忍者ブログ
TOAに関する妄想文だったり、日記だったりを書いていきます。ネタバレ有り。いわゆる"女性向け"の文章表現多々。 出版元・製作元様方には一切関係ありません。 また、突然消失の可能性があります。 嫌いな方は他のところに逃げてくださいね。
[11]  [12]  [13]  [14]  [15]  [16]  [17]  [18]  [19]  [20]  [21
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

最近、いつにもまして、更新が滞っていて申し訳ありません。
私生活がただいま多忙を極めてまして・・・
おそらく10日までは更新できない可能性が高いです。
現実逃避に、もしかしたら(5%ぐらいは)更新の可能性があるかもしれませんが・・・

そろそろ、シンルクにもアッシュを出したいですし、ジェイルクじみているあっちもアシュルクにしたいと考えてますので、このまま打ち切ることはないです。・・・はい。・・・・・・・・・・・たぶん(ぇ)

楽しみにしてくださっている方(いるのかわかんないですが…)には申し訳ないですが、気長に待っていただけるとうれしいです。





忙しい理由と、私のぼやきが聞きたい方は続きをどぞ。
もれなく管理人の年齢がばれます(ぇ)
PR
超振動を使ったのだから、念のために検査をしておきましょうというジェイドの勧めに従い、『ルーク』たちパーティにアッシュを加えた一行はベルケンドへとたどり着いた。

どこか落ち着かない様子の『ルーク』とむっつりと押し黙っているアッシュの二人をシュウ医師に預け、他のメンバーは宿屋へと向かった。
幸いにも部屋が取れ、一人一部屋ずつが割り振られた。

自分の部屋に着くなり、椅子に座って深々とため息をついたジェイドは、窓のほうに向かって声をかけた。

「あなたは一体いつまで、そこでそうしているつもりですか?」

その声に、バツの悪そうな顔をルークが窓をすり抜けて部屋に入ってくる。
そして、具現化すると、ジェイドの前に降り立った。

「まったく・・・アルビオールも外からの覗くわ、移動中はこそこそついてくるわ・・・鬱陶しいったらないですね。」
「あー!だって、仕方ないだろ!何でかわかんねぇけど、アッシュに見えちまってるんだから!・・・・・・なざ、ジェイド。あんたならなんか知ってんじゃねぇの?」
「知りません。だいたい、あなたの存在自体が非常識の塊ですからね。この世界であなたの現状を説明できる人間がいるとしたら、ローレライぐらいでしょう」
「あー・・・でもローレライは・・・」
「ヴァンに捕まってますね」
「と言うことは・・・」
「今のままどうしようもないですね」

ルークはがっくりとうなだれた。
いくらジェイドとアッシュ以外には見えないといっても、肝心のアッシュに見えるというのが、ルークにとって最大の問題だった。
見つかったらまた追いかけられるのかと思うと、気を抜けない。
今度見つかったら、アッシュのことだ。譜術までつかってきかねない。
物理的なものはすり抜けられるが、譜術的なものまで避けれるかはルークにとってもわからなかったし、そんなこと自分で体験してまで実験したくない。
しかも自分の知ってる展開とは違った形で、アッシュが動いてしまった。
それは、今後の展開が予測不可能になるということともいえ、ルークは先行きに不安を感じた。

どよんとした雰囲気を身にまとい、考えをめぐらせているルークを尻目に、ジェイドもなにやら考えていた。

ルークにはなぜこうなったか知るわけはないといったが、一応の予測はついていた。

超振動は第七音素を用いて発動される。
そして、今のルークは第七音素の塊である。
彼を構成する音素の一部が超振動によって乖離し、アッシュに流れ込んだということが考えられる。
しかし、問題なのはなぜより音素を取り込みやすいルークにではなく、アッシュだけに流れ込んだのか。

正直、不可解なことが多すぎるが、この一度決めれば譲らない頑固者が正直に話すことは考えにくい。
よって、ジェイドの推理も不安定な憶測の域を出ないのであった。

『・・・本当に、面倒ばかり起こしてくれる子供ですね』


眉間の辺りをもみながら、ジェイドがため息をつくと、部屋の扉が叩かれた。

「大佐ぁ。『ルーク』とアッシュの検査そろそろ終わるんじゃないですかぁ?いきましょうよぉ」
「はいはい、わかりました」

立ち上がって、自分のほうを見つめるルークに釘をさす。

「ここでおとなしくしててくださいね・・・これ以上の面倒ごとが起きてほしくなければ・・・」

にっこりと笑っていわれたことが、逆に恐怖心を誘う。
ルークは何度も首を縦に振り、ジェイドを見送った。







ぼやき
・・・もうジェイルクにしようかと思う今日この頃。

あはは。なんてアホなデータ(笑)
トゥッティもモンコレディもとりました。でもナタリアとアニスはレベルMAXじゃないんですがね。
経験値10倍は楽できてよかったです。




その日、話し合いが行われるのは本当らしく、アルビオールがマルクト港へと訪れた。
操縦士は兄のギンジのほう。
あの旅では散々こきつかい、あちこちに飛んでもらった記憶がある。
しかし、人のよい彼は文句一ついわず、むしろ、自分たちのことを心配していてくれた。
少し精悍な顔立ちにはなっているものの、あの頃と少しも変わらない笑顔に、ルークは少し嬉しくなる。
しかし、今の二人は顔すらも隠れたマルクト軍兵士。
流石にギンジがルークとシンクに気づくことはなかった。

ルークとシンクはピオニーの座る、一つ前の座席に座らされ、会議が行われるケセドニアへと向かうことになった。
ダアトから認められた中立商業都市ケセドニアは、あのあともその立場を保って、人々の生活を支えている。
人の行き来が多く、人の出自を気にしないあの町には、シンクとルークも世話になっていた。
特に、ディンという少年の店で換金したり、アイテムを作成してもらったりし始めたのは、あの旅を終えてからのことだ。

そういえば、あの少年の所にしばらく行っていないが、元気かなぁ・・・などとぼんやり考えていたルークは隣にいるシンクが倒れ掛かってきた事で我に返った。
なんだろうと思い、シンクのほうを見ると、仮面のため表情はうかがい知ることは出来ないが、ぴくりとも動かず、規則正しい吐息が聞くことが出来た。

・・・珍しい。

いつも、ルークが移動中の船の上で眠ることはあっても、シンクが眠ることはなかった。
それだけ、ここ最近の生活が疲労のたまるものだったのだろうと、ルークは思う。

・・・ま、起きるまでそっとしておいてもいいよな。

ルークは微笑むと、シンクに肩をかしたままで外を眺めた。
アルビオールはまだ海の上を飛行している。
ケセドニアにはもうしばらくかかるだろう。

ぼんやりと外を眺めていたルークだったが、その瞳もいつの間にか閉じられ、意識がゆっくりと沈んでいった・・・。






閑話的に・・・
決して書くのがだるかったというわけではないです。
はい。
BASARA2元親ストーリー、ネタバレを含みます。御注意を。




広く拓けた土地。
遠くからは男たちが争う怒声、金属音がきこえてくるが、ここにはただ強い風が吹き抜けるだけ。
邪魔するものは何もない。

隻眼に映るのは互いの姿のみ。
耳に聞こえるのは互いの息遣いと鼓動の音。
胸に宿るのは負けることへの恐怖や勝利のへの期待などではない。
ただこの時刻、この瞬間、この相手と相対することへの歓喜のみ。

既に呼吸は荒れ、服はところどころ裂け、体のいたるところからは血が流れ服に染みを作っている。
しかし、二人の隻眼は未だ光を失わず、その表情は歓喜に満ち溢れていた。

「はっ・・・どうだ、独眼竜。楽しんでるか?」
「of course.やっぱ、あんたとは気が合いそうだ」
「そりゃいい。俺もだ。・・・だが、いつまでも続けてるわけにゃいかねぇな」
「Ha!give upか?だがまぁ・・・そうだな。なら、次で終わりだ」
「おう」

にやりとお互いに哂う。

そして、炎のような赤い気が鬼を包み・・・
雷のような蒼い気が竜を包んだ。

空気がざわめき、ぴんと張り詰める。
それは、この一撃が全てを決するものになると伝えていた。

哂ったままの鬼と竜が動いたのは同時。
強大な質量の力がぶつかり合う。
激しい爆音を轟かせ、力は地面をえぐる。

土埃と風でふさがれた視界が晴れた時・・・
まだ鬼と竜はそこにいた。
表情に哂いを刻んだまま。

やがて揺らいだのは竜の体。

「・・・あんたの勝ちだ。西海の鬼」

どっ、と倒れた竜を見、鬼は碇槍を地面に突き立て、それに体を預けた。
鬼とて無傷なわけではない。
かろうじて立ってはいるが、すぐにでも倒れこんでしまいたいのは鬼とて同じことだった。

「・・・引き分けって感じもするがな」
「Ha!・・・それでも、先に倒れたのは俺だ。何でも好きなもんくれてやる」
「そうかよ」

碇槍を地面から引き抜き、鬼が竜の元へと近づく。
竜は自分のすぐ横に鬼がやってきたのを感じ、決意を胸に瞳を閉じた。

悔しいが、この鬼になら、首を持っていかれても仕方はないと感じた。

だが、待てども自分に襲いくるはずの衝撃は来ない。
その代わりにやってきたのは、自分の腰から愛刀が抜かれる感覚と、楽しげな鬼の声。

「竜の爪・・・もらっていくぜ」
「・・・Aah?」

開いた目に映ったのは、愉しげに引き抜いたばかりの爪を日に透かして見る鬼の姿。
鬼の碇槍を受け止めて、おそらくあちこち刃こぼれしているはずのものを、何をそんなに愉しそうに見つめるのか。
呆れの混じった視線で見つめていたのが伝わったのか、今度は鬼が不思議そうに竜を見つめた。

「なんだ?爪はやれねぇなんて言うなよ」
「・・・好きにしろって言ったんだ。んなこたぁ、言わねぇよ」
「じゃぁ何だ」
「本当にそんなもんもって帰る気か?西海の鬼が・・・」
「名高い独眼竜の爪だ。鬼の宝としちゃぁお似合いだろ?それによぅ・・・四国の鬼の懐にゃ、奥州は広すぎてはいらねぇよ。そうなったら土地は荒れる。荒れると判ってるもんをわざわざとって帰りゃしねぇさ。ここは竜の守る土地だからこそ栄えるってもんだ。・・・だろ?」

にやりと哂う鬼に、竜は目を奪われた。

確かに四国から奥州は遠すぎる。
奪ったとしても、良く治めることは困難だろう。
だが、誰もが天下を望むこの時世に、このようなことを平然と言う鬼がいるものか。
自治できなくとも、傘下に加えてしまえばよいものだ。
だが鬼はそれを望まない。
ただ、闘って鋭さをなくした爪のみを持ち、悠然と坂を下っていく。

抜き身の刀を持ち、歩む鬼の姿の何と美しきことか。

竜は半身を起こすと、その様子を目に焼き付けようとするように見つめた。
そして、やがて哂う。
その竜の様子に、右目と謳われる男が声をかけた。

「政宗様・・・」
「Crazyな野郎だ。だが・・・上等だ。そう思わねぇか?小十郎」
「・・・・・・」

むっつりと黙り込む右目に、竜は愉しげに哂う。
そして、痛む体を抑えてゆっくりと立ち上がった。

鬼の船も出航の準備がある。すぐに出航はしないだろう。
せっかくの気の合うものが見つかったのだ。
このまま帰してしまうのは惜しい。
鬼が船を出す前に文を書き、宴にでも誘うかと竜は思い、また哂った。







あとがきは続きでどぞ


忍者ブログ * [PR]