きくため息をついてうなだれた。
その様子を見て、抵抗の意思がないことがわかったのかジェイドは手招きをすると人気のないところまで誘い込む。
そして、あたりに誰もいないことを確認すると、口を開いた。
「ではまず、あなたが何者なのかを教えていただきましょうか?」
その冷ややかな言葉に、ルークは覚悟を決めると透けていた体を実体化させた。
今まで感じていなかった重力が体にかかる。
「・・・あんた、やっぱり俺が見えてたんだな。最初っから言ってくれればいいのによ」
「生憎と、どこの誰ともわからない輩に、藪からぼうに声をかけたりする神経は持ち合わせていないもので」
「そうだな。あんたはそーいう奴だったよ」
「それで?あなたは何者で、何のために我々についてきているのですか?」
冷たい視線が向けられる。
それが、今自分のしていることを咎められているようで、心が痛んだ。
しかし、わがままを通すために、なじられることも承知で戻ってきたのだ。
ルークはまっすぐにジェイドを見つめ返した。
「俺はルークだよ、ジェイド。・・・っていっても、現在のじゃないけどな」
「目的は?」
「・・・あれ?あんた本当に俺がルークって信じるのか?」
ルークと名乗った瞬間、否定の言葉が出ると思っていたのに、意外にも何もいわれず、ルークは拍子抜けする。
しかし、ジェイドはいつもどおり笑みを浮かべたまま答えた。
「信じる信じないはともかく、今の私にはそれを否定するだけの材料がありませんから」
要するに、簡単に信じられないが、否定もできないから追求しなかったということである。
「それで、あなたの目的は?どうして我々についてきていたんですかねぇ」
答え:アッシュを死なせないため。自分の意思を伝える方法をジェイドに聞こうと思っていたから。
ひとつはイオンのおかげで既に解決しているし、もう一つはジェイドに言ってしまうといろいろとばれそうで言えない。
ルークは背に嫌な汗が流れるのを感じた。
そして出てきた苦肉の策が・・・
「き・・・気がついたらここにいて、どうしようかって・・・」
苦しい。
ジェイドの笑顔が怖い。
どんなきりかえしが来るのかと、内心びくびくしながらジェイドを見つめると、あからさまなため息が降って来た。
「強情なところはそっくりのようですねぇ」
誰にとは言わないが、それが誰を指しているのかはルークにもわかる。
だって本人だし。
「仕方がありません。あなたにはもうしばらく、ついてきてもらいましょう」
「は?」
「監視するなら近くにいられたほうが都合がいいので」
戸惑うルークに、ジェイドが付け加える。
「逃げたら・・・どうなるかわかってますね?」
有無を言わさないその言葉に、ルークはがっくりとうなだれた。
☆中途半端ですがここでいったんきります。
さて・・・この先どうなることやら。私もわかりません(爆)
せっかく途中まで書いてたものを、うっかり消してしまいました…。
それはもうきれいさっぱり。
酒癖悪いルークを書いてたのになぁ…またいつか書きます。
それはもうきれいさっぱり。
酒癖悪いルークを書いてたのになぁ…またいつか書きます。
バチカルにてナタリアと合流し、それからダアトへと向かうかつての自分たちの後ろを、ルークはふわふわとついて行った。
ジェイドに話しかけてみようとか思っていたが、慌しいこの状況と、このあとに起こる出来事が頭をかすめてルークはどうもそういうことができずにいた。
今の自分は未来の情報を有した第七音素と変わらない。
ただ情報を持っているだけで、自分からは何もできない、ただのかたまり。
だから、瘴気に当てられて倒れるティアの姿に手をかすこともできない。
ただ何もできないままふわふわとしている自分が歯がゆくて、ルークは幾度目かになるため息をついた。
未来から戻ってきても、自分の無力さばかりを痛感している気がする。
ローレライはこうなることをわかっていたのだろうか。
わかっていて、あえて自分を過去に戻したのだろうか。
どんどん鬱になって行く思考を引き戻したのは、イオンの部屋に慌しく入ってきたアニスの声だった。
「イオン様!大変なんです、早く来てください!」
『あ・・・』
慌しく出て行くイオンと、取り残されたかつての自分たち。
でも、ルークはこれが何の前触れか知っていた。
だからこそ、取り残されたかつての自分をおいて、アニスたちについて部屋を出て行った。
転送譜陣から発生した光に便乗して下へ向かう。
すると、アニスは既に待ちぶせていたリグレットらの横をすり抜けて、例のセフィロトへとつなぐ通路を走っていた。
自分の手を引いて走るアニスと待ち伏せているリグレットとを、イオンが不安げに交互に見つめる。
しかし、アニスの尋常でない様子を感じ取ったのか、激しい抵抗などせずただ手を引かれるままにイオンは走った。
ようやく足を止めることを許されたのは、隠し通路のある資料室までついてから。
アニスはここでモースを待つのだろう。
アニスとイオンしかいない空間に、異様な沈黙が流れる。
「アニス…どうして…」
アニスは決してイオンを見ようとはしない。けれど、イオンから声がかかった瞬間、その小さな体がびくりと震えた。
拳がきつく握られ、震えている。
ルークには、今のアニスの気持ちが痛いほどよくわかった。
どちらも大切なのに、どちらかを守るためにはどちらかを犠牲にしなくてはならない。
その痛いほどの苦悩。
戸惑い気味であったイオンだが、しばらくして入ってきたモースの姿を見ると、震えるアニスの姿をもう一度見て、全てを悟ったかのように瞳を閉じた。
「ご苦労だったなアニス。では、導師イオン、その先に進んで頂きましょう」
「イ…オン…さま」
「何も言わなくていいんですよ、アニス」
優しくイオンが笑うのを、アニスは潤んだ目で見つめていた。
そこへ、遅ればせながらかつての自分たちが到着する。
アニスのことも心配だが、先にモースに連れて行かれるイオンが気になって、自分も先に転送譜陣に入った。
・・・何もできないことはわかっているけれど、これを逃げないで見届けるのは、わがままを通すことを決めた自分の義務だと思うから・・・。
ザレッホ火山にやってきたイオンはすぐさま、譜石の前につれてこられた。
アニスもそのあとすぐに到着する。
その様子を見たモースは、厳しい口調で言った。
「譜陣の機能は停止したのだろうな?」
「はい・・・。モース様、約束です!パパとママを返して!」
「まだだ。導師に預言を詠ませてからだ。逃げられてはかなわんからな」
「そんな…!」
今にも泣きそうな様子のアニスに、イオンはいつもと同じように優しく微笑む。
「大丈夫ですよ。・・・モース、預言を詠めばオリバーたちを解放するのですね?」
「預言さえわかれば、そんな役に立たない奴に用はない」
「・・・わかりました」
イオンは静かに譜石へと手をかざす。
その姿にアニスは耐えられなくなって叫んだ。
「イオン様!それをしたら、イオン様が!!」
「いいんですよ、アニス。これで僕は、彼らを助けることができる」
「イオン・・・様?」
イオンはこんな状況にもかかわらず、嬉しそうに微笑んだ。
やがて、集中したイオンの口から淀みなくユリアの預言が読まれ始める。
アニスは見るに耐えないのか、涙を堪えて俯いた。
けれど、ルークはじっとその姿を見つめ続けた。
かつて自分たちを助けようとした、仲間の姿を。
その姿を目に焼き付けるように。
やがて、イオンの息があがり、預言を詠む声に疲れが見えてくる。
しかし、モースは止めないし、イオンもやめない。
本当は叫びたかった。
小さな体を支えてあげたかった。
けれどルークはそれを耐え、イオンを見つめ続ける。
やがて来たかつての自分が、倒れるイオンを支えるまで…。
「ルーク・・・これが・・・僕の見た預言・・・」
「イオン!しっかりしろよ!」
「・・・っ・・・ティア・・・手を・・・あなたの瘴気は・・・・僕がもらっていきます・・・」
光が・・・音素が乖離していく中、それでもイオンは笑っている。
なぁ、お前は本当に俺たちを最後まで助けてくれてたんだな。
最後くらい、泣いたっていいのに。
お前だって、死ぬの怖かっただろ・・・?
なのに、俺たちを助けられるからって、何もかも背負い込んで笑って・・・
イオンの姿を見て、堪えていた涙がルークの頬をつたった。
俺、最悪だ。
わがまま通して過去を変えるために戻ってきて、変えすぎると危険だからって理由を盾にして、またお前を助けないんだ。
一度目は間に合わなくても、今回は助けられたかもしれないのに。
俺は自分のわがままで、またお前を犠牲にするんだ。
『ごめん・・・イオンっ』
決して声にはならない声。
それでも、アニスへと向いていたはずのイオンの目が、その声に導かれるようにして自分を捕らえた。
驚愕に目を見開く。
すると、やっぱりイオンは微笑んだ。
「なかないで・・・僕の・・・大切な・・・」
最後までは聞き取れない。
それでも、イオンを形作っていた音素の欠片が近づいてきたのが見えた。
ルークはそれに思わず手を伸ばす。
手が触れるか、触れないかというとき、透けていた自分の手が実体を持った。
驚いて手を見ると、その手はまたいつものとおり半透明なものに戻る。
夢かとも思われる一瞬。
しかし、その一瞬をルークは体で覚えていた。
イオン・・・おまえ・・・ほんとに・・・
ルークの頬をまた新たな涙がつたう。
誰にも見られることのない涙は、静かに流れ空気に溶け込んだ。
☆すみません、イオン様のとこうろ覚えですorz
しかも、アニスに向けられたであろう言葉を、勝手にルークに向けられた言葉にしてしまいました。
そしてさらに、わかりにくいですが、イオンのおかげでルークは自由に実体化する方法を体得しました。
これでようやくまともに誰かと会話できそうです。
ジェイドに話しかけてみようとか思っていたが、慌しいこの状況と、このあとに起こる出来事が頭をかすめてルークはどうもそういうことができずにいた。
今の自分は未来の情報を有した第七音素と変わらない。
ただ情報を持っているだけで、自分からは何もできない、ただのかたまり。
だから、瘴気に当てられて倒れるティアの姿に手をかすこともできない。
ただ何もできないままふわふわとしている自分が歯がゆくて、ルークは幾度目かになるため息をついた。
未来から戻ってきても、自分の無力さばかりを痛感している気がする。
ローレライはこうなることをわかっていたのだろうか。
わかっていて、あえて自分を過去に戻したのだろうか。
どんどん鬱になって行く思考を引き戻したのは、イオンの部屋に慌しく入ってきたアニスの声だった。
「イオン様!大変なんです、早く来てください!」
『あ・・・』
慌しく出て行くイオンと、取り残されたかつての自分たち。
でも、ルークはこれが何の前触れか知っていた。
だからこそ、取り残されたかつての自分をおいて、アニスたちについて部屋を出て行った。
転送譜陣から発生した光に便乗して下へ向かう。
すると、アニスは既に待ちぶせていたリグレットらの横をすり抜けて、例のセフィロトへとつなぐ通路を走っていた。
自分の手を引いて走るアニスと待ち伏せているリグレットとを、イオンが不安げに交互に見つめる。
しかし、アニスの尋常でない様子を感じ取ったのか、激しい抵抗などせずただ手を引かれるままにイオンは走った。
ようやく足を止めることを許されたのは、隠し通路のある資料室までついてから。
アニスはここでモースを待つのだろう。
アニスとイオンしかいない空間に、異様な沈黙が流れる。
「アニス…どうして…」
アニスは決してイオンを見ようとはしない。けれど、イオンから声がかかった瞬間、その小さな体がびくりと震えた。
拳がきつく握られ、震えている。
ルークには、今のアニスの気持ちが痛いほどよくわかった。
どちらも大切なのに、どちらかを守るためにはどちらかを犠牲にしなくてはならない。
その痛いほどの苦悩。
戸惑い気味であったイオンだが、しばらくして入ってきたモースの姿を見ると、震えるアニスの姿をもう一度見て、全てを悟ったかのように瞳を閉じた。
「ご苦労だったなアニス。では、導師イオン、その先に進んで頂きましょう」
「イ…オン…さま」
「何も言わなくていいんですよ、アニス」
優しくイオンが笑うのを、アニスは潤んだ目で見つめていた。
そこへ、遅ればせながらかつての自分たちが到着する。
アニスのことも心配だが、先にモースに連れて行かれるイオンが気になって、自分も先に転送譜陣に入った。
・・・何もできないことはわかっているけれど、これを逃げないで見届けるのは、わがままを通すことを決めた自分の義務だと思うから・・・。
ザレッホ火山にやってきたイオンはすぐさま、譜石の前につれてこられた。
アニスもそのあとすぐに到着する。
その様子を見たモースは、厳しい口調で言った。
「譜陣の機能は停止したのだろうな?」
「はい・・・。モース様、約束です!パパとママを返して!」
「まだだ。導師に預言を詠ませてからだ。逃げられてはかなわんからな」
「そんな…!」
今にも泣きそうな様子のアニスに、イオンはいつもと同じように優しく微笑む。
「大丈夫ですよ。・・・モース、預言を詠めばオリバーたちを解放するのですね?」
「預言さえわかれば、そんな役に立たない奴に用はない」
「・・・わかりました」
イオンは静かに譜石へと手をかざす。
その姿にアニスは耐えられなくなって叫んだ。
「イオン様!それをしたら、イオン様が!!」
「いいんですよ、アニス。これで僕は、彼らを助けることができる」
「イオン・・・様?」
イオンはこんな状況にもかかわらず、嬉しそうに微笑んだ。
やがて、集中したイオンの口から淀みなくユリアの預言が読まれ始める。
アニスは見るに耐えないのか、涙を堪えて俯いた。
けれど、ルークはじっとその姿を見つめ続けた。
かつて自分たちを助けようとした、仲間の姿を。
その姿を目に焼き付けるように。
やがて、イオンの息があがり、預言を詠む声に疲れが見えてくる。
しかし、モースは止めないし、イオンもやめない。
本当は叫びたかった。
小さな体を支えてあげたかった。
けれどルークはそれを耐え、イオンを見つめ続ける。
やがて来たかつての自分が、倒れるイオンを支えるまで…。
「ルーク・・・これが・・・僕の見た預言・・・」
「イオン!しっかりしろよ!」
「・・・っ・・・ティア・・・手を・・・あなたの瘴気は・・・・僕がもらっていきます・・・」
光が・・・音素が乖離していく中、それでもイオンは笑っている。
なぁ、お前は本当に俺たちを最後まで助けてくれてたんだな。
最後くらい、泣いたっていいのに。
お前だって、死ぬの怖かっただろ・・・?
なのに、俺たちを助けられるからって、何もかも背負い込んで笑って・・・
イオンの姿を見て、堪えていた涙がルークの頬をつたった。
俺、最悪だ。
わがまま通して過去を変えるために戻ってきて、変えすぎると危険だからって理由を盾にして、またお前を助けないんだ。
一度目は間に合わなくても、今回は助けられたかもしれないのに。
俺は自分のわがままで、またお前を犠牲にするんだ。
『ごめん・・・イオンっ』
決して声にはならない声。
それでも、アニスへと向いていたはずのイオンの目が、その声に導かれるようにして自分を捕らえた。
驚愕に目を見開く。
すると、やっぱりイオンは微笑んだ。
「なかないで・・・僕の・・・大切な・・・」
最後までは聞き取れない。
それでも、イオンを形作っていた音素の欠片が近づいてきたのが見えた。
ルークはそれに思わず手を伸ばす。
手が触れるか、触れないかというとき、透けていた自分の手が実体を持った。
驚いて手を見ると、その手はまたいつものとおり半透明なものに戻る。
夢かとも思われる一瞬。
しかし、その一瞬をルークは体で覚えていた。
イオン・・・おまえ・・・ほんとに・・・
ルークの頬をまた新たな涙がつたう。
誰にも見られることのない涙は、静かに流れ空気に溶け込んだ。
☆すみません、イオン様のとこうろ覚えですorz
しかも、アニスに向けられたであろう言葉を、勝手にルークに向けられた言葉にしてしまいました。
そしてさらに、わかりにくいですが、イオンのおかげでルークは自由に実体化する方法を体得しました。
これでようやくまともに誰かと会話できそうです。
※ED後同居設定のアシュルクです
まだ朝早い時刻。
珍しく・・・というか、ほぼ奇跡的にルークは目を覚ました。
隣ではまだアッシュが眠っている。
ルークはその寝顔をまじまじと見つめて微笑んだ。
ルークが朝に弱いこと、夜もアッシュより早く寝てしまうこともあり、アッシュの寝顔を見れることはめったにない。
だからこそ、ここぞとばかりにアッシュの寝顔を堪能した。
やっぱ・・・アッシュって綺麗だよなー
まつげとか長いし。
いっつも眉間に皺ばっか寄せてないで、笑ってればいいのに。
綺麗でカッコいいアッシュ。
自分とは似ても似つかない気がして、本当に彼が自分と同じなのか疑わしく思えてくる。
・・・だって、アッシュと一緒にいて間違えられたことなんてないしなぁ。
やっぱり、俺とアッシュって似てないんじゃねぇ?
ルークは首をかしげながら悩んでいるが、他の人がルークとアッシュを間違えないのは、
明るいルークと寡黙なアッシュ
白い服を好むルークと黒い服を好むアッシュ
加えて、彼らがまとう雰囲気を感じ取れば、必然的にどちらがどっちなのかなんてわかろうというもの。
しかし、そんなことは今のルークには思いつかない。
しかも、いつもならそんなルークを諌めるアッシュも、今は悪いことに夢の中。
誰も止めるもののいない部屋の中で、ルークの視線がアッシュの服にとまった。
ハンガーでかけられたそれは、ルークのものとサイズは変わらない。
しばらく服とにらめっこしたあと、ルークの瞳がきらりと光った。
「アッシュ様、おはようございます」
「・・・ああ」
この家の息子に白光騎士団の騎士はいつもと変わらぬ挨拶をおくる。
その息子もいつもと変わらぬ反応を返した。
そのとき、一瞬だがその息子の目が泳いだことに、幸いにも騎士は気づかなかった。
そのまますれ違って、誰もいないところまで来ると、その息子・・・ルークは大きなため息をついた。
とりあえず、今まですれ違ったメイドと騎士数人には気づかれなかった。
アッシュの服を着て、前髪を上げて、眉間に皺を寄せて背筋をぴんとして歩く。
たったこれだけのことなのに、どっと疲れた気がした。
とりあえず、アッシュのまねをしたらメイドや騎士たちを騙せるぐらいには似ているということが判明した。
でも、両親やラムダスはどうだろう・・・。
試してみてもいいが、そうすると後が怖い気がする。
どうしようかと悩んでいると、突然背後から声がかかった。
「あら、こんなところでどうしたの?」
「!・・・は、母上。おはようございます」
とっさのことで驚いたが、あくまでアッシュのまねをして母上・・・シュザンヌに挨拶をする。
すると、シュザンヌは目を丸くした後ころころと笑い始めた。
その反応がわからず、ルークは戸惑う。
すると、やがて笑いをおさめたシュザンヌが楽しそうに話しかけた。
「突然どうしたの、ルーク。新しい遊び?」
「母上、俺がわかるんですか?」
「もちろんわかるわ。姿は似ていてもアッシュはアッシュ、ルークはルークですもの」
でも、初めはびっくりしてとても楽しかったわ、と言って笑う母の様子に
ルークは嬉しくなってくる。
それと同時に、こんな試すようなまねをしている自分が恥ずかしくなってきた。
「あ、あの・・・母上。俺、着替えてきます!」
「あらあら」
あわててまた自分の部屋に戻っていくルークを、シュザンヌは暖かい目で見送った。
自分の部屋へと戻ってきたルークは、少し乱暴に扉を閉めてどっと息を吐いた。
あとはさっさと着替えて・・・
「何してた?」
「あ・・・あ、アッシュ!?起きたのか!?」
慌てていて気がつかなかったが、振り返ると自分が着ているものとは違うものに既に着替え、ベッドに座っているアッシュの姿。
その顔がどこか意地悪げに微笑んでいるのをみて、ルークは逃げられないと知りつつもあとずさる。
「そんなに俺にかまって欲しかったのか?」
「えっと・・・そういうわけじゃなくて・・・ちょっと実験っていうか・・・」
「そうか。で、俺の服を勝手に着た代償はお前が払うんだな」
「は!?何でそーなる・・・ってアッシュ!ちょっとまってって!」
立ち上がって徐々に自分に近づいてくるアッシュに、ルークは顔を引きつらせる。
しかし、どんなにルークがとめようとも、アッシュの歩みはとまらない。
「アッシュ!」
「またねぇ」
「もうすぐ朝飯!」
「それまでに終わる」
「アッシュ!ちょ・・・っ!~~~~ッ!!」
その後、妙に機嫌のいいアッシュと朝からつかれきったルークがいたとか、ルークがアッシュの格好をしていたことを気に入ったらしいシュザンヌが全くおそろいの服を二人にプレゼントしたとかは裏の話。
☆すいません、意味不明ですorz
こんなことが書きたかったわけではなかったはずなのに・・・。
誰か萌えなアシュルクを教えてください。
まだ朝早い時刻。
珍しく・・・というか、ほぼ奇跡的にルークは目を覚ました。
隣ではまだアッシュが眠っている。
ルークはその寝顔をまじまじと見つめて微笑んだ。
ルークが朝に弱いこと、夜もアッシュより早く寝てしまうこともあり、アッシュの寝顔を見れることはめったにない。
だからこそ、ここぞとばかりにアッシュの寝顔を堪能した。
やっぱ・・・アッシュって綺麗だよなー
まつげとか長いし。
いっつも眉間に皺ばっか寄せてないで、笑ってればいいのに。
綺麗でカッコいいアッシュ。
自分とは似ても似つかない気がして、本当に彼が自分と同じなのか疑わしく思えてくる。
・・・だって、アッシュと一緒にいて間違えられたことなんてないしなぁ。
やっぱり、俺とアッシュって似てないんじゃねぇ?
ルークは首をかしげながら悩んでいるが、他の人がルークとアッシュを間違えないのは、
明るいルークと寡黙なアッシュ
白い服を好むルークと黒い服を好むアッシュ
加えて、彼らがまとう雰囲気を感じ取れば、必然的にどちらがどっちなのかなんてわかろうというもの。
しかし、そんなことは今のルークには思いつかない。
しかも、いつもならそんなルークを諌めるアッシュも、今は悪いことに夢の中。
誰も止めるもののいない部屋の中で、ルークの視線がアッシュの服にとまった。
ハンガーでかけられたそれは、ルークのものとサイズは変わらない。
しばらく服とにらめっこしたあと、ルークの瞳がきらりと光った。
「アッシュ様、おはようございます」
「・・・ああ」
この家の息子に白光騎士団の騎士はいつもと変わらぬ挨拶をおくる。
その息子もいつもと変わらぬ反応を返した。
そのとき、一瞬だがその息子の目が泳いだことに、幸いにも騎士は気づかなかった。
そのまますれ違って、誰もいないところまで来ると、その息子・・・ルークは大きなため息をついた。
とりあえず、今まですれ違ったメイドと騎士数人には気づかれなかった。
アッシュの服を着て、前髪を上げて、眉間に皺を寄せて背筋をぴんとして歩く。
たったこれだけのことなのに、どっと疲れた気がした。
とりあえず、アッシュのまねをしたらメイドや騎士たちを騙せるぐらいには似ているということが判明した。
でも、両親やラムダスはどうだろう・・・。
試してみてもいいが、そうすると後が怖い気がする。
どうしようかと悩んでいると、突然背後から声がかかった。
「あら、こんなところでどうしたの?」
「!・・・は、母上。おはようございます」
とっさのことで驚いたが、あくまでアッシュのまねをして母上・・・シュザンヌに挨拶をする。
すると、シュザンヌは目を丸くした後ころころと笑い始めた。
その反応がわからず、ルークは戸惑う。
すると、やがて笑いをおさめたシュザンヌが楽しそうに話しかけた。
「突然どうしたの、ルーク。新しい遊び?」
「母上、俺がわかるんですか?」
「もちろんわかるわ。姿は似ていてもアッシュはアッシュ、ルークはルークですもの」
でも、初めはびっくりしてとても楽しかったわ、と言って笑う母の様子に
ルークは嬉しくなってくる。
それと同時に、こんな試すようなまねをしている自分が恥ずかしくなってきた。
「あ、あの・・・母上。俺、着替えてきます!」
「あらあら」
あわててまた自分の部屋に戻っていくルークを、シュザンヌは暖かい目で見送った。
自分の部屋へと戻ってきたルークは、少し乱暴に扉を閉めてどっと息を吐いた。
あとはさっさと着替えて・・・
「何してた?」
「あ・・・あ、アッシュ!?起きたのか!?」
慌てていて気がつかなかったが、振り返ると自分が着ているものとは違うものに既に着替え、ベッドに座っているアッシュの姿。
その顔がどこか意地悪げに微笑んでいるのをみて、ルークは逃げられないと知りつつもあとずさる。
「そんなに俺にかまって欲しかったのか?」
「えっと・・・そういうわけじゃなくて・・・ちょっと実験っていうか・・・」
「そうか。で、俺の服を勝手に着た代償はお前が払うんだな」
「は!?何でそーなる・・・ってアッシュ!ちょっとまってって!」
立ち上がって徐々に自分に近づいてくるアッシュに、ルークは顔を引きつらせる。
しかし、どんなにルークがとめようとも、アッシュの歩みはとまらない。
「アッシュ!」
「またねぇ」
「もうすぐ朝飯!」
「それまでに終わる」
「アッシュ!ちょ・・・っ!~~~~ッ!!」
その後、妙に機嫌のいいアッシュと朝からつかれきったルークがいたとか、ルークがアッシュの格好をしていたことを気に入ったらしいシュザンヌが全くおそろいの服を二人にプレゼントしたとかは裏の話。
☆すいません、意味不明ですorz
こんなことが書きたかったわけではなかったはずなのに・・・。
誰か萌えなアシュルクを教えてください。