TOAに関する妄想文だったり、日記だったりを書いていきます。ネタバレ有り。いわゆる"女性向け"の文章表現多々。
出版元・製作元様方には一切関係ありません。
また、突然消失の可能性があります。
嫌いな方は他のところに逃げてくださいね。
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「で、一体三カ国での話し合いってのはいつなのさ」
マルクトに半ば強制的に滞在させられて6日目。
毎日、朝食前のブウサギの散歩から初まり、ブウサギの散歩に終わる一日にいらだったシンクが、目の前で優雅に食事を行うピオニーを睨みつけながら尋ねた。
三カ国協議に行きたいわけではないのだが、これ以上ここにとどまるのも嫌になってきたらしい。
ルークのほうはガイやジェイド、ピオニーとも何気に仲良くやっているので、シンクほど苦痛に感じてはいないのだが、シンクが嫌そうなので、彼の言うことを止めはしない。
シンクの苛立ちは伝わっているのかいないのか・・・ピオニーはいつもの笑みを崩さずあっさりといった。
「心配しなくても、これを食べ終わったら行く。なんだ、シンク。そんなに行きたかったのか?」
「別にそういうわけじゃな・・・」
相変わらずの人をからかっているような態度のピオニーに対して苛立ちながら反論しようとしていたシンクが、言葉を中途半端なところでとめて固まった。
そして、今聞いた言葉が信じられないというような様子で、ピオニーを見つめた。
それは横で聞いていたルークも同じことで、口までもっていきかけたフォークをそのままに、目を丸くしてピオニーを見つめている。
「どうした、間抜けな顔して」
「あの・・・ピオニー陛下」
「何だ?」
「今、食事に終わったら会議に行くって言いました?」
「そう言っただろ?」
「冗談じゃ・・・」
「ない」
明らかに自分たちの反応を見て楽しんでいる様子のピオニーを見て、驚いて固まっていたシンクがわなわなと震え始める。
その様子をルークは「シンクってここ来てから短気になったなぁ」などと人事のように見ていた。
それを見かねたのは一番の苦労性だといっていい伯爵様。
申し訳なさそうに苦笑を浮かべて頭を掻きながら、シンクとルークに話しかける。
「いや、悪かった。延期になるやら何やらでごたごたしてて・・・」
「それで最近決まった挙句に、このマルクト皇帝陛下から口止めでもされたんでしょ」
「あー・・・・・・・ははは・・・」
断定口調で言うシンクに、曖昧に笑って返すガイ。
その反応が暗に肯定を示しているのは誰の眼から見ても明らかだ。
「まぁ、そう怒るなシンク。楽しめただろ?」
「全く」
「そうか、それはよかった。そんじゃ、これからアルビオールで向かうわけだが、お前らにはこれを着てもらう。・・・ジェイド」
「はいはい」
ジェイドがおもむろにルークとシンクに手渡したのは何の変哲もない、マルクと軍の軍服。もちろん、あの顔も隠せる兜つきだ。
「これ着て行くのか?」
「そう。まだほかのやつらはお前らが見つかったと知らないからな。今でも必死に探してるだろ。そこでいきなり顔見せてやれ。驚くぞ」
「「・・・・・・」」
ピオニー陛下の生き生きした表情。
ルースとシンクはお互いの顔を見合わせて深々とため息をついた。
そして、再確認したのだ。
陛下とはこのような人間なのだと。
怒るのも馬鹿らしくなったシンクは、もう全てを無視し、我慢して早く終わらせることを決意たのだった。
・・・陛下のキャラが違う気がします
マルクトに半ば強制的に滞在させられて6日目。
毎日、朝食前のブウサギの散歩から初まり、ブウサギの散歩に終わる一日にいらだったシンクが、目の前で優雅に食事を行うピオニーを睨みつけながら尋ねた。
三カ国協議に行きたいわけではないのだが、これ以上ここにとどまるのも嫌になってきたらしい。
ルークのほうはガイやジェイド、ピオニーとも何気に仲良くやっているので、シンクほど苦痛に感じてはいないのだが、シンクが嫌そうなので、彼の言うことを止めはしない。
シンクの苛立ちは伝わっているのかいないのか・・・ピオニーはいつもの笑みを崩さずあっさりといった。
「心配しなくても、これを食べ終わったら行く。なんだ、シンク。そんなに行きたかったのか?」
「別にそういうわけじゃな・・・」
相変わらずの人をからかっているような態度のピオニーに対して苛立ちながら反論しようとしていたシンクが、言葉を中途半端なところでとめて固まった。
そして、今聞いた言葉が信じられないというような様子で、ピオニーを見つめた。
それは横で聞いていたルークも同じことで、口までもっていきかけたフォークをそのままに、目を丸くしてピオニーを見つめている。
「どうした、間抜けな顔して」
「あの・・・ピオニー陛下」
「何だ?」
「今、食事に終わったら会議に行くって言いました?」
「そう言っただろ?」
「冗談じゃ・・・」
「ない」
明らかに自分たちの反応を見て楽しんでいる様子のピオニーを見て、驚いて固まっていたシンクがわなわなと震え始める。
その様子をルークは「シンクってここ来てから短気になったなぁ」などと人事のように見ていた。
それを見かねたのは一番の苦労性だといっていい伯爵様。
申し訳なさそうに苦笑を浮かべて頭を掻きながら、シンクとルークに話しかける。
「いや、悪かった。延期になるやら何やらでごたごたしてて・・・」
「それで最近決まった挙句に、このマルクト皇帝陛下から口止めでもされたんでしょ」
「あー・・・・・・・ははは・・・」
断定口調で言うシンクに、曖昧に笑って返すガイ。
その反応が暗に肯定を示しているのは誰の眼から見ても明らかだ。
「まぁ、そう怒るなシンク。楽しめただろ?」
「全く」
「そうか、それはよかった。そんじゃ、これからアルビオールで向かうわけだが、お前らにはこれを着てもらう。・・・ジェイド」
「はいはい」
ジェイドがおもむろにルークとシンクに手渡したのは何の変哲もない、マルクと軍の軍服。もちろん、あの顔も隠せる兜つきだ。
「これ着て行くのか?」
「そう。まだほかのやつらはお前らが見つかったと知らないからな。今でも必死に探してるだろ。そこでいきなり顔見せてやれ。驚くぞ」
「「・・・・・・」」
ピオニー陛下の生き生きした表情。
ルースとシンクはお互いの顔を見合わせて深々とため息をついた。
そして、再確認したのだ。
陛下とはこのような人間なのだと。
怒るのも馬鹿らしくなったシンクは、もう全てを無視し、我慢して早く終わらせることを決意たのだった。
・・・陛下のキャラが違う気がします
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急ぐ必要はない。
心残りのないように…
たとえ心変わりして姿を消したとしても、探して追いかけるようなことはしない。
そんなこと言われたって、逃げられるわけないじゃないか。
障気にみんな苦しんでる。
俺かアッシュしかどうにかできないなら、どちらかがどうにかするしかない。
なら…俺はアッシュに生きていてほしいと思うんだ。
オリジナルだからとか、ナタリアのためだとか、アッシュへの引け目だとか…それは全くない訳じゃない。
でも、そんなことじゃなくて…
俺がアッシュに生きていてほしいと思うんだ。
何でそんな風に思うのかわからないけど…
ガイたちに感じる気持ちとも父上や母上たちに感じる気持ちとも違う。
…うまく伝えられないけど、たぶんアッシュのことが好きなんだなって思う。
屑とかしかいわれないし、会う度顔しかめられるし…アッシュにとっては俺なんて目障りな存在でしかないんだなって思うけど、これで俺が消えたら…
アッシュは俺のこと忘れないだろ?
こんなこと言ったらまた怒られるかな。
「『ルーク』…」
悲しげな声でティアが『ルーク』の名を呼ぶ。
それに『ルーク』が泣きそうな笑顔を向けると、ティアも顔をゆがめ、それを堪えるように彼女は俯いた。
ガイも厳しい顔つきのまま軽く俯いているし、アニスとナタリアもすっかり落ち込んでいる。
唯一、ジェイドのみがいつもの涼しげな表情を崩してはいなかった。
しかし、そんな表情をしていても、実は彼がいらついているのが長く旅している中でわかったこと。
『ルーク』は自分の決心を受け止めてくれた仲間たちに感謝する。
死にたくない・・・でも、これが一番いいんだ。
そう自分に言い聞かせながら、レムの塔の最上階を目指した。
突発的に過去の『ルーク』サイドで書いてみました。
これがルークがアッシュへの気持ちを自覚したときって事で。
しかし、遅々として進みませんね・・・
心残りのないように…
たとえ心変わりして姿を消したとしても、探して追いかけるようなことはしない。
そんなこと言われたって、逃げられるわけないじゃないか。
障気にみんな苦しんでる。
俺かアッシュしかどうにかできないなら、どちらかがどうにかするしかない。
なら…俺はアッシュに生きていてほしいと思うんだ。
オリジナルだからとか、ナタリアのためだとか、アッシュへの引け目だとか…それは全くない訳じゃない。
でも、そんなことじゃなくて…
俺がアッシュに生きていてほしいと思うんだ。
何でそんな風に思うのかわからないけど…
ガイたちに感じる気持ちとも父上や母上たちに感じる気持ちとも違う。
…うまく伝えられないけど、たぶんアッシュのことが好きなんだなって思う。
屑とかしかいわれないし、会う度顔しかめられるし…アッシュにとっては俺なんて目障りな存在でしかないんだなって思うけど、これで俺が消えたら…
アッシュは俺のこと忘れないだろ?
こんなこと言ったらまた怒られるかな。
「『ルーク』…」
悲しげな声でティアが『ルーク』の名を呼ぶ。
それに『ルーク』が泣きそうな笑顔を向けると、ティアも顔をゆがめ、それを堪えるように彼女は俯いた。
ガイも厳しい顔つきのまま軽く俯いているし、アニスとナタリアもすっかり落ち込んでいる。
唯一、ジェイドのみがいつもの涼しげな表情を崩してはいなかった。
しかし、そんな表情をしていても、実は彼がいらついているのが長く旅している中でわかったこと。
『ルーク』は自分の決心を受け止めてくれた仲間たちに感謝する。
死にたくない・・・でも、これが一番いいんだ。
そう自分に言い聞かせながら、レムの塔の最上階を目指した。
突発的に過去の『ルーク』サイドで書いてみました。
これがルークがアッシュへの気持ちを自覚したときって事で。
しかし、遅々として進みませんね・・・
ルークはレムの塔の中ほどあたりに浮いたまま、呆然していた。
手には、願っても消えないローレライの宝珠。
「あぁぁああああ・・・どうしよう。このまま戻ってもジェイドにばれるし、アッシュのとこにもいけないし」
悩んでみるが、いいことは浮かばない。
どんどん時間だけが経過していく。
そのとき、爆発音がし大きなものがレムの塔からどこかに飛んでいくのが見えた。
多分、ディストだろう。
ゴキブリ並みの生命力を誇る彼なら、たとえ多少歴史が変わっても無事に生き残ってくれるだろう。
・・・よし、ほっとこう。
問題はここからだ。
今からダアトに向かうはずだが、自分が近くにいすぎると宝珠が剣に反応してしまい、アッシュにばれる。
かといって、宝珠をどこかにおいてはいけないし・・・。
「・・・やっぱここで待つしかない・・・か」
ダアトで起こることが気になるが、こればかりはどうしようもない。
下を見ると、ちょうど昔の自分が慌ててアッシュを追いかけていくところ。
ルークはため息を一つつくと、祈るような思いでそれを見送った。
・・・あのルークは追ってきてないみたいですね。
アルビオールの中、そして、ダアトの中をくるりと見渡した。
相変わらず、彼の行動は読めない。
科学者として、未来から来たという存在に興味がないと言うことはないが、未来についてなど、今の自分が聞いていいことでもないし、踏み込んでもいいような話でもない。
だからこそ、監視と言う名目で側においてみておくことにしたのだが、結局わかったことは、あのルークはきわめてローレライと酷似した存在であることと、アッシュのためにやってきたらしいということのみ。
アッシュのためといっても、それが具体的に何で、いつなのかとかいうことはわからない。
ジェイドは深々とため息をつく。
どうも、あの子どもを前にすると心をかき乱される自分がいる。
私らしくもない・・・。
ジェイドはゆっくりと顔を上げて、三人の権力者のほうを見た。
今、これからのことへの意見交換が行われている。
そして、その中心はアッシュが提示した瘴気の中和、レプリカの保護案。
それに事情を知る自分たちが事情を説明すれば、おそらくこの案が可決されるだろう。
そして、それには自分は残酷な一言をここで告げる必要がある。
『俺は、後悔してないぜ。ジェイド』
あの子どもが言った言葉。
おそらく、彼の知るかつての自分も絶対にこの言葉は告げる。
それは、ジェイドが持つ知識、考案した理論から推測される最善の結果だ。
彼や仲間たちには残酷でも、世界にはもっとも望ましい結果。
そう確信しているからこそ、自分は告げる。
残すなら、レプリカではなくオリジナルだ、と。
後押しとなるのは自分への自信と、彼の言葉。
彼の言葉を利用するような自分の思考に苦笑を浮かべながらも、ジェイドは口を開いた。
この混乱した場に更なる一石を投じるために。
手には、願っても消えないローレライの宝珠。
「あぁぁああああ・・・どうしよう。このまま戻ってもジェイドにばれるし、アッシュのとこにもいけないし」
悩んでみるが、いいことは浮かばない。
どんどん時間だけが経過していく。
そのとき、爆発音がし大きなものがレムの塔からどこかに飛んでいくのが見えた。
多分、ディストだろう。
ゴキブリ並みの生命力を誇る彼なら、たとえ多少歴史が変わっても無事に生き残ってくれるだろう。
・・・よし、ほっとこう。
問題はここからだ。
今からダアトに向かうはずだが、自分が近くにいすぎると宝珠が剣に反応してしまい、アッシュにばれる。
かといって、宝珠をどこかにおいてはいけないし・・・。
「・・・やっぱここで待つしかない・・・か」
ダアトで起こることが気になるが、こればかりはどうしようもない。
下を見ると、ちょうど昔の自分が慌ててアッシュを追いかけていくところ。
ルークはため息を一つつくと、祈るような思いでそれを見送った。
・・・あのルークは追ってきてないみたいですね。
アルビオールの中、そして、ダアトの中をくるりと見渡した。
相変わらず、彼の行動は読めない。
科学者として、未来から来たという存在に興味がないと言うことはないが、未来についてなど、今の自分が聞いていいことでもないし、踏み込んでもいいような話でもない。
だからこそ、監視と言う名目で側においてみておくことにしたのだが、結局わかったことは、あのルークはきわめてローレライと酷似した存在であることと、アッシュのためにやってきたらしいということのみ。
アッシュのためといっても、それが具体的に何で、いつなのかとかいうことはわからない。
ジェイドは深々とため息をつく。
どうも、あの子どもを前にすると心をかき乱される自分がいる。
私らしくもない・・・。
ジェイドはゆっくりと顔を上げて、三人の権力者のほうを見た。
今、これからのことへの意見交換が行われている。
そして、その中心はアッシュが提示した瘴気の中和、レプリカの保護案。
それに事情を知る自分たちが事情を説明すれば、おそらくこの案が可決されるだろう。
そして、それには自分は残酷な一言をここで告げる必要がある。
『俺は、後悔してないぜ。ジェイド』
あの子どもが言った言葉。
おそらく、彼の知るかつての自分も絶対にこの言葉は告げる。
それは、ジェイドが持つ知識、考案した理論から推測される最善の結果だ。
彼や仲間たちには残酷でも、世界にはもっとも望ましい結果。
そう確信しているからこそ、自分は告げる。
残すなら、レプリカではなくオリジナルだ、と。
後押しとなるのは自分への自信と、彼の言葉。
彼の言葉を利用するような自分の思考に苦笑を浮かべながらも、ジェイドは口を開いた。
この混乱した場に更なる一石を投じるために。
「……で、何これ」
「何って・・・ブウサギだよ」
「それは見ればわかるよ。なんでこんなものがここにいるのかって聞いてるの」
着替えを済ませて下に降りてきた二人が目にしたのは、たくさんのブウサギに囲まれて苦笑いを浮かべるガイの姿。
シンクはガイとブウサギとを交互に見つめて、眉をひそめた。
「こいつらはな…陛下のペットだ」
「ペット?」
「そう。ピオニー陛下は無類のブウサギ好きだ」
「ふーん。やっぱ、あの人って変わってるな」
「変人でしょ」
「おいおいお前ら・・・人前でそんなこと言うなよ?相手は一国の主なんだから」
二人の率直すぎる意見を一応は諌めるガイだったが、そう言いながらも苦笑いを浮かべているところを見ると、彼自身もピオニーを変わっていると認識しているのだろう。
ルークはブウサギの前にしゃがみこむと、彼らをじっと見つめた。
「なぁ・・・こいつらって何て名前なんだ?」
「・・・え?いや・・・名前は・・・」
ルークが何気なく呟いたその言葉に、ガイの動きが一瞬止まった。
「なんか、高級そうな首輪ついてるし、ないってことはないよな?」
「それとも、世話してるのに見分けつかないとか?」
ルークとシンクの二人に見つめられ、ガイは頭をかく。
名前はあるし、自分はしっかり見分けもついているが・・・ほんとうにそれを教えてしまってもいいものか。
しかし、どうせいつかはばれるだろう。
ガイは一つため息をつくと、一匹一匹を指差し始めた。
「あっちにいるのがアスラン。んで、そこにいるのがネフリー」
「「ネフリー?」」
「そう。お前らが陛下に捕まったときに探してたのはこいつだよ」
「俺たちって・・・」
「ブウサギが原因で捕まったみたいだね」
複雑そうな表情でネフリーを見つめる二人に、苦笑を浮かべながらガイは説明を続ける。
「んで、こっちにいるのがサフィール」
「サフィール?」
「その横がジェイド」
「ジェイド!?」
「一番右が・・・・・・ルーク」
「「・・・・・・」」
沈黙が流れるところに、むなしくブウサギの声だけが響く。
「やっぱりあの人って・・・」
「変人だね」
「てか、よくジェイドが許してるなー」
「旦那も陛下には勝てないからな」
「誰が俺に勝てないって?」
「陛下?!」
突然かかった声に慌てて後ろを向くと、ブウサギを小脇に抱えたピオニーが楽しそうな表情でたっていた。
ガイはピオニーの抱えているブウサギを見て、顔を引きつらせた。
「陛下・・・また、増やすんですか」
「ん?ああ。可愛いだろう?」
確かに、今いるブウサギたちよりも一回り小さくて可愛いといえば可愛いが、既にこんなにいるのに、もう増やしてなんて欲しくないというのが本音である。
しかし、ガイの願いとは裏腹に、そのブウサギにはしっかり首輪までついている。
・・・どうやら、飼うことは決定らしい。
「今朝、エンゲーブのやつが連れてきてな。ガイラルディア、こいつの世話も頼むぞ」
「・・・わかりました」
「んで、こいつの名前はシンクだ」
空気が凍るというのはこういうときだろうか。
聞いてはいけない事を聞いてしまった。
「えっと・・・名前が何て?」
「シンクだ。いい名前だろ?」
悪気があるのかないのか、笑みを浮かべながら言うピオニーに、シンクの殺気だった視線が送られる。
「緑のは何を怒っている?」
「いや・・・陛下。流石に一緒の名前付けられれば怒りますって」
「なんだ。緑のもシンクって言うのか。なんせ俺は緑のの名前を聞いていないからなぁ。偶然だ偶然」
・・・うそくせぇ。
確かに、シンクとルークは自分たちから名は名乗っていないが、自分たちの名前をピオニーが知らないはずがない。
明らかに確信犯である。
ルークがピオニーは変な人だと認識を強めている横で、シンクがおもむろに構えを取った。
今にも秘奥義でも放ちそうなシンクを、ルークが慌てて背後から抱きつくことでとめる。
「おとなしく離して、遠くで見てなよレンティス」
「放せないって!落ち着けよシンク!まずいって」
何とか落ち着けようとするルークをよそに、ピオニーはブウサギのシンクを抱えあげる。
「これから可愛がってやるからな~。シンク」
そして、ブウサギにキス。
「・・・とりあえず、目を覚まさせてあげるよ」
「ちょ、シンク!落ち着けって!」
その後、何とか部屋にシンクを連れ戻したが、部屋の壁には拳がめり込んだあとがしっかりと刻まれることになった・・・。
「何って・・・ブウサギだよ」
「それは見ればわかるよ。なんでこんなものがここにいるのかって聞いてるの」
着替えを済ませて下に降りてきた二人が目にしたのは、たくさんのブウサギに囲まれて苦笑いを浮かべるガイの姿。
シンクはガイとブウサギとを交互に見つめて、眉をひそめた。
「こいつらはな…陛下のペットだ」
「ペット?」
「そう。ピオニー陛下は無類のブウサギ好きだ」
「ふーん。やっぱ、あの人って変わってるな」
「変人でしょ」
「おいおいお前ら・・・人前でそんなこと言うなよ?相手は一国の主なんだから」
二人の率直すぎる意見を一応は諌めるガイだったが、そう言いながらも苦笑いを浮かべているところを見ると、彼自身もピオニーを変わっていると認識しているのだろう。
ルークはブウサギの前にしゃがみこむと、彼らをじっと見つめた。
「なぁ・・・こいつらって何て名前なんだ?」
「・・・え?いや・・・名前は・・・」
ルークが何気なく呟いたその言葉に、ガイの動きが一瞬止まった。
「なんか、高級そうな首輪ついてるし、ないってことはないよな?」
「それとも、世話してるのに見分けつかないとか?」
ルークとシンクの二人に見つめられ、ガイは頭をかく。
名前はあるし、自分はしっかり見分けもついているが・・・ほんとうにそれを教えてしまってもいいものか。
しかし、どうせいつかはばれるだろう。
ガイは一つため息をつくと、一匹一匹を指差し始めた。
「あっちにいるのがアスラン。んで、そこにいるのがネフリー」
「「ネフリー?」」
「そう。お前らが陛下に捕まったときに探してたのはこいつだよ」
「俺たちって・・・」
「ブウサギが原因で捕まったみたいだね」
複雑そうな表情でネフリーを見つめる二人に、苦笑を浮かべながらガイは説明を続ける。
「んで、こっちにいるのがサフィール」
「サフィール?」
「その横がジェイド」
「ジェイド!?」
「一番右が・・・・・・ルーク」
「「・・・・・・」」
沈黙が流れるところに、むなしくブウサギの声だけが響く。
「やっぱりあの人って・・・」
「変人だね」
「てか、よくジェイドが許してるなー」
「旦那も陛下には勝てないからな」
「誰が俺に勝てないって?」
「陛下?!」
突然かかった声に慌てて後ろを向くと、ブウサギを小脇に抱えたピオニーが楽しそうな表情でたっていた。
ガイはピオニーの抱えているブウサギを見て、顔を引きつらせた。
「陛下・・・また、増やすんですか」
「ん?ああ。可愛いだろう?」
確かに、今いるブウサギたちよりも一回り小さくて可愛いといえば可愛いが、既にこんなにいるのに、もう増やしてなんて欲しくないというのが本音である。
しかし、ガイの願いとは裏腹に、そのブウサギにはしっかり首輪までついている。
・・・どうやら、飼うことは決定らしい。
「今朝、エンゲーブのやつが連れてきてな。ガイラルディア、こいつの世話も頼むぞ」
「・・・わかりました」
「んで、こいつの名前はシンクだ」
空気が凍るというのはこういうときだろうか。
聞いてはいけない事を聞いてしまった。
「えっと・・・名前が何て?」
「シンクだ。いい名前だろ?」
悪気があるのかないのか、笑みを浮かべながら言うピオニーに、シンクの殺気だった視線が送られる。
「緑のは何を怒っている?」
「いや・・・陛下。流石に一緒の名前付けられれば怒りますって」
「なんだ。緑のもシンクって言うのか。なんせ俺は緑のの名前を聞いていないからなぁ。偶然だ偶然」
・・・うそくせぇ。
確かに、シンクとルークは自分たちから名は名乗っていないが、自分たちの名前をピオニーが知らないはずがない。
明らかに確信犯である。
ルークがピオニーは変な人だと認識を強めている横で、シンクがおもむろに構えを取った。
今にも秘奥義でも放ちそうなシンクを、ルークが慌てて背後から抱きつくことでとめる。
「おとなしく離して、遠くで見てなよレンティス」
「放せないって!落ち着けよシンク!まずいって」
何とか落ち着けようとするルークをよそに、ピオニーはブウサギのシンクを抱えあげる。
「これから可愛がってやるからな~。シンク」
そして、ブウサギにキス。
「・・・とりあえず、目を覚まさせてあげるよ」
「ちょ、シンク!落ち着けって!」
その後、何とか部屋にシンクを連れ戻したが、部屋の壁には拳がめり込んだあとがしっかりと刻まれることになった・・・。